2012年4月30日月曜日

4/29日曜 弁当

少しは、大震災の影響もなんとかなったのか、
「ゴールデンウィーク」も初日なだけに、
昨日は流石にドンドン、バンバン、店は大盛り上がり。
嬉しいこっちゃ。ありがたいこっちゃ。

ご来店いただいたお客様には、厚く御礼申し上げます

「ゴールデンウィーク」でもなきゃ、ご来店出来ない、
遠来のお客様、久方ぶりのお客様がたくさん。
まー、皆さん「来たい」時は一緒で、手加減無い。
ずっと動きっぱなしで、今日の「賄い」を、
考える暇も、用意する暇も無し。

こう言う時は、お客様も食べたい物が一緒、同じメニューに集中する。
で「あれが無い」「これが無い」。おかげ様で、今日は「仕込み」が山。
やっぱり、考える暇も、用意する暇も無し。

その上、夕べ遅く、20数年ぶりの遠来の友人が登場。
そりゃあ、飲むでしょ。
結局、酒が過ぎちゃって、今日は二日酔い気味。
実は、考える暇も、用意する暇も無いだけじゃなく、
気力さえ無かった。

で、何が言いたいかって言うと、
今日の「賄い」が、スーパーで買った「弁当」だった、
「言い訳」をしているわけであります。

ギリギリ「味噌汁」は自作。
早「フォアグラ」気味の、我が「肝臓」に「カツ」入れるのに、
「シジミ」を具にしてみました。

けど。
まー、安い「シジミ」に飛びついたら、小さいの何の。
味も出やしない。そんなの売るなよ。

newport宮木英貴







2012年4月29日日曜日

4/28土曜 温麺


今更、偉そうに言うまでもないが、
「素麺」を煮込んだ、あったかい麺を「にゅうめん」と言う。
「にゅうめん」を「Google検索」すると、「煮麺」とある。

えっ!

「温麺」と書いて、「にゅうめん」って読むと思っていた。
昔通った「居酒屋」のホワイトボードの隅っこには、
「温麺」って書いてあって、みんな「にゅうめん」って言っていた。
だから、てっきり「にゅうめん」は「温麺」と書くんだと、信じ込んでいた。

「温麺」は「ウー麺」と読んで、
「素麺」の一種で、宮城県白石市の特産品なんだそうだ。
(詳しくは http://ja.wikipedia.org/wiki/温麺 へどうぞ。)
「麺」」の作り方からして、違うらしい。

で、俺が信じ込んでいた「温麺」は、本当は「煮麺」と書いて、
俺が信じ込んでいた料理の事らしい。
この期に及んで、まだ「らしい」なんて書いているのは、
「日本のどこかに、温麺っていう書く習慣があるかも知れない。」
なんて、気持ちの隅っこで思っているから。
誰彼知っている人がいたら、教えて。

閑話休題

今、「Google」さんに聞いてみたら、地方で違うそうな。
お騒がせしました。
けど、普通に「にゅうめん」で検索したら、
まず「煮麺」ととしかヒットしない。「煮麺」が標準語と言う事?

ま、何にせよ、酒の閉めに「温麺」は良い。
「ラーメン」も「そば」も良いが、
シンプルな出汁で、「あっさり温麺」をすするのもかなり良い。
「酒の閉め」なんぞという、不健康この上ない事は、
最近、めっきりしなくはなったがね。

知っている、数少ない「居酒屋」から「温麺」の文字が消えて久しい。
そんなが、2軒もある。寂しいこっちゃ。


newport宮木英貴


2012年4月28日土曜日

4/27土曜 冷やし中華


気が付けば、あっという間に「5月」の声が聞こえている。

朝起きても、日が陰ってきても、
ストーブのスイッチに、いつの間にか手が伸びなくなっていて、
火の気が必要なくなった。
逆に仕事で、火の前にいると、汗ばんでくる。
昼間は、もう「ポカポカ」。


こうなりゃ、「冷やし中華」と言うか、
「しゃっこい麺」の季節だ。
ま、冬場に「風呂上がりのアイスクリーム」よろしく、
「ストーブ」にかじりついて、「しゃっこい麺」を食うのも悪くはないが。

暇に任せて「黒ゴマベースの冷や中のタレ」は作ってある。
野菜かごには、きゅうりが一本入っている。
「薄焼き卵」を作る「卵」は、だぶつき気味にある。
「賄い」に使える「ハム」はないが、「蒸し鶏」にする「鶏胸」はある。
「麺」は、前回の残りが、一人前は冷凍庫にある。
「紅しょうが」「辛子」も、たしか冷蔵庫にある。
後は、「麺」を一人前買えばいいだけ。

