2012年5月31日木曜日

5/30水曜 山菜そば、うどん


春は山菜。疑いようもない。
「ほろ苦い」「香り高い」「土の味」、まあ大人の味。
「子供の頃」は、何が良いんだかさっぱりだった。
なんせ春先は、道路っぱたの雑草も美味そうに見える。

「ワラビ」は大好物。
新鮮な物は、叩いて繊維をバラケさせておいて、「鰹節」「酢じょう油」。
ちょいとネバったりして、「あっさり、さっぱり」好ましい事この上ない。
「塩漬け」で保存、年中「味噌汁」やら「そば」で食ってる。

「ウド」は「酢味噌」かな?
暗い所で、白く、柔らかく作った「白ウド」も悪くはないが、
やっぱり、山で育った、緑色の「ウド」が、「香り」もガッツがあって良い。
「葉っぱ」「芽」の天ぷらも良い。「皮」のキンピラもいける。

「蕗」はまあ、そこら辺じゅうにある。が、良い「蕗」は、山に入らんと。
「沢」の近辺が、「真っ青で水が詰まった」良い「蕗」の採れるところ。
「蕗の薹」は味噌に練り込む。
本来食う「茎」は、先年「しょう油漬け」を教わった。
これは、シャキシャキの「歯応え」が残って良い。当店メニューに有り。お試しを。
調べたら、「葉っぱ」を「佃煮」みたいにすると良いらしい。これは要研究。

今ぞ「旬」、北海道の「竹の子」。
正しい名前は知らんが、子供の頃は「竹の子」と言えば、これだった。
「家の婆さん」が、山に入って、採ってくる。皮を剥いたもんだ。
子供の時分は、「味噌汁」か「煮物」だったが、
焼いて食べることを、大人によってなって知った。
「手」を焼きつつ、皮を剥いて食ったら、美味いの何の。

まあ「山菜」話は、きりがない。

newport宮木英貴


2012年5月30日水曜日

5/29火曜 ネバネバマグロ丼


「どうも疲れが抜けない、お疲れ気味。」な毎日。
TVのコマーシャルを、人事のように見ていたのは、もう昔話。
最近は「実感」「体現」の毎日。

スーパーで「マグロ」が安かったんで、お手軽に「マグロ丼」と相成った。
「長いも」と合わせて、「やまかけ」は通常の発想だが、
どうせなら「もっとネバネバ」で「疲労回復」と、
半分冗談、半分本気で、茹でた「オクラ」と「メカブ」を粉砕したヤツを加えた。
「オクラ」と「メカブ」は、実は「粉砕状態」で冷凍庫に入っている。

ネバネバの正体は「ムチン」、
「ネバネバ」「ヌルヌル」した食べ物全般に含まれているそうだ。
で、その「ネバネバ」は、血液サラサラ効果があって、
動脈硬化などの生活習慣病を防ぐことにつながり、
「血糖」の上昇を抑えて、糖尿病を予防する働きがあるそうだ。

これは「Web」で、ザッと調べた結果だが「やっぱ、体に良いんだ。」と嬉しく思う反面、
「なーんだ、元気にはならないんだ。」とガッカリもしたりして
「ネバネバ」は、「何か」を、期待しちゃうじゃない。
「生活習慣病」なんて言われると、「やっぱ食うか。」と別方向の「期待」も膨らむが。

閑話休題

さて昨日、某氏に当店の「ポテトサラダ」が、お褒めにあずかった。
「何、入っているんですか?」
「何も変わった物は…………。」

では、当店の「ポテトサラダ」の作り方なぞ、

1、
「じゃがいも」は、皮のまま、塩を味がする位入れて、水から茹で始める。
最初は強火、煮立つ寸前に「ふつふつ」言う程度の超弱火によりする。
とにかく、「じゃがいも」の皮が、割れない様に注意。
これは「皮」が割れて、「じゃがいも」の美味しい味が、水に逃げ出さないようにするため。          
「じゃがいも」の質によっては、ほんの少し煮立てただけでも割れる物がある。
で、この「火加減=超弱火」の結果、時間はもの凄ーくかかる。
大きさにもよるので、正確なところは言えないが、小一時間はかかる。
が、この「じゃがいもの茹で方」が、全てを方向付ける。
とにかく、「水(お湯)」に「じゃがいも」の美味しいところを棄てない様にするのが大事。

2、
茹で上がれば、布巾か何かで持って、熱いうちに「皮」をむく。
この作業、熱いけど、簡単に「皮」がむけてきて、結構楽しい。
「皮」をむいたら、一気に好きな「大きさ」「形」に切ってしまう。
ここに「バター」を好きな量、投入。余熱で溶かす。
で、「下味」のために少々の塩こしょう。急いで混ぜる。
この作業、冷めてしまうと「でんぷん」が出てきて、「餅」みたいになるので注意。
これを、きちんと冷ます。

3、
別に、玉ねぎを「スライス」なり「みじん」なり、好きな「形」に切って、
「塩」をたっぷりかけて、水がでるまで放置。
良っくもんで、「さらし」等できっちり絞る。
「もむ」と「塩」の影響か、「辛味」は抜けて「甘味」に変わる。
この時「塩」は、洗い流さない。そのまま絞る。
結構「塩」は残らない物だし、残ったところで、
その「塩分」を、「サラダ全体の塩味にする」様に考えると良い。

4、
完全に冷ましてから、先の絞った「玉ねぎ」と「マヨネーズ」を投入。
この作業、なんなら、冷蔵庫にでも入れておいて、次の日でも良い。
ここに「パンチ」感、「香り」を出すため、「マスタード」を加える。
で、全体の「味」を見つつ、必要なら「塩こしょう」。
この時点で、もう「超シンプル ポテトサラダ」の出来上がり。

ちなみに「マスタード」は、当店では「辛ーい」自作の物を使っている。
例の「辛ーいソース」じゃあない、市販の「マスタードの粉」を使ったもの。

5、
仕上げに「何か」を入れるなら、入れる。
「粗挽き黒こしょう」「粒マスタード」、「ハム」「ベーコン」「蒸し鶏」、
「人参」「きゅうり」「セロリ」、etc.etc.etc.etc.何でもあり。

まあ、なるだけ「シンプル」が良いかな?と思いますが。
とにかく「1」の項目の事が一番大事、味を方向づけます。

以上、お試しあれ。

newport宮木英貴


2012年5月29日火曜日

5/27日曜 高級インスタントラーメン


「味が濃い」だの、「悪い脂」がどうの、「手間暇」をどうだの、放言する割に、
「インスタントラーメン」が好きだ。

「麺」の加工技術、「スープ」の完成度。
かつての「チキンラーメン」「ベアラーメン」「チビロク」「サッポロ一番」「出前一丁」…etc.
昭和の高度経済成長を支えた、数々の「名品」に比べりゃ、
「別物」と言っていい程に、進化している。と言っても良いだろう。

