2014年2月7日金曜日

2/5木曜 塩ラーメン

あたしにすりゃあ正直、
「塩ラーメン」って摩訶不思議な存在。
なんたって「しょう油」「味噌」のラーメンに比べりゃ、
「味」「作り」がシンプルに過ぎる。
その分「あっさり好き」向きの傾向もあるが。

だいたい「しょう油」「味噌」ってのは生い立ちが「発酵食品」、
そもそも「複雑」かつ「深淵」な味。
比べて「塩」は近年「海塩だ」「ミネラルたっぷりだ」と言ったところで、
「味の構成要素」では多少は見劣りはする。
「しょう油」「味噌」は、簡単に言うと「味が濃い」って事

言っておくが「塩」「しょう油」「味噌」が、
それぞれ「だだっ広い世界」を持っている事は「承知の上」。

さて、「塩ラーメン」は、基本「出汁の味」に「塩味」だけ、
どうしたって「出汁の旨味」が「キモ」になる。

しかるに「しょう油」「味噌」ではなんとか味がまとまる「出汁」でも、
「塩ぢゃあそうはいかん」って事もある様に思える。
だからって商売的に「しょう油」「味噌」と別鍋も難しい、
「売値」ってところも目をつぶれない。

「美味い塩ラーメン」を「安価に作るにゃあ難しいだろう」って事さね。
その割りにはどこのラーメン屋さんにもあって、廃れもしていない。
全くもって異常な食い物だ。
しかし、ここが大事だが「何か」、
つまり「化◯調◯料」「出来合いの汁」なんざ使やぁ別だが。

「味の深さ」を出すのに「味醂」等の酒の類いを使う手もある。
実際「塩ラーメン」に使っている事も多々ある模様で、
某所の「塩ラーメン」は「甘さ」が勝つほど。
だが「味醂の甘さ」は「飽き」につながる。最後まで食うのが辛い。

閑話休題

「鶏ガラ」が多数あって美味しい出汁が取れたんで、
「異常」な食い物「塩ラーメン」に挑戦。
塩はモンゴルのピンク色の塩、「味醂」は敬遠「日本酒」を使用。

「色味」としちゃあ薄っぽちいし、見た目それらしく出来たけど...。

「摩訶不思議」とか「難しい」とか「異常」とか言っているのは、
結局「自分の問題」と気付く。
「塩」だけで、何層にも重なった複雑な「ラーメンの出汁の味」を決めきれず…。
「薄口しょう油」と「ナンプラー」を加える方向に走った。

「塩」の味はシンプルに過ぎる。
「塩」使いは難しい。

あたしが怖がっている。


"newport"宮木英貴


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