もう、状況が「冷やし中華」その物だ。状況が食えと言っている。


で、「美味かった」のは、言うまでもない。
もう、季節柄も、本当に「いつの間にか」よろしくなっていた。
正直、「冷やし中華」を食う事を決めたのが先。
「食って美味かった。」と感じてから、結果「あー、もう春そのものだ。」
と、感じた次第。

まー何にせよ、「季節の変わり目」に「いつの間にか」って、
そういった表現を使ってしまうってことは、
「季節の変わり目」に、体がついていっっていないから。

「体」に感じる空気感には、とんと鈍感で、
「ストーブをつけない」とか「冬のジャケット着てると暑い」とか、
現象で季節を感じている。
まだまだ、「頭の中」は「冬」のままだと言う事。

「こら!体!もう春だ!」


newport宮木英貴


2012年4月27日金曜日

4/26木曜 オムライス


一人二個の卵、凄く贅沢な気がする。
だぶつき気味の卵の在庫を、どうにかするために「オムライス」。

卵は、友達の紹介で買うようになった「鵡川産の放牧卵」。
何も、小樽近隣でも似たような「卵」は手に入るのに、
「鵡川」から取らないでも、とも、思うが、長いつき合いだし。

けっこう「良い値段」はするのだが、流石に美味い。
ほとんど「自然」の中に放牧されているので、
「鶏」君が、物影に卵を生むと、探す人間が探しきれず、
時たま、古い卵が入ることはご愛嬌。臭いのはたまらないが…。
まるで、数十年前の「卵」みたいで、何か「ホッと」する。
少し、落ち度が有る位でちょうど良いのかも。


「鶏」「玉ねぎ」etc.を炒めて、「ケチャップ」で味付けた、
「ケチャップご飯」が中身が、基本。かな?
で「卵」を焼いたのでくるんで、「ケチャップ」をかける。
で、色合いに「パセリ」を飾りゃあ、歴史的「オムライス」。

実は、私「洋食屋」を標榜している割に、
「オムレツ」が大の苦手。
「オムレツが洋食屋の基本!」何ぞと言う戯れ言にウンザリしている口だ。

で、この「卵」でくるむ作業は個人的に、
「一人1個」とか、「二人で二個だから、一人1個半」の「卵」だと辛い。
「二個」だと、けっこう余裕でくるめる。だから今回は完璧。

コックになり立ての頃、一人の先輩が、
「オムライスの盛り付けの色は、完璧だ。
卵の黄色、ケチャップの赤、パセリの緑、素晴らしい配色だ。」
と曰っていた。
その時は「なるほど!」なんて聞いていたが、
今思うに、確かに「綺麗」だけど、「子供」っぽい色合いだよね。

とはいえ、この度は「歴史と伝統」にのっとって、
「卵の黄色、ケチャップの赤、パセリの緑」の「オムライス」としてみた。
やっぱり、綺麗かも。


最近は「オムライス屋」何ぞもあって、
「中身」も「ソース」も、「卵の焼き方」まで、多種多様。
料理なんだから、工夫があって当たり前。

勉強になるから。


newport宮木英貴


2012年4月26日木曜日

4/25水曜 手間なし「カレー」


「手間無し」、「手」ェ抜き抜きの「賄い」。

当店には、お客様にお出しする「お通し」と言うか、
押し売りの「前菜」と言うか、そんなものがある。
まあ、オーダー下さった「何か」が出るまでの「つなぎ」と心得ている。

有る意味、通常の「お通し」そのものだ。
だからと言って、これを手を抜くつもりはない。
けっこう、真面目にやっているつもりだ。
ただ、その残りの「ソース」「切れ端」は、
時たま、転用されてもう一度お客様の口に入る事もあるが。
ほとんどは「賄い」になる。

先日は「鶏モモ」を巻いて、「トマト」で煮た。
冷めたヤツを、輪切りにしたら「美しかろう」って計算だ。
でぇ、この「煮込んだトマト」が余った。
「にんにく」「玉ねぎ」「セロリ」が入っているし、
鶏の味も出ていて、充分に「美味い」。

当初は、「ベーコン」でも入れて「パスタ」の予定だったが、
嫁の「カレーを食う。」の一言で、「カレー」となった。
じゃあ、この「ソース」を「カレー」にしちまえばいい。

ただ、「美味しい」味が充分な「ソース」だ、
「カレー粉」を足すだけでも、なんとかなりそうな気配もあったが、
もし、ならなかったら、
「あれ足して、これ足して」「あれ炒めて、それ煮て」………、
「事」は手間を要すかもしれない。