「麺」はノンフライは、言うに及ばず「生」もある。
「スープ」は流石に、「化学調味料」まみれなのは「変化のし様がない。」みたいだが、
「香り」「風味」の加え方は、「本物」に近い所にいる感がある。

「中華三昧」以降、「高級インスタントラーメン」が出現。
スーパー行っても、「買えない値段のインスタントラーメン」があった。
「インスタントラーメン」に、「もやし」「卵」が贅沢に思えていた頃だ。
悔しいったら、ありゃしない。

「ラーメンは家で食う」って暴言も聞こえて来る。
こうなってくると、「インスタント」に毛が生えた程度の「ラーメン」を、
出していた「ラーメン屋」さんはたまらない。
「大きい業務形態」の店以外は、淘汰されていく。
逆に言やあ、今「大きい業務形態」の店は「インスタント」に毛が生えた程度ってこと。
ご注意。

閑話休題

何が言いたいかって良うと、
別に何でもなくて、ただ、
未だ「インスタントラーメン」の呪縛から、
「もやし」「卵」の頃とたいして変わらず、逃れてぇいないって事。

かつての悔しさをバネに、今「高級インスタントラーメン」を食う。
野菜炒めて、卵乗っけて、チャーシュー乗っけて。

それにしても「インスタントラーメン」は、
「僕らの見方」「こっちの側」に有るはずの食い物にしか思えない。
だから、何がどうだろうが「インスタントラーメン」は、
変わらず、今だって食う。

まー、「鍋出して、袋をあけて…」が面倒で、
「やっぱ、カップ麺でしょ。」となる事も多いのも事実だが…。


newport宮木英貴



2012年5月27日日曜日

5/26土曜 アスパラ炒めご飯


反省しなければいけない。

以前「道産アスパラ」は、「輸入物のそれ」に劣るかの様な、
表現をしたことがある。
「道産アスパラ」には、「地方送り」と言う「宿命」があり、
結果、妙な「パワーゲーム」みたいな物に巻き込まれて、
その「価格」は適正ではない物になる事がある事を、言いたかっただけ。
だいたい「南米産のアスパラ」より、高いんだからしょうがないんだが。

今、まさに「アスパラ」は旬。
「パワーゲーム」の混乱は、過ぎ去ったのか、
「道産アスパラ」の値段は、大分にこなれてきた。
こうなると、零細なる当店でも「道産アスパラ」に手が届く。
てか、「道産アスパラ」が旬の時には、当たり前だが「輸入アスパラ」の顔は見ないがね。

流石に「道産アスパラ」。
産地が近いんだら、当然だが「鮮度」が違う。上手くすれば、「朝もぎ」だ。
「竹の子」「トウキビ」等と同じく、「アスパラ」も鮮度が命。
一番美味いのは、「畑」でもいで、その場で食う事。

「鮮度」が良ければ、「色」「手触り」も違う。「輸入物」が、「ガサツ」に見える。
流石「大和撫子」、毛唐の「赤毛」とはワケが違う。
さんざん「輸入物は偉い!」位に言っていたにも関わらず、
「やっぱり、道産だわ。」と思わずうなる。
完全な「二枚舌」、猛省の限りだ。


スーパーで手に入れた「道産アスパラ」でさえ、この体たらくなのに、
昨日、もう「宝石」と言って良いほどの「アスパラ」を頂いた。
「新鮮さ」は言うに及ばず、「太い」「長い」、形も最高。
物が物なら、黒人級である。

予定されていた「賄い」を「アスパラ」メニューに急遽変更。
シンプルが良いに決まっているんで、
半分茹でて、半分はバター炒めに決定。

まずは「賄い」でもあることだし、「炭水化物」と合わせることとし、
貯まりに貯まっていた、残りご飯と「バター味炒めご飯」とした。
軽く「にんにく」で香りをプラス、「しょう油」「こしょう」で味を整える。
もう最高。「北海道万歳!」

茹でた「ヤツ」は、少しだけお客様にも、お裾分け。
「残りは、今夜の酒の当て」と思いつつ、店に忘れた。
なんちゅう不覚。
「ま、茹でてあるし、美味しさは殺していない」と、自分をごまかす事しきり。

なんにせよ、「有りがたい事」。
公の場でもありますし、実名は伏せるとして、
「H橋さん」ありがとう!


newport宮木英貴


2012年5月26日土曜日

5/25金曜 イカ塩辛のパスタ


使える材料が無くて、「絶望的状況で食うパスタ」なんで、
半ば冗談で「絶望のパスタ」といわれる。
「にんにく」「オイル」「とんがらし」と、「パスタ」をゆでる「湯」「塩」と「鍋」、
最低条件で実現できるパスタ。
人によっては、「もりそば」のシンプルさにかけて、
「イタリアのもりそば」と言う人もいた。

ご存知、
「spaghetti aglio olio e peperoncino=スパゲッティ アーリオ オーリオ ペペロンチーノ」
短く「ペペロンチーノ」と呼ぶ人もいる。
「塩味系」のパスタの相称として、「ペペロンチーノ」と呼ぶ風潮もあるが、
個人的には、賛成しかねる。
だって「ペペロンチーノ」ってのは、「とんがらし」の意だし。
が、「塩味系」の良い呼び方も、無いのも事実だが。

「塩味系」と言うか、これに「野菜」「魚介」「肉」何でもござれ、
このパスタに、何を放り込んでも、立派な一皿になる。
もっとも「放り込む」方法は、考えなきゃいけないが。
で、その中でも、より「シンプル」「お手軽」なのは、「アンチョビ」を放り込む事。

「アンチョビ」は、ニシン目カタクチイワシ科の小魚の総称(英語)だそうだ。
これを、三枚に下ろして、塩漬け、発酵させて、
オリーブオイルに漬けて保存されたものを、一般的にこう呼ぶ。

これの「放り込み」方には、チョイ、注意が必要で、
「にんにく」を「オイル」でやっつける時、同時に投入する。
少しでも「火」を強くすると、「アンチョビ」の中の「水分」が膨張して爆発する。
そうすると、熱い「オイル」が飛び跳ねて、危ないのなんの。ご注意。
「アンチョビ」は、ゆっくり加熱された結果、「ホロ」っとほぐれて、
軽く「焦がして」やれば、「生臭さ」が「香ばしさ」に変化して、好ましい事この上ない。

これは、美味い。
その「魚の発酵臭」は、日本人の遠い記憶をも呼び起こす。

で「アンチョビ」が、「塩蔵発酵」された食品なら、
日本における「それ」の代表は、「イカの塩辛」だろう。
「じゃあ使っちゃお。」って事。
正直なところは、
あんまり塩辛い「塩辛」が残っちゃっていて、「使っちまえ!」ってこと何だが。

