当店人気のメニュー「鶏の三升漬け」。
仕込みの時、肉の「大きさ」「形」を整えるのに、
「肉の切れっ端」は必ず出る訳で、
お客様用の肉の隅っこで、その切れっ端を漬けておいて、
我らが「賄い」になる。
何時もは「飯」の上に乗っけて「丼」になったり、
夜の酒の「あて」になったりもする。
で、今回は「にんにく」と合わせて「パスタ」になった。
「三升漬け」てなぁ、
「しょう油」「青唐辛子」「麹」がそれぞれが一升ずつ、
合わさって「三升」になるから「三升漬け」。
まあ「しょう油」を使うんだから、そもそも純正「日本製」。
だから「パスタ」も「和風パスタ」ってジャンルになるかな?
「カテゴライズ」は趣味じゃあないので、どうでも良いんだが、
ま「いわゆる」ってやつだ。
事、日本国内に限れば、
その「和風パスタ」も完全に、世に定着しちゃっている感、
筆頭の「たらこパスタ」なんざ「常識」ってレベルに定着している。
どうやら1960後半あたりに登場したらしいから、早半世紀の歴史。
「大葉」なんかは「ハーブ」の延長にあるかもだが、
「しょう油」は元より「納豆」「大根おろし」「海苔」etc.
いかにも「和風」を醸し出す品々、「和風パスタ」の立役者達。
さて、世界。
今時「しょう油」は「キッコーマン」の活躍で「世界の常識」だし、
「海苔」は「寿司ブーム」で「世界」に認知されている模様。
けど「納豆」「大根おろし」は、今後の事は分からんとして、
きっとまだまだ無理だろうなぁ、
やっぱり「匂い」がダメだろうね。
人が沢山集う何処かの国の大都会、
例えば「NY」辺りで「和風パスタ」の店を本気でやったらどうだろう。
そこで「納豆おろしパスタ」を提供する。
まあ「納豆」は簡単には無理だろうけど「健康オタク」には受けるかも。
そこから「世界」に羽ばたくかも知らんし。
けど必ず現れそうなのは、
「これはパスタぢゃあない‼︎」と叫ぶヤツ。
10数年前、彼の地「ベネズエラ」の和食レストランで、
「これは寿司ぢゃあない‼︎」と叫ぶ日本人を数々見た。
ーーー「日本料理の真髄を世界に見せる。」
と、立ち上がる老舗京料理界の重鎮ーーーー
みたいな記事を見たりもする。
「伝統」を守るのは大事だが、ぶち壊すのも大事に思う。
当店では「アーリオオーリオ ペペロンチーノ」を、
お客様は「箸」で「ズズーッ」と音を立ててススっておられる。
「ザマあみやがれ‼︎」
ちなみに、
調べたら「和風テイストのイタリアンレストラン」ってのは、
「NY」に本当に有って、もう20年も続いているそうな。
けど「納豆」は使ってねぇだろうな……。
"newport"宮木英貴
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