人間が「無精」に、どんどんなっている今日この頃、
「事」は楽なほど「良い」。
そんなこんなで、「インスタント カレーの素」を投入となった。
凄い! 一発で「カレー」! 美味い!
「辛み」が物足りなかったから、「カレー粉」は足したが。

所要時間、約5分。
とんでもなく、手間無しの「カレー」であります。


「インスタント カレーの素」は偉い!
考えても見れば、「水」にこいつを放り込んだだけで、
「美味しいカレー」にしてしまう代物だ。美味い筈だ。

今度、試しに「インスタント カレーの素」の、箱の裏に書いてある、
「作り方」通りに、「余計な事しない、入れない」で、作って見ると良い。
凄ーく「美味しいカレー」が出来上がること、請け合い。
素晴らしい「バランス感覚」を感じる事が出来る。

全く、この「インスタント カレーの素」の開発者には頭が下がる。
「カレー」は、「足し算」の料理。何を入れたって、どうにでもなる。
「順列組み合わせ」だけでも膨大なのに、
更に、その「バランス」にまで、「事」は追及されているはず。
その歴史も充分あるだろうから、「ノウハウ」はあるだろうにしてもだ。

そう言う意味では、「シンプル料理」は簡単かもしれない。
が、俺は好きだけど。

newport宮木英貴



2012年4月25日水曜日

4/24火曜 ブロッコリーとベーコンのパスタ


「パスタ」って言う料理の多様性は、今さら言う必要なんかない程。
とにかく「和洋中」何でもありで、百花繚乱。

彼の地「ベネスエラ」で、驚いた「パスタ」があった。
「イタリア」「スペイン」辺にも、ひょっとしたらあるかもしれないが。

見た目はほとんど、日本で言う、所謂「ミートソース」だが、
煮込む材料がトマトじゃなくて、
「赤ピーマン」をミキサーで、デロデロにした物。
知らないで食べたら、味が全然違うんだもん。
ピーマンの「とんがらし的苦味」と「甘味」。
経験の無い「味」に、戸惑うやら感心するやら。

ちなみに、彼の地の「ピーマン」てのは、
日本で言うところの「パプリカ」の事。
「オーブン」で焼いたら、甘いのなんの。
日本のチビっちゃい「ピーマン」は、くさいだけで、
美味い「味」が少ない。子供が嫌いなのはしょうがないかも。
も一つ言うと、彼の地では、「赤」も「黄」もない。
ピーマンってのは「緑」→「黄」→「赤」と色が変わっていく訳だが、
変化の途中も平気で売っている。

半分「緑」で、「黄」「赤」が混じっているなんざ、当たり前。
植物としては、その方が正直な姿だろう。
そんな姿に、「共感」「感動」したもんだ。
もう一つ「与太話」すると、
「バカ」の事を、「Cabesa de pimenton = ピーマン頭」ってバカにして言う。
それは「中身が無いから」。

閑話休題

さて、そのソース作り方が、いかにも南米風。
ミキサーに「赤ピーマン」はもとより、
「アヒ ピカンテ」って言う、
「小さいピーマン」または「大きいとんがらし」みたいな、あちら独特の野菜、
「にんにく」「玉ねぎ」の皮むいたの、「ひょろ長トマト」、
それぞれを適当に切って、生のまま放り込み、
水入れて「ガー」と回す。なんとこれで、ソースは完成。

ちなみに、野菜切るのに「まな板」は使わない。
ナイフで、ミキサーに向かって「ちょいちょい」削いで、放り込む。

これを、多分「筋」やら「脂」やらたっぷりの、
考えられるだけ最悪な「挽き肉」を炒めた所に、
「じゃー」って入れて、ひたすら煮込む。
ちょいと煮た位じゃ柔らかくなんてならない。
煮りゃ、煮るだけ「脂」が浮く。
「最悪な挽き肉」が、否が応でも証明される。

で、いい感じに煮上がったのを、ブヨブヨに茹でた「パスタ」にかけて食う。
どうして「ブヨブヨ」かって言うと、その方が量が増えるから。
言い忘れたが、「ソース」にしても「パスタ」にしても、
これは彼の地「ベネズエラ」の90%を占める、「低所得者層=貧乏人」のスタイル。


パスタの「多様性」の話から、
「有り合わせの材料でも、パスタは美味しく出来るよね。」って話にするつもりが、
「ブロッコリーとベーコンのパスタ」が「ピーマン」話になってしまいました。
「ベネズエラ話し」に、乗っちまった次第。ご容赦。

ところで、この「ソース」を再現したメニューを近日公開予定。
「トリッパ=ハチノス=牛の胃の一つ」を煮込んでみました。
普通は「トマト」で煮込みます。見た目は同じではありますが……、
乞うご期待。