実は、この試みは以前に何度もやっている。
「イカの塩辛」は言うに及ばず、「酒盗」「ホヤの塩辛」「塩辛い塩鮭」etc.。
各回とも成績は「良」。大成功で、美味い美味い。


この度は、旬の「アスパラ」も投入。
是非お試しあれ。
なんなら、食わしてあげるよ。

newport宮木英貴


2012年5月25日金曜日

5/24木曜 炸醤麺


「炸醤麺」って書いて、
「ザージャー麺」だと思っていた。
「ジャージャー麺」の方が、発音が近いらしい。

昔、東京在の時分、最寄りの駅の近くに、
「四川」出身らしい、ほぼ同年輩っぽい人がやっている、
カウンターだけの、「ラーメン屋」に毛が生えた程度の店があった。
注文以外、数度言葉を交わした程度だとおもうが、
片言の日本語が、妙に耳ざわりが良く、足繁く通っていた。

彼が「ザージャー麺」って言っていた気がしたんだが…。
どこを検索しても「ジャージャー麺」で、
何か「ただ炒めてます。」みたいな感じで、どうも好きじゃない。
まあ、だからどうって事でもないんだがね…。
あくまでも、「イメージ」の問題。どうでも良い事。

さて「何か」の拍子に「何か」が無性に食いたくなった時、
「作ったこと無い」「イマイチよく分からん」時は、
得意の「Web検索」となる。

今時は「レシピサイト」も充実の一途、何のレシピでもござる。
二十数年前、金が無くて、
本屋で専門書を「立ち読み」で、読みふけった頃とは、比べるべくもない。
「隔世の感」とはこの事。

最近では、メニューに行き詰まると、時にながめている。
これが、けっこう「役」に立つ。
時には「こんな凄い発想が!」みたいな、感動さえ覚える事もある。
「痒いところに手が届くってのはこれ!」って時もある。
「万人による、万人のためのWeb」
このシステムは凄い。

何かで「TV」で「炸醤麺」が出て来た。
「食いたい」気持ちはむくむくだが、作った事無い。外で食う気もおきない。
で、「Web」へ............。

さて「炸醤麺」のレシピ。もう、あるわ、あるわ。
こう言う時は、「レシピ」を斜めに読む。
食いたい物の「イメージ」は、もとより、
「材料のあるなし」「時間のあるなし」「やる気のあるなし」etc.
様々な要因が絡むので、一つの「レシピ」にこだわってたら、
形にならない可能が高いからだ。
言い替えれると「良いところ」取りでもある。
「レシピの斜め読み」はお勧め。

自作、初「炸醤麺」、
結果は見た目は「イメージ」通り、味は少々違ったがしょうがない。
なにせ、そこらにある物を、ばんばん放り込んだ。
「もったいない」「食っちゃえ」が、出来上がりを「左右」もする、
必ずしも、良い事じゃない。

ところで「炸醤麺」は変な料理だ。
汁なしの温かい「麺」に、「肉味噌」みたいな「ソース」。
それに冷たい「きゅうりの千切り」。
「温度」「歯触り」「口内調理」を楽しめって事?

嫁が、「なんで炸醤麺は、きゅうり?」と訪ねる。
「まー、ソースの濃い味緩和だろ?」って、答える。
良く考えると、答えになっていない。
緩和だけなら「大根」でも良いことになる。

中国4000年が、ここにある。
けど、そもそも中国に「炸醤麺」あるの?

newport宮木英貴




2012年5月24日木曜日

5/23水曜 塩麹漬けのチキンソテー


大流行な「塩麹」。
「流行の半纏、着ないのがバカ」ってことで、自作してみた。
作り方は「web」に氾濫する情報を参照。
まー、沢山ある。


さて、「鶏胸」を、厚さが均等になるように開いて、
ビニール袋に入れて、「塩麹」投入。
一晩冷蔵庫へ。

実は「自作塩麹」の使用は初めて、
分量なんぞ想像もできないから、「奥様」にこの作業を委託。
どうせ「ケチり気味」と言うか、
「経済的」な使用量であったことは、想像に難くないが、
食ったら、「ちょうど」の味だったんで、「ちょうど」だったんだろう。
流石な物である。

フライパンに「にんにく」「オリーブオイル」を入れる。
で、「煮る」様に、ゆっくり「火」を入れて、美味しそうな「キツネ色」になったら、
「にんにく」に必要以上に色が付かない様に、出しておく。
(が、肉が焼ける寸前に、フライパンに戻して、当然ながら食う。ご心配無く。)

ここに「塩麹漬け鶏胸」を投入。
皮目から、「弱火」で、「ゆっくり」、
出来たら押さえつけといて、じゃなっかたら、重しをして焼く。
これは「鶏肉」ソテーの方法の一つだが、
「皮はパリッ」「肉はジュシー、柔らか」に焼ける。

なんか、物足りないので、側にあった「玉ねぎ」なんぞも投入。
大量の「キャベツの千切り」を付け合わせに、いただきます。


「塩麹」の「麹」には、麹菌が作り出す「酵素」が、ごっそりと含まれるそうだ。
その「酵素」は、材料のデンプンやタンパク質を分解して「柔らかく」する。
し、「糖」やら「アミノ酸」やら「グルタミン酸」を作って、「甘味」「旨味」も出す。

その上だ、
「塩麹」等の「発酵食品」は「乳酸菌」が含まれる場合が多いそうだが、
「乳酸菌」は「整腸作用」があるわけだし、「ウ○コ」の出が良くなり、
「免疫力を上げる」「肌のコンディションを良くする」など体質改善効果があるらしい。
ひいては「ダイエット」「老化防止効果」も期待できるって事。

なんとまあ、贅沢にも「あれ」も「これ」も良いことずくめ。
流行るのも、うなずけるってもの。

けど、それ以上に、
「自作する限りは、安い」のが一番の理由かな?
なんて、シニカルな事を、思ってもしたりして……。


newport宮木英貴



2012年5月23日水曜日

5/22火曜 ハヤシライス


零細の当店にとっては、
比較的に大きいパーティーがあった。

「食べ残し」「飲み残し」をかき集めたら、「ハヤシライス」のソースができた。
その出来上がりの味が、「スゴーく」濃い。

よくスーパー等で売っている「肉」等に、
サービスのつもりで付いてくる小袋入りの「ソース」があるが、
そんなのも、ちょい放り込んだ。「もったいなく」思ったのが運の尽き。

出来合いの、特に「ソース」の類は必要以上に味が濃い。
なかでも「旨味成分」は格別に多い。
「肉だけで、充分に美味いんだけどなぁ。」とも思うんだが…。


最近、スーパーに行って気づいたんだが、
やたらと「商品名」「商品説明」「能書き」に、
「濃い味」って言葉やら、「濃厚」って言葉が氾濫している。
例えば、コンビニの弁当は、もう、まっ正面から味が「濃い」。
そうかと思えば、「メガ盛り」「特盛り」なんて言葉が、
街のあちこちで目に付く。

