そもそも、何か食う時、調理する時、シンプルを旨とする。
「肉」は「塩、コショウ」がベター。
凄ーく「良い肉」だったら、「塩、コショウ」以外考えられない。
余計なソースなんかいらない。
「コショウ」だって習慣的に言っているだけで、
その効用を本当に分かって言っているもんだか。
「臭い肉」の臭い消しがそもそもの使用目的なんだから、
「新鮮な肉」には必要無いかもしれない。
経験的に「ピリッ」とした刺激は、「パワー感」があって良いと思ってはいるけど。
反対に「肉」そのものを何かに漬け込んで、手を加えちゃうのも、
宗旨は違ってしまいそうだが、また、美味いのも真実。
「高ーい」「凄ーい」肉には、「塩、コショウ」は当然の事として、
「そうでも無い」「一般的」な肉は、何かに漬け込んで食うのも「あり」。
かつて「冷蔵庫」と言うものが存在しなかった頃、
「保存」の意味でも「何かに漬ける」事は工夫されてきたんだろう。
「肉」を漬け込む材料は、
「味噌」「しょう油」は言うに及ばず。
「塩」に至っては「古今東西」、「百花繚乱」状態。
例えば「ハム」は基本「塩漬け」、もう世界中に「銘品」「珍品」が溢れてる。
何かに漬けるって事は、
基本的には、その漬ける材料に含まれる「塩分」を利用して、
漬けられる「肉」の水分を抜いて、抜けた所に「漬ける材料の風味、香り等」を染み込ます事。
じゃなければ、「脂漬け」「ワイン漬け」の様に
「脂身」「風味」を加えると共に、「柔らかく」なる事を期待する場合もあり。
当店でも「味噌」「しょう油」を基本として、
「ゆずコショウ」「三升漬け」「赤ワイン」etc.、いろいろ試している。
「ラム」の臭みを「味噌漬け」にして、和らげるのも上手くいった例の一つ。
「大根おろし」を添えて出している。
美味いよーん。