ま、そんなこんなで…。


newport宮木 英貴



2012年4月24日火曜日

4/22日曜 タコのトマトで柔らか煮のパスタ


一度「目覚まし」は鳴っているんだけどねぇ…。

「春眠暁を覚えず」とはよく言ったものだ。
2日連続の、大寝坊。
このブログの文章を作るのは、朝起きてからがほとんど。
昨日は、サボリったけど、今日はそうはいかん。
ま、自分に「課してる」事だし……。

昨日は休みではありましたが、1日「眠くて」「ダルくて」で、過ごした。
夏の終わり頃にも、同じ様な日が何日か有る。
「冬」「夏」の疲れが出るのかねぇ。
季節の疲れが、体に応える様になったって事だ。

何にせよ、今日は「睡眠充分」「元気」でありまする。


閑話休題

「魚介」の類は、「腰が抜ける」程ゆっくり、じっくり煮てやると、
「サッ」と煮るのとも、また違って美味いものだ。

「魚介」体内の水分が抜けない位、
表面に「皮」が出来て、中が温まる程度、
イメージとしては、温かい「風船」みたいに仕上げると美味い。

この効果は、出来るだけ「高温」で「サッ」と火を入れる事で得られる。
その後、そのまま加熱を続けると、
これも、あくまでも「イメージ」だが、
表面の「皮」がだんだん「固く」「縮んで」、中の水分が絞り出される。
つまり、「固く」「パサパサ」になっていく。

が、「魚介の美味しい味」は煮汁の中にある。
「パサパサ」の後、まだ、そのまま加熱を続けると、
表面の「皮」から、だんだん柔らかになってきて、
今度は、「魚介の美味しい味」は、煮汁の味と一緒になって、
「魚介」の中に戻っていく。
と、同時に「ヤワヤワ」になる。「ばあちゃん」だって食える。


「美味しい味」が、「魚介」の中心に届くまで煮続けると「美味くなる」。
時間はかかる、例えばこの度使った「タコ」だって、
大きさにもよるが、数時間はかかる。
実はスーパーでの安売りに飛びついたら、これがてんで茹で過ぎで、
巧くも何とも無い、ひどい「タコ」だったわけだ。
が、トマトの味を吸って、たいへん美味く食えた。
めでたし。

だから、「貝類」やら「魚」の「佃煮」が美味いハズだ。


newport宮木英貴


2012年4月22日日曜日

4/21土曜 ネバネバネバネバのマグロ丼


「マグロ」を解体したのか、某スーパーで、
「マグロ」の「赤身」で、筋っぽいところをまとめた、
格安パックがあった。表示には「焼き魚」用。
指図される筋合いは無いので、自己責任において、
「しゃあ!明日はマグロ丼だい。」と、結論する。
ほぼ、電光石火。

帰店後、筋を掃除して「しょう油」合わせて「漬け」とする。
これに、ちょいの「酒」または「みりん」なんぞを垂らすのはグッド。
一晩、置くこととする。
ちなみに、掃除された「筋」も、やっぱり「しょう油」にでも漬けといて、
あぶって食うと、立派な酒の当てになる。
捨てるのはもったいない。

ここで、頭を過ぎったのは、「マグロだけじゃあ、寂しい」。
……そう言やあ、茹でて粉砕した「オクラ」、
同じ状態の「メカブ」が冷凍庫に眠っている。
じゃあ、ついでに「長いも」も入れて、「ネバネバネバネバ丼」だい。

「ネバネバ」の食い物は、何か艶めかしい。
必ずしも「セクシーな事」とは関係ないけど、
今更。夜の街を走り回るわけじゃあないが、「何か」を期待している。
「体に良い」って言う、合い言葉も有る。

「何」が体に良いのかは、他の人言及に任せるが、
「ネバネバネバネバ」が、「何か」に利いて、
「粘り強く」なる希望を湧かせる。元気になる「気」がする。

さーて、元気に仕事すっかい!


newport宮木英貴


2012年4月21日土曜日

4/20金曜 ほとんどが、余り物の「炊き込みご飯」


一週間ちょいと前、「竹の子の炊き込みご飯」が美味かったので、
「炊き込みご飯」が、調子に乗って再登場。

考えてみれば、例えば「煮魚」なんかの煮汁は、
魚を食ってしまえば、余る方が多い。
飲んでしまえば、塩分過多だし、
気をつけなきゃあ、いけない年なのは、言うまでもない事だし。

じゃあ、どうしようって事で、思いついたのは、
残った汁を使って「炊き込みご飯」してしまう事。
米に汁を吸わせてしまえば、汁は全部使ってしまえるし、
魚の出汁は出ていて、「ご飯」は美味しくなる。言う事無し。
それでも「汁」が余れば、冷凍しておいて、
もう一回「炊き込みご飯」にすりゃあ良い。