これって「健康志向」とか言う、現代社会の風潮に逆行してないか!
どう考えたって、味が濃いのは「もう一口」を呼ぶし、
塩分だって、自動的に多くなる。
「量」が多けりゃ、「カロリー」だって高いに決まってる。

まあ、若い方々への「サービス」なんだろうし、
「通って来た道」だ。自分を振り替えれば、分からないでもない。
が、しかし、確実に、かつてより、「味が濃く」なってる気がしてならない。

これは、やっぱり「肉食」が増えたのが原因の一つに思える。
手軽に「本物志向」を満足させられる。「味が濃い」方が「お得感」がある。
等々、色々「ご時世」的な要素もあるとしてもだ。

「ヴェネズエラ」の御仁達は、「濃い味」好きだ。

フレンチレストランでは、肉用の「甘いソース」は歯が曲がりそうに「甘い」。
イタリアンでは、「パルメサーノ」(チーズ)を「鼻血」が出そうなくらいに混ぜ込む。
中華では、裏の倉庫に「ブラジル産、味の素4Kg袋」が山になっている。
「厚い文庫本」の大きさもあろうかという「チーズ」を、ペロッと食う。
日本人的には「常軌を逸している」食習慣はてんこ盛り。

日本食レストランでは、
皿の機能ギリギリ「皿のフチ」まで「しょう油」を注ぐ。
「鮭」「マグロ」「イクラ」等の「濃い味」が好まれ、「どっぷり」しょう油を染み込ませて食う。
下手すりゃ「マヨネーズ」「ツメ」をつけて食う。
で、淡白な味の「白身」は嫌われる。
「鮭」「マグロ」「イクラ」なんてのは、子供が好きな「寿司ネタ」と一緒だ。

あれも、これも、代々の「肉食」生活の結果だろう。

日本は「欧米化」している。
食の世界でも、確実に「毛唐」化している。
せめて「ポン酢」に「紅葉下ろし」「小ネギ」で食う、
「白身魚」を忘れないようにしなくちゃ。
自分が好きなだけだけれども。



2012年5月19日土曜日

5/18金曜 ジンギスカン焼きそば


「ラム」、つまり仔羊の肉を、最近使った。
その切れ端は、必ず出る訳で…。
ちなみに「ラム」の定義をザッと調べたら、結構、面倒に、いろいろある。
で、ここじゃああんまり関係ないので割愛。
興味のある方は、ご勝手に…………。

たまには「ジンギスカン」も「良いなっ、食いたいなっ」て気分にもなる。
でも「出来合い」のタレも、買ったところで、めったにも使わんし、
自作と相成った。

先の「ラム」の切れ端を、一口大位に切っておいて、
下ろした「にんにく」「ショウガ」、甘味に自作「トマトジャム」、
「しょう油」「酒」「コショウ」etc.を混ぜ込んで、2晩程放置。
この度の「賄い」に…。


かつて「ジンギスカン」は、我が家的に「家庭内ご馳走」のトップだった。
「どうやら、焼き肉は別に存在する様だ。」
と、高校生位から薄々感じてはいたが、
外に飲み歩く様になるまで、「焼き肉」とは「ジンギスカン」の事だった。

遠くから親戚が来る、親戚の家に行く。
「お祭りの日」「誕生日にねだる」「なんだか知らんが親が嬉しそうな時」etc.
なんせ特別な日の、特別な食い物だった。

部屋中に新聞紙をひいて、冬でも窓を開けて、「ふすま」は閉めて……。
なんせ特別な日だから、飲み物が別に付く。
「サイダー」「ファンタ」「ガラナ」で、乾杯に参加する。
次の日の朝、余った冷たい「ジンギスカン」も嬉しい。
「畳」が滑る、部屋には匂いが残ってる。

「炊事遠足」も、なかなかなもの。「ご馳走」が食えちゃう訳だし。
あんまり食いたくて、小学生の時、仲良し数人で、
「天狗山のてっぺんで、ジンギスカンを食う会」ってのを企画した。
それが「クラス」でばれて、「クラス」のほとんどが参加を希望、
親まで巻き込んで、「天狗山登山」をしたことがある。

高校生にもなると「1kgからの肉」を食った。あの頃は「マトン」であったか?
東京に出ても、「ジンギスカン」は食いたい。
高級「ラム」料理の店を見つけたけど、金無いし行けるのは一年に一回。
新宿で「ジンギスカン食い放題」の店を、見つけた時は跳ねた。
「風邪」の時、医者に行かないで、「ジンギスカン食い放題」に行っていた。

東京在の時「マトンの肉」その物を探した事もある。
池袋のデパートで、「マトン」「ラム」を見つけて、狂喜乱舞。
北海道から「ベル、ジンギスカンのタレ」を送ってもらって、
職場の仲良しと、ホットプレートを買って、家でパーティーをした。


「ジンギスカン」は何か、こみ上げる物がある。
が、今は口もおごってしまったか、
いつの頃からか、めったにも食いたい気持ちにならない。
食っても100gもありゃあ充分。
んーーー。

ちなみに、なぜ「焼きそば」かって言うと、
ただ単に「麺」があったから。
けど、けっこう「けっこう」でございました。

newport宮木英貴


2012年5月18日金曜日

5/17木曜 冷や中


ここの所、もの凄ーく寒い。
とっくに「ストーブのスイッチを入れる。」と言う作業を忘れていた。

2~3日前、部屋の中の、割に大げさな場所に、大げさに存在する、
「ストーブ」の存在を思い出した。
「そーだ、ストーブ点けりゃあ良いじゃん。」てなもの。
「寒い」と我慢する前に、暖房入れりゃあ良かったんだ。

「天気、気候」は「お寒い」が、
スーパーにおける「野菜の値段」は、「ポカポカ」春夏バージョン、
「お安く」なってきた。嬉しい限り。

先日「キュウリが三本100円」。
イボイボもしっかりしてるし、色も青青としてる。美味そう。
頭に浮かんだは、「冷や中」。もう錦糸卵の黄色まで浮かんでる。
で「冷や中」にうなされるのも嫌なので、「キュウリ」を購入。
「冷や中」が「賄い」になった次第。

私用があり、札幌まで、午前中から昼過ぎにかけて、車で往復。
外を歩いているんならいざ知らず、車中は余計にポカポカ。
朝から晴天でもあり、絶好の「冷や中」日和に思われる。

が、いざ「食う段」になると、なにやら底冷えがする。
結局、「ストーブ」のお世話になりながら、まあ、美味しくは頂いた。
けど、もう5月も半ば、どうかしてるんじゃないの?
なにやら不吉でもある。


食べる物の温度も、食味の内に取り入れることが出来る、
我々日本人は「贅沢」で「幸せ」だ。
これは決して、今いる我々が優れでいるのではなく、
先人達が脈々と作り上げてきた「習慣」「食文化」が、
「贅沢で幸せだ。」ってだけだが。