先日「天然物のブリの頭」を魚屋さんでもらったんで、
しょう油で甘辛く、しょうがを利かせて、自分の「酒の当て」用に炊いた。
当然「煮汁」がたっぷり余ったので、
今度は、その汁でちっさい「磯ツブ」を炊いた。
「ブリ」と「ツブ」味が付いた「煮汁」は、
冷めると、煮凝りに成る程、濃厚に仕上がった。

このゴージャスな「煮汁」で、「炊き込みご飯」をば。
「ゴボウ」「人参」「筍」の切れっぱし、「椎茸の軸」「高野豆腐」……。
料理を飾る「青み」は、「ブロッコリーのはずれ、と芯」。
肉はちょうど、「豚ヒレ」の切れっぱしがあったから、
「鶏肉」が無いわけじゃあ無いけど、手元に「有るんだし」代わりに投入。
「鶏五目ご飯」ならぬ「豚五目ご飯」となった。

ちなみに、この、手元に「有るんだし」ってのは、
「あり合わせ仕事」をするのに大切な発想。
「和洋中」の違いやら、「材料の重複」やら、
「あんまり考えないで使っちゃえ。」って事。
固定観念に捕らわれると、ついつい余計に材料を出したり、仕事をしてしまう。

そこらにある「余り物」整理も「賄い」なり。


newport宮木英貴


2012年4月20日金曜日

4/19木曜 山盛りの「キャベ千」とポークチャップ


「キャベ千」つまりは、「キャベツの千切り」。
こいつが大好き、ボール一杯でも食う。
例えば「トンカツ」「甘辛い焼き肉」「生姜焼き」、今回の「ポークチャップ」等、
「動物性タンパク質」の、ちょい味が濃いヤツが添えられていれば、言うことなし。

食うと、結構噛み続けなきゃいけないので、顎にくる。
結果、「満足感」「満腹感」が増大、
「ご飯」等、「炭水化物」の食う量が減って、大変よい。
本当、普段の1/3くらいしか食べない。
ただ、2~3時間後、「猛烈な空腹感」がやってくるが。

この「猛烈な空腹感」が大事だ。
実人生における、数々のダイエットは、
「猛烈な空腹感」を、「克服」かつ「快感」、にまでになると、上手く行っていた。
つまりは、「キャベツ」食ってりゃ「ダイエット」出来るはずだが、
そうは、簡単には問屋が卸してくれない。
簡単だったら、とっくに……………。

さて、巷には「キャベツダイエット」なるものがあるそうだが。
1、ずっと「キャベツ」だけを食い続ける。
2、一食を「キャベツ」だけにする。
3、まず「キャベツ」を食っておいて、後普通に食事する。
ちゅう3種類があるとの事。

1、の方法は、なんて言ったって栄養が片寄るだろうし、
「ウサギ」じゃああるまいし、楽しく無さそう。
ま、個人的には2~3日ならなんとかなるかな?

2、はどうかなー?何より、中途半端なイメージが拭えない。
3食のうち1食を「キャベツ」だけにするのも、ちょい「ウサギ」感があるな。
「動物性タンパク質」と一緒なら、なんとかなるかな?
それだと、あまり意味無さそうだけど。

3、なら、今日のテーマとも合致。
先に「キャベツ」食べて、良く噛んで「満足感」「満腹感」を高めておいて、
普通に飯を食う。って、多分普通には食える訳ない。
で、結果、低カロリーの食事になって、ダイエットになるわけだ。

さーて、理屈は解った!
後は、「覚悟」と「実行」あるのみ。
って、それが簡単じゃあ無いんだがね。

ちなみに「http://cabbage.knowg.net/」によると、
「キャベツ」は、低カロリーなだけじゃなく、
「食物繊維」「ビタミン類」が豊富、「ガン」予防にも良いそうな。
最近の、高値は許し難いけども……。

newport宮木英貴




2012年4月19日木曜日

4/18水曜 ネギがごっそり乗った「そば」

相変わらずの「ゴボウ鶏出汁」に、
たまたま、ネギの青い所がごっそりあったので、
ごっそり乗っけて、食った。

あまりの量で、「薬味」として生で乗っけたら、
辛くて食えないと思われたので、
「サッと」煮て、「具」としてみた。
「ネギ」は「生」でも「火を入れ」ても、
それぞれに美味くて、実に好ましいヤツだ。