「ベネズエラ」の人達には、「熱い食べ物」を食べる「習慣」はない。
「熱いスープ」をわざわざ冷ましてから、
お客様に提供するのが「サービス」と思っているお国柄だ。

けど、日本人は彼ら程「様々な肉」を楽しむ「習慣」は無い。
「ビン」に氷が貼り付いている「ビール」を良しとする、「習慣」もない。

まあ、奴らに「ストーブ」炊いて「冷や中」食う「幸せ」、
も理解出来ないだろうが。ね。

お互い様、みんな「幸せ」って言いたいだけさね。


newport宮木英貴


2012年5月17日木曜日

5/16水曜 ナイフとフォークのお肉

ナイフとフォークのお肉
「ナイフとフォークのお肉」って、我が嫁がご幼少のみぎり、
「豚肉」の、それなりの厚さと大きさがある、
言い替えれば「見た目豪華な肉」を、
フライパンで焼いたのを、そう言ったんだそうだ。

当然「見た目豪華な肉」である以上、
そういった物を食べるべき「特別な日」限定の食事であるのは言うまでもない。

で、彼女の父親ってのは、
どうやら「演出」に凝る人だったらしく、
「見た目豪華」で「特別な日」であるからには、
「ナイフとフォーク」で、厳かに食おうって事らしい。
ついでに「赤白」両方のワインがテーブルに並び、
足の付いた「ワイングラス」で、それを家族みんなで飲んだんだそうだ。

それが、彼女が小学校の頃から、そうであったてんだから、
驚愕に値する。
なにせ、彼女にとって、生まれて初めての「二日酔い」は、
中学校だって言うから恐れ入る。

そんなこんなで「ポークソテー」は、
彼女の家では「ナイフとフォークのお肉」と言うんだそうだ。
「楽しそうな家族」が窺える、微笑ましい話しだね。

まあ、自分が子供の頃の我が家で、「特別な日」の食事って、
これと言って思い出さないが、
きっと「何か」はあったものとは、思われる。
だって、楽しくなかった覚えは無い。
って、我が母親の「名誉」のために、言っているだけだけど。


話しは変わるが、
「パセリ」は、「愛すべき野菜」「食べるべき野菜」と心得ている。
あの「ほろ苦さ」「甘さ」「爽やかな香り」は好感が持てる。

外で食事する場合、「パセリ」は危険視されている。
「洗って再利用」を疑われているからだが。
白状するが、以前勤めた店で、そういった店は、
二十数年前、確かに存在していた。
まあ、今時そんな店は無いとは思う。
し、そう信じて、絶対に食う事にしている。

この度の「賄い」に「パセリ」は、
付け合わせの「千切りキャベツ」に「彩り」「香り」のため、
山の様に、手で千切って入れてある。

あー!美味しい!

2012年5月16日水曜日

5/15火曜 ヤゲンと野菜の炒め物丼


某、肉屋経営になる「安売りスーパー」にて、
「鶏軟骨の海賊焼き」なる、そのスーパーオリジナルの商品を購入する。

鶏の胸にある「ヤゲン」と呼ばれる「軟骨部分」を刻んで、
何が「海賊焼き」なのか、良く解らん「ソース」に漬けたものだ。
その「ソース」の正体は、今回はどうでも良いんで無視。
主眼は「ヤゲン」にある。

「ヤゲン」は、「舟形、Y字」の形をしてい、名前の由来は、
「薬研、と言う漢方薬等をすりつぶすための道具に、形が似ているから。」だそうだ。
一つ勉強。

「心臓」「レバー」「砂肝」等、内臓のみならず、
例えば、鶏の膝の「軟骨」やら、
首の肉の「セセリ」やら、
背骨のくぼみにある、親指の先大の肉(名前解らず、誰か教えて)やら、
で、この「ヤゲン」やら。
かつては、一般的には食卓に登らなかったいろいろな「部位」が、
それこそ、「鶏」に限らず、「スーパー」で、当たり前の様に売っている。
まあ、個人的には、実に喜ばしい事ではあるけど。
日本人も「肉」を知ってきたのか、「困窮」し始めたのか。
是非、前者であって欲しい物だが…………。


さて、世の中には「固くて美味い」は存在するはず。

一時の、いわゆる「グルメブーム」の時、
いかにも育ちが「ヤワヤワで~す。」みたいなネーちゃんが、
「柔らかくて、美味し~い。」ってセリフに、食傷気味だった御仁は、結構いるはず。

例えばこの「ヤゲン」の様な「軟骨」系の「歯触り」は、
「固くて美味い」物の一つと思われる。
口に入れたとたん、ほどける「霜降りの牛肉」は美味いに決まっているが、
「がっつり」噛み締める程に味が出る、「赤身の牛肉」だって美味い。

「せんべい類」、一般的に「パスタ」、
「菜っ葉のおひたし」「アスパラ」「ブロッコリー」etc.の茹でた野菜、
「エグヴィブのハード系パンの表面」、
etc.etc.etc.etc.etc.etc.etc.etc.etc.………………………。

「柔らかいブロッコリーやら、アスパラも美味いかな?」
「ナポリタンのスパゲッティは、グズグズに茹でなくちゃ。」
「ボリボリの食感の蕎麦って、違うんじゃない?」
等々、思うこともあるし、当然、状況が許さない方もおられましょう。
「大人になった?」のか、
最近、必ずしも「固くなくては」とも、思わなくはなったが。

さて、何時まで「固くて美味い」と、うそぶいていられるか。
問題はそこだ!


newport宮木英貴




2012年5月13日日曜日

5/12土曜 アイヌネギ入り味噌ラーメン


あくまでも、経験にもとずく事。
化学的「根拠」なんか、なんにもない事を、最初にお断りしておきます。

「何チャラ」言う物質がどうしたとか、
「能書き」こねれたら、なんぼか格好いいと思って、
ちょいと「Web」で調べたけど、短くまとめるには、
我が脳みその構造上、「ムリ」そうなんで、ヤメ!