ところで、
「薬味」って言うと、忘れられない写真がある。
小学校の時の「家庭科」の教科書にあった、「納豆」の写真だ。
小口に切った、真っ白な「ネギ」と、
極細の、黒い「刻み海苔」。
それらが、「こんもり」「たっぷり」乗っている。
かなり美化されているかもだが、もう、夢の様な「納豆」だった。

当時、我が家の「おさんどん」は母方のババア、
何にしても、「薬味」なんてのは、ただの飾り。
「味」なんてするようには、乗ってはいない。

「夢の納豆」を現実にしたくて、ババアに頼んだところで、
当時、「小口のネギ」とか「刻み海苔」なんて言葉も知らない。
たとえ知っていたとしても、ババアが知らなかったろうし。
「細かいネギ」とお願いしても、「みじん切りのネギ」。
「細かい海苔」とお願いしても、「もみ海苔」だった。
その上、「こんもり」とは行かず「たっぷり」にも遠く及ばなかった。

後に「職業」が「人様の飯の心配」になって、
自分で「夢の納豆」が作れる様になった。
それから、どれだけ食ったか。
かつての影響か、反動か、
必要以上に「薬味」を乗っける癖がついた。
「薬味」食ってんだか、
本来「薬味」に引き立てられる「本体」を食ってんだか、
訳、分からない程に「薬味」を用意する事が多い。

自分で食事が用意出来る良い所は、
自分の好きなバランスで、好きな物が食える事だ。
嬉し。



newport宮木英貴


2012年4月18日水曜日

4/16月曜 スパゲティ インディアン


「はー?そんなんあったん?」ってな料理名。

先日の、ライブ名物「食い放題カレー」の残りを、
飯もいい加減面白くないので、パスタで食べた。
ちょうど「カレー」が「挽き肉」だったので、
「ミートソース」とダブったせいでもあるが。

嫁が「インディアン」って言ったので、
「そんな言い方もあるものか」と思った次第。
かつて、どこかの喫茶店ででも、カレーの乗ったパスタを、そう言ったんだろう。

パスタを、「玉ねぎ」「ピーマン」「ハム」やらと、
ケチャップ入れて炒めたのが「ナポリタン」。
「もやし」「ニラ」を「辛ーいタレ」で炒めて、
ラーメンに乗っけたのを「台湾ラーメン」。
「インド人もビックリ」、
カレーをパスタに乗っけたのを「インディアン」って言ったって、文句は無い。

彼の地ベネズエラの寿司屋では、
「アボガト」が中身だったり、外に巻いてあったりしたし、
「エビフライ」「クリームチーズ」が入ってたし、
しまいにゃ、巻物ごと「コロモ」付けて「天ぷら」に揚げていた。

先日ある雑誌で見た、韓国の某イタリアンレストランの人気メニューは、
トマトソースに「玉子」を二個乗っけて、
チーズかけて、鉄鍋でグラタンにしてあった。
「ビビンバ」よろしく、グチャグチャに引っ掻き回して、
パンに付けて食うそうだ。
こりゃ、パスタを入れても美味そうだ。

情報のスピードがアップし、
些細な情報さえも、世界の隅々まで行きわたる世の中では、
か様に、世界中の料理が、それぞれの場所で変化し、
その場所の形で愛されている。

これは、価値観と価値観の融合。
それはそれで、幸せな事。
某国のタイヤ屋ごときの価値観で、一喜一憂すべきではない。
「スパゲティ インディアン」を評価出来るか?


って、無理に、無理な結論に持って行ったりして。
もう、この話題はしつこいか!?
これで終わり。

newport宮木英貴


2012年4月15日日曜日

4/14土曜 でっかい鍋焼きうどん


嫁が「鍋焼きうどん」が食いたいって言う。
理由は、汁吸って「トロトロ」になった、「麩」が食いたいそう。
「トロトロ」の「麩」なら、「鍋焼き」じぁあ無くったって…。
と、思いつつ、逆らうのも、なんなんでね…。

子供の頃「鍋焼きうどん」は嬉しかった。
何てったって、一人に鍋一つあたるのが良かった。
思うに「土鍋」じぁあ無かった、たぶん、アルミのペラペラだったと思う。

何入っていたか、あまり覚えてないけど、
卵が一個入っていたのだけは、覚えている。
だって、子供の頃は生玉子も、弟と半分ずつだったはず、そりゃ、嬉しい。
あー、貧乏くさい話しだ。

さて、じゃあ現在、何を入れるか。

まずは、何て言ったって、「玉子」。
ただ、あの汁が白く濁るのは、実はどうも好かん。
汁の全部が「玉子」の味に影響されてしまう。それは許し難い。
で「茹で玉子」を一人一個。

次に天ぷら?
元来、「海老」なんてぇて物に、あまり「豪華」感を感じてはいないから、
「海老天」は必須ではないが、何か天ぷらは、欲しい。
イメージとして浮かんでいるのは、「たらの芽」なんかの、山菜の天ぷら。

後は、斜め切りの「長葱」。これがトロッと煮えたのは、良い。
干し椎茸の出汁、味も良い。
と、嫁ご所望の「麩」だ。
ま、他には、有り合わせの物をば..........。

店の買い物と一緒に、あれやこれやを探す。
が、けっこう思った通りの物は「なかなか」だ。
「玉子」こそ、いつでもある。
「麩」「長葱」「干し椎茸」は、なんて事は無い。
しかし、「天ぷら」は、「芋天」「ナス天」しか手に入らず。
寂しいので、「天かす」もプラス。
そのフラストレーションをかわすため、「すり身天」もプラス。

ここで、大問題。「土鍋」が、個人用が無い。
しょうがないので、デカい「土鍋」で、二人分、まとめて作る事にした。

かように、何事、思い通りにはならないもの。
しょーがないさね。
でも、今は、子供の頃とは違う。
「でかい鍋焼きうどん」でも、中身が、イメージと違っても、
充分に満足さ。



newport宮木英貴


2012年4月14日土曜日

4/13金曜 はたまた、「あっさり赤味噌」ラーメン


もう、最近、ラーメン食いたきゃあ自分で作る。
外で食べるより、よっぽど多くなった。

先に作った、味噌味の鶏出汁がまだ残っている。
そいつを今回は、「マグロ」を茹でた汁で伸ばした。
味は前回同様、カクキューの八丁味噌。
ちょっとした「苦味」が良い。

こんなん風に、ちょっとした違いで作り変えて、
ゲーム風に言えば、「経験値」を上げていく。
こうして、「何時かはやってみたい、ラーメン屋」が、
口先だけじゃあ無くて、本当になる日がちょっとずつ近づいて行く。
てか?

ところで、某有名タイヤ屋監修レストランガイドの、
北海道部門が発表になった。
「小樽」で、星を貰ったのは、
「あー、やっぱりね。」てか「えー?お前もかよ!」てか、
寿司屋さんが2店。

いい加減、違う価値観も期待したんだがね。
「小樽って、相変わらず寿司なんだ。」って思うよ。
まあ、悔しさも半分なんだけどね。
「小樽産、積丹産の寿司ネタ」って、どれだけあるんだろう。
少なくとも、「コハダ」は穫れないよなー。

寿司って言う料理が、
より上質で、様々な材料が必要であるなら、
物が集まる、都会の方が美味いんじゃないかなぁ。
札幌とか.....。

ところで、うちは調査員来てたのかなー?
多分、相手にもされてないんだろうなー。
いろんな意味で、がっかりじゃい。


newport宮木英貴


2012年4月13日金曜日

4/12木曜 「竹の子」の炊き込みご飯


「竹の子」を自分で茹でると、何が嬉しいかって、
「竹の子の皮」が食えるのが良い。
中身は商売物だけど、皮は好きに出来る。
大量入荷したので、自分で「やっつけ」た。

「魚」にしても、「肉」にしても、この「竹の子」にしても、
仕込みを人任せにしないで、自分で「やっつける」と、
それに付随する物が自由に出来るのが良い。
だからといって、「時間」と「手間」が無尽蔵って訳でもないから、
その辺は、バランス感覚が必要だが。

「竹の子」の皮の「柔らかそう」なところ、
中身の、食うには「固そう」なところ、を集める。
一本なら、なんてこと無い量だが、数本なら、結構な量になる。

まずは、柔らかそうなとこは、
ポン酢でもかけて、自分の酒の当て。
一部は、味噌にでもするかい。
で、まだいい量だったので、「竹の子ご飯」とあいなった。

「あれ」も入れて「これ」も入れて、
「ご飯」と「具」の量がどっこいどっこい、になってしまったのは
笑い話。


ちなみに、炊き込みご飯でありましたが、
やっぱり、目玉は「おこげ」だよねぇ。
「おこげ」を食べると「出世しない」なんて言うけど、
「出世」なんざしなくていいから、「おこげ」は食いたい。
ま、そんな「こまかい」事を、
とやかく言っているようじゃ、大成はしないって事だろうけど。
そんな事は身を持ってわかっている。
「大きなお世話」だ。

なんにせよ、けっこうな、春の「味」でありました。


newport宮木英貴


2012年4月9日月曜日

4/8日曜 有り合わせの「ミネストローネ」と「エグヴィブ」のパン


それなりの「野菜」と、ベーコンやらの「肉類」、「豆」「パスタ」等の炭水化物。
それらを、トマトで煮込んでスープにしたら「ミネストローネ」と言うなら。
(こまい事言えば、トマトじゃないパターンもあるそうだが。)
この度の「賄い」は「ミネストローネ」だろう。