先日、行きつけの「焼き鳥屋さん」で、
「アイヌネギ」のしょう油漬けを出していただいた。
これが、半生っぽい仕上がりで、とっても「グッド」。
皿には、生えたての「芽」みたいに短いヤツが、10本あるかないか。
見た時は正直「ケチ!」と思ったが、そりゃとんでもない。

鮮烈に「香り」がする。食っても「辛さ」が「ビリビリ」するほど。
「生」のシャキシャキ感が、しっかり残っている。
し、色も「緑」がきれいに残っている。

1~2本つまんだだけでも、強烈に「口の中」を刺激する。
始めの一口から、次の朝まで「アイヌネギ」臭が体から発散している感じ。
汚い話、翌朝の「ウ○コ」までも匂っている様。

今まで食った「しょう油漬け」はもっと「黒く」て、しょっぱい。
しっかり、漬かりきっていた。
こいつは、「しょっぱい」せいか、量もそれ程食えないから、
臭いが「体から発散」するには、至らなかったのかも。

「しょう油漬け」じゃあなければ、「炒め」物か、「お浸し」。
これは、かっちり「火」が入っているせいか。
「味」「ゆるい香り」は楽しめたが、辛い程の「鮮烈な香り」はなかった。
もちろん、「臭い」が翌日に持ち越す事もなかった。

以前「アイヌネギ休暇」と称して、
翌日、仕事休んで「アイヌネギ」を馬鹿食いしていた友人がいたが、
正直、今頃、その理由が解った。

生の「にんにく」を「ラーメン」に入れると、
「臭い」「辛み」も、強烈な「香辛料」になる。
が、良いだけ「オリーブ油でやっつけたにんにく」は、
良い「香り」「味」はするが、次の日まで「臭い」は楽しめない。

「玉ねぎ」も「生のスライス」は、いくら水にさらしたところで、
生の鮮烈な「臭い」は残る。
きっちり炒めると、あんなに「甘く」なるのにだ。

なんにせよ、「食う量」を間違えなきゃ良いだけのこと。
ま、「体質」「体調」「状況」etc.にも拠るだろうが…。

「賄い」の「アイヌネギ」は、当然きっちり「火」を入れている。
お客様に、ご迷惑をおかけする事は無い様にしている。ハズ。


ま、こんな上手に漬かった「アイヌネギのしょう油漬け」は初めてだ。
「生っぽい漬かり」に目が覚めたね。
今度はすんごいのを作っちゃる!


newport宮木英貴


2012年5月12日土曜日

5/11金曜 ブロッコリーとトマトのパスタ


「余り物」「忘れ物」を「賄い」に転化した割には、
売り物になりそうな程「ベタ」な一皿になった。

GW明けの4日間の「休み」前に茹でてあった物が、
頭の中から、きれいに抜け落ちていて、
休み明けの昨日、何かの陰ならいざ知らず、ど真ん中から発見された。

かつては、冷蔵庫の中の「どこに、何が、いくつ、いつから」入っているか、
完全にインプットされていた。
その記憶力は、動かずして「棚卸し」が出来たほどであった。
もっとも、そのピークは20代半ば頃の事、現状は「悲しい」の一言、情けない。


ところで、ブロッコリーの扱いには隔世の感がある。

かつて暮らした「ベネズエラ」で売られていた「ブロッコリー」は、
「茎」は長さ30cmはあり、「葉っぱ」が付いたままだ。
先っぽの花の部分は、なるべく長く細い「茎」を付けて。
太い「茎」は、筋っぽい皮を剥いて、柔らかい部分を。
「茹でる」「煮る」「炒める」して食う。
生活は苦しいだけに、食えるところはちゃんと食おうとする。

捨てるところは、なるべく少なくしようって姿勢には、
おおいに、関心したものだ。


日本を離れた当時、日本では「ブロッコリー」は「花」部分だけを食っていた。
後は「チャイ」。捨てていた。
帰国後、某札幌の「イタリアン」に勤めた時、細い「茎」は付けていた。
「おー日本も変わった!」と、思ったものだった。
小樽で、某「海猫屋」に勤めていたときは、
「茎」が「残ってくる、こない」が、だいたい半々。
自分で店を開いた時も、半々くらいかな?

いつぞやは「ここは食うところじゃないんだよ」と目で訴え、
目の前で吐き捨てられた事があった。
「知らないみたいだから教えてあげるけど、ここは食べられないの。」
と、おっしゃる、ご夫人もいらっしゃった。
いずれも、暗に「この田舎者」みたいな顔をしてだ。嫌な思い出だ。
こちらににしてみりゃ「物を粗末にする愚か者めっ!」てな気分だったが。

ところが、4年位前、新しい店になった当りから、変化してきた。
今では、「茎」が残されてくる事はほとんどない。
素晴らしい事だ。

まあ、日本も「捨てる」事にシビアになって来たのかもしれないが。


newport宮木 英貴




2012年5月11日金曜日

5/10木曜 いろいろ魚の「漬け」丼


このGW明け、函館に行って来た。
毎年とは云わないものの、多分二年に一度は、函館には確実に行っている。

我等夫婦、地方に行ったとしても、
行くところは「市場」「スーパー」「デパ地下」がほとんど。
函館では「自由市場」「中島廉売」の他小さな市場、激安スーパー「魚長」などなど。
桜が咲き乱れる「五稜郭」は通り過ぎただけ、
高いだけの「朝市」に至っては、見向きもしない。

話は逸れるけど、
この度は、途中、登別で「ヘンナイキモノ」を見て来た。
地球上最大の「団子虫」は、生きてる「王蟲(オウム)」そのもの。
あんなの、目の前にいたら、腰抜かすぜ。
マニアックだけど「王蟲」って知ってる?



閑話休題

晩飯と言うか晩酌時、
「岩海苔のおにぎり」ってのを食った。
「岩海苔」って言うのは「佃煮」じゃなくて、
「松前」やら「南茅部」の漁師が手ずから、
「採って」「洗って」「干した」、いわゆる「板海苔」だ。
良くは判らないが、道南近辺の特産のようだ。
今後要勉強なり。どこでも「海苔」は作れるだろうし。

これが美味い!!!
おにぎりが一個で「¥480」。
ちょい高額なのは、「人間」が手間暇かけているんじゃ、しょうがない。
なにせ、人件費が一番高い。

翌日「自由市場」に行ったが、
普通の「海苔」と、同サイズの「岩海苔」が10枚、
約「¥5000」で売られていた。
おにぎり一個¥480も、理解出来るって物。

「5枚入り、半額」バージョンも売っていたが、
我が「欲しい」モードは、嫁の「いやー!清水だね」の一言で、あえなく粉砕。
「清水の舞台」から飛び降りる気分じゃあないと、
「払えん」と言う事。

実は、私、子供の頃から、だいの「海苔好き」。
何かっちゃあ「海苔」。「酒の当て」は、言うに及ばず、
弁当は自分で作る限り、一生「海苔弁」と心に誓っている。

極幼少のみぎり、「海苔」をあずけておくと大人しいので、
母親は、常に「海苔」を食わせていたらしい。
が、あんまり食わせ過ぎて、「消化不良」で病院騒ぎがあったらしい。
覚えちゃいないが、それでも「海苔」は嫌いにぁなってはいない。
「DNA」に「海苔好き因子」があるに、違いない。

実は何度か「厚さ1cmの漁師手造りの海苔」は、
人の話で聞いた事があって、「まさか」と思っていたし、
その様な「海苔」はもらった事があって、
もったいなくて食えないまま、忘れていたりしていた。
まあ、「厚さ1cm」は「シャレ」だろうけど、
そんな「海苔」を体験してしまった訳だ。
こりゃ、たまらん。

こんな私が、そんな「岩海苔」をそのまま放っておく訳もなく、
早速「Web」で検索、「お取り寄せ」サイトで発見、
値段もだいたい、前出の「自由市場」と一緒、
いや、少々安いかもしれない。
「送料」は無料とある。
「期間、数量限定」「残りわずか」「残1セット」の言葉達が、
否が応にも「物欲」をあおる、あおる。

「ポチッ」とクリックしてしまうまで、
もう、そんなに時間はかからないものと思われる。
許せ!奥様!
貴方の「清水」感は、軽く無視されそうだ。
だいたいに於いて、普通の「海苔」が高いんじゃあない。
別次元の食いものなんだ。


この度の「賄い」、
函館「魚長」で購入の「いろんな魚の切れっ端」を「漬け丼」に。
「長イモ」の叩いたのと供に、
安物とは言え「海苔」が、ガバッと乗っけられているのは、
言うまでもない事。

newport宮木英貴


2012年5月6日日曜日

5/5土曜 カレー蕎麦、嫁は「うどん」。

「今日の賄い」って言う割に、実は前日に用意する事が多い。

「在庫の過不足」「何があるか」「何が食いたいか」etc.。
その辺を冷静に判断する為には、時間がある方が正直な所いい。
なんせ、寸前に何かをすると、「ねばならない感」に気分が支配されて、
落ち着かないし、焦るし、精神衛生上よろしくない。
「ねばならない」は、嫌いだ。
だから「食う前の日」には、ある程度以上に用意する事になる。

が、前日忙しかったり、考えなきゃならない事があったり、
はたまた、お客様と話し込んだり、酒飲んじゃったりすると、
「飯の支度」を忘れたり、出来なかったりもする。
けど、大概は、意地でもやる。

で、その「意地」になった時、逃げの「メニュー」の一つが「カレー蕎麦」。
簡単に済ますなら、カレーのソースに水入れちゃうだけ。
あとは、そこらによりある「キノコ」やら「高野豆腐」やら入れて、
しょう油で味を直して、出来上がり。
食う前に、「片栗粉」で閉じりゃあ良い。

丁寧にやるなら「玉ねぎ」「人参」「なんか肉」etc.を
「バター」または「マーガリン」で炒めて、
あとは「簡単」な時と一緒。


まー、要するに前日は「ドタバタ」してたんですよ。
おかげ様で、このGWは、忙しくさせて頂きました。
全く、ありがたい事です。

でぇ、「店」は本日5/6から5/9まで、休まさせて頂きます。
恒例の「仕入れの旅」には、日帰りくらいで行くやも。
後は、「店」のプチ改装をやってます。
休み明けには、「晩春メニュー」も登場予定。
乞うご期待。

では。

newport宮木英貴




2012年5月5日土曜日

5/4金曜 まったり、あっさり味噌ラーメン


先日、某ラーメン屋さんにて、
「新製品」てか「復刻メニュー」てか、そんな試作の「ラーメン」を、
ありがたい事に、頂くチャンスがあった。

その前日、普通に食いに行ったら、夫婦二人がクルクル働いている。
「珍しいじゃん」と、突っ込んだところ、「これからスープの試作。」との事。
「いつ食えるの?」、「明日」。
「じゃあ」ってんで、翌日、手土産携えて厚かましく参上した次第。

さて、物は「白湯スープ」。
簡単に言うと、強火、高温で「ガンガン」攻めて、
「骨の髄」まで煮出して、白濁させたのが「白湯スープ」。

「骨の髄」どころか、多分、骨の周りのゼラチン質まで溶け出していて、
「食感」と言うか、「飲み感」はトロトロ。口の中に絡みつくイメージ。
それでいて「脂分」はゼロに近い。だから「あっさり」感もある。
内容は「コラーゲン」の固まりみたいな物だろう。
想うに、冷えたら「プルプル」に固まるに違いない。

製作者曰わく「まったり」は言い得て妙。「まさしく!」だ。
「美味い」なんぞと、平たい言葉で表現したんじゃ失礼にあたる。

彼の「あれが入って、それが入って……。」と、使用材料の説明が続く。
全く常軌を逸した分量の品々が使われている。
「商品」として、「商売」になりえるのか、全く疑問。
その「スープ」は、我々の到着が早過ぎて未完成だったらしい。
が、その分「取れ取れ」「手付かず」を頂けた。
おかげで、彼の、相変わらずの「真摯」「徹底」「探求」ぶりを余計に思い知らされた。

「ごちそうサマ」

で、あんまり美味かったので、悔しさ倍増。
そのまんま「アイデア拝借メニュー」の計画を立てるに至った。
が、それは、ま、「いずれか」に、置いておいて、
この度は「味噌ラーメン」で「まったり」を再現してみる事にした。
理由は、ただ「味噌ラーメン」が食いたかっただけ、なんだが…。

ある程度の「濃度」感を出し、かつ、脂分は控える。
じゃあ「味噌」で「こってり」感、「トロトロ」感を出そうって寸法。
「彼の白湯」は、「味噌」じゃ「勝ち負け」がはっきりし過ぎて、
「良い塩梅に持って行くのは難しい。」と言っていた。
その逆を行こうって事。

イメージは「赤味噌の味噌汁」のトロトロ感。
コクを出すため、
「キノコ」を炒めて味を濃くしておいて作った「ペースト」を入れてみた。
出汁は、やっぱり炒めて「香ばしく」した「挽き肉」。
全ての思惑は、ピタリとはまり、バツグンの出来。
我が家の嫁でさえ「汁」まで完食。

ま、一度だけ作るのは出来るのよ。
某「ラーメン屋さん」の様に、「毎度同じ」とはいかん。
こんな事言うと、どこかの、「スノッブ」気取りが、
「いや、あすこのスープなんて毎回味違うよ。」
なんて、「解った様な事」を「ほざきそう」だけどな。

そう言う意味じゃあ、ねえんだよ。すっこんでなトーシロー!


newport宮木英貴


2012年5月4日金曜日

5/3木曜 あり合わせで、和風パスタ


最近「アサリのしょう油漬け」って、メニューを始めた。
「アサリ」を「にんにく、しょう油、酒」で作った「ソース」に、
「アサリ」に火を入れて、漬けるだけのシンプルメニュー。
この「漬けたソース」が余る。

で、冷蔵庫にある「キノコ」やらを放り込んだのが、「今日の賄い」。
「しょう油」を使っているから「和風」だなんて、
発想も「シンプル」と言うか、ほとんど物を考えていない。
まあ、間違っちゃいないだろう。

ここで「凄い事」は、「パスタ」の許容範囲の広さ。

ほとんど物を考えないで、「和風」とか言っても間違っちゃいない。
ほぼ、そこいら辺の日本人が、大筋で賛成してくれるはずだ。
「梅干し」「漬け物」「タラコ」「明太子」「海苔」「鰹節」何でもござれだ。

「日本人」以外が、「ゥゲー!」とか「認めない!」とか言っても、
「大きなお世話」!
奴らだって、「アボガド」やら「クリームチーズ」が入った
「寿司」を食っている。

閑話休題

この「パスタ」の懐の深さは、それが「炭水化物」だからだろう。
「皿」の上に、「炭水化物」と「オカズ」が一体化して乗っかっている。
そう、日本が生んだ「食文化」。「丼物」と同じだ。
「ご飯」の懐の深さと共通する物がある。

「ご飯」との違いは、「形」が無数に存在する事。
それは、そもそも「粉」を練って、「成形」する事で出来ているから。
「粘土細工」よろしく、なんとでもなる。
ま、基本的な「形」としちゃあ「麺」族に含まれるかな?

「丼物」と親戚関係、「麺」と同族でもある。

こう言う風に考えたら、まだまだ「発想」は飛翔する。
「スパゲティ」じゃなくて、いわゆる「マカロニ」でも良いし。
「卵で閉じたトンカツ」を乗っける。
「ウナギの蒲焼き」を混ぜ込む。
「お茶」かけて食う。
蕎麦猪口で「味噌ラーメンの汁」に漬けて食う。
「錦糸卵」と「千切りキュウリ」を乗っけて「ゴマだれ」をかける。
…………………………………。


「ザマア見ろ!」
世界が平均化している「今時」の「インターナショナル」とはこういうもの。
「食」はパワフルだ。

「酢飯」は、「アボガド」やら「クリームチーズ」を、
「懐柔」して「寿司」にしてしまっている。
けど、「イタリア」じゃあ、「米」も「パスタ」の内。

「バカボンのパパ」じゃないが、これで良いのだ!


newport宮木英貴


2012年5月3日木曜日

5/2水曜 生姜焼き


「生姜焼き」、使うのは基本的には「豚」だわな。
無論、「ハンバーグ」のソースやら、
「鶏モツ」をチャッと炒めるんやら、でも良いが。

そこらのスーパーで、手に入りやすい「豚の部位」としては、
「ロース」「肩ロース」「バラ」「モモ」ってなところか。
「ホッペの肉」。「豚トロ」なんて名前で売っているヤツもある。

それぞれの「部位」には、それぞれの特徴があって、
例えば「ロース」は、いわゆる「The豚肉」で、
その「甘味」「旨味」は、他の部位に比べりゃ「上品」。なおかつ「柔らかい」。
「脂」も周りに付いていているだけだから、「楽しむ」も「外す」も自在。

「肩ロース」は、味的には「ロース」に準ずるが、
「脂」「筋」が、「赤身」部分に入り込んでいて、多少「脂っこい」し「固い」。

「バラ」は、「脂」が半分以上、その上「赤身」は火を入れると「固い」。
けど「脂」の味は、他の部位を圧倒する。

「モモ」は、「赤身」「脂」が独立していて、
それぞれの量を調節し易いが、同じく理由で「パサつき」やすい。
「赤身」の味は「豚的に濃い」く、「パサつき」さえしなきゃ「旨い」。

「豚トロ」は「脂」が、「さし」の様に入っている。
「トロ」とは、良く言った物だ。

さて、それぞれの、その形としては、
「固まり」「厚切り」「薄切り」。「極薄切り」なんてのもある。
ま、「豚トロ」の「固まり」は、スーパーじゃあ見たことはないが。

当然のことながら、「生姜焼き」のソースとの絡み方は、
それぞれの「形」で違ってくる。
じゃあ、「漬け込む」か「焼く時絡める」かってことになる。
「肉」に「小麦粉」を絡めるか、否かでも変化する。
「小麦粉」を絡める分だけ、「味」は濃くなるが「食感」が違ってくる。


「食感」と言う事を言い出せば、
それぞれの「肉の部位」の「食感」が、そもそも違うのは言うまでもないが、
「形」でも、当然違ってくるし、ソースに「漬ける、漬けない」でも違う。
ここに、「どう火を入れるか」と言う、要素も絡んでくる。

あ!「ソース」のレシピは、どうしよう?

考えりゃ、まだまだ「変化」を伴う要素はある。
その上、それぞれの「順列組み合わせ」を考えると、天文学的だ。

さてさて、料理は難しい。
ちなみに、この度の「生姜焼き」。
「肩ロース」を、
チューブの「生姜」「にんにく」を「酒」「しょう油」「砂糖」の「ソース」に、
一晩、「漬け込ん」で、
「フライパン」で、「オリーブ油」で焼いて、
「小麦粉」」は無しで、残った「ソース」を絡めた。

どーだ!?
あ!「付け合わせ」の話を忘れていた。


newport宮木英貴


2012年5月2日水曜日

5/1火曜 ハヤシライス


今時「デミグラスソース」なんて言葉は、
誰でも知っているんじゃないかい?

いわゆる「ファミレス」「コンビニ」のメニューのおかげで、
「色」「固さ」「形(って、液体だけど)」やら、どんな「味」かの、
だいたいのイメージは、たいがいの人は持っているんじゃなかろうか?

30年前、かつて、コックさんになりタテの頃、何の事かサッパリだった。
ま、言っちゃえば「ベシャメルソース」だって、「トマトソース」だってだし、
「マリネ」「ビネガー」「ロースト」
「ソテー」「オニオン」「コンカッセ」.................。
およそ「横文字系料理用語」全般だ。

子供の頃から、「ハヤシライス」なんて物は食ったこと無はない。
「ハヤシもあるでよ!」なんてTVコマーシャルは、覚えがない。
遠くから聞こえては、いたのかも知れない。
はたまた、何かで読んだかも。
「ハヤシライス」」の言葉くらいは、知っていた。

やおら30年も前、先輩コックさんに聞いてみた。
「ハヤシライスって、何ですか?」
「そりゃ、ソースを使ったライスだ。」
「はー?ソース?」
「デミとか、トンカツにかけるみたいの。」
「……?」ますます解らん。
か様に、誰もが同じ様なものだった。

ま、今なら「ソースカツ丼はいけるわな。」くらいは思うけど、
「デミかけた飯?」ってなもんだ。何せ見た事無いんだから。
その後、「ハヤシライス」の「ろうサンプル」を、
気にしていたら、街のあちこちで認める様にはなった。
が、金も無いし、食うには至らぬ日々が続く事になる。


正直言って、「ハヤシライス」は、未だに良くは解っていない。
時間をかけて「見て」「聞いて」、自分で「でっち上げた」ものだ。
ただ、「ハヤシライス」って名前の料理ってことだ。


しっかし、今時の「ガキ」は「横文字系料理用語」は良く知っている。
覚醒の感がある。
けど、ひょっとしたら「おひたし」とか「やっこ」とか知らないかも。
これは、西洋かぶれのバカな親のせいだ。


newport 宮木 英貴