全くあり合わせ、
訳あって明日から3連休だし、使ってしまいたい「ピーマン」やら、
使い忘れの「キノコ」やら、余ってた「大豆」やら.........。
「にんにく」「オレガノ」つっ込んで、トマトで煮込んで塩放り込んだだけ。
これだけで充分美味い、「トマト」はエラい。


と、お供は「忍路」在の、ご存知「エグヴィブ」のパン。
先日、店売り用のパンが無くなって、慌てて行って来た。
で、ついでに、「チーズ入りパン」やら「クロワッサン」を買っちまった。

いつも思うんだが、「エグヴィブ」の商売はうらやましい。
「大好きな物」「作りたい物」を、何の手加減無く「作りたい様に」作って、
売りたい様に売って、しかも楽しそう。

例えば「クロワッサン」なんて、
使える限りの上質な「バター」を、遠慮無く使って、
使いたい「粉」も存分に使って、
「そりゃあ美味いに決まってるだろう」って作りに違いない。
多分「味」が主。「値段」「カロリー」なんかは二の次に考えてると思われる。
本来、「値段」やら「カロリー」なんてこと考えていたら、
美味い物なんか作れる訳ない。
充分その値段は張るけど、それでも商売が合っているのかどうか、怪しいもんだ。


しかし、web上でのあそこの「奥方」の評判は、かわいそうに、すこぶる悪い。
でも彼女の言う事、やる事は間違っちゃいない。

押し寄せるお客様を、1人でこなしていちゃあ、
「愛想」なんか、かまっちゃいられないだろう。

いくら店で買ってもらったパンを食べていたとしていても、
長々、店の前の通りに駐車していれば、近隣の家々に迷惑だろうし、
他のお客様にも迷惑。「どけてくれ」位は言うだろう。

並んでいるパンは、売り物だから触っちゃあイケナイに決まっている。
パンのテーブルにバック置いちゃあ、イケナイに決まっている。

あんなタップリの自然の中の店じゃあ、
玄関開けっ放しじゃ「虫」が入るに決まっている。

取材拒否、写真撮影禁止。
仕事のクオリティーを守る為の、その程度のポリシーに、なんの文句がある?
だから、美味いんだ。

普通に考えれば、イケナイに決まっている事を注意されて、
心象を害してるんじゃ、その方がよっぽど、どうかしていると言うもの。


あそこのパンを食う様になって、困った事が一つ。
変なパンが食えなくなった。

ところで、あそこの子供達、給食のパンはどうしているんだろう。

 
newport宮木英貴

有り合わせの「ミネストローネ」

「エグヴィブ」のパン








2012年4月8日日曜日

4/7土曜 あっさり「赤味噌」


まった「ラーメン」。
最近、外で食うより、「賄い」でラーメンを作る事が多い。

どうしたものか、「豚の背脂」のコッテリにやられるのか、
「ラーメン」食うと、キタナイ話で恐縮だが「下痢」をする。
情けないが、老化の一貫かも知れない。

そんな事も手伝って、「あっさり系ラーメン」にご執心のこの頃だ。

「塩」「しょう油」の「あっさりスープ」は、想像するにも難しくはないが、
「味噌」となると、強敵「味噌汁」が存在する。
「味噌汁」と、「ラーメンスープ」をどう区別するか。
その辺が「カギ」。

この度は「にんにく」「しょうが」「豆豉」「とんがらし」を、
結構な量「ごま油」で炒める事から始めた。
で、ここからが今回のポイント「玉ねぎ」「人参」「セロリ」を投入、
腰が抜けて「ペタペタ」になるまで炒めた。
野菜で、「甘み」を出そうと言う、洋食チックな発想。

ここに先日の「通し」の余り、
「手羽元」を「赤味噌」「白味噌」で煮込んだ、「汁」を投入、
「鶏出汁」で伸ばして、「ミキサー」にかける。
つまり、先に炒めた「野菜等」はペーストとなって、「スープ」に残る。
で、さらに「カクキュウの八丁味噌」で味を決めた。

「手羽元」を煮込んだ汁も、「鶏出汁」も丁寧に「脂」は引いてある。
つまり、「スープ」にある「油脂分」は、ほぼ植物性の「ごま油」のみ。
こりゃあ、「あっさり」なはず。

「八丁味噌」のせいで、見かけは「コッテリ」しているが、
食ってみると、凄ーく「あっさり」。

満足の出来でありました。

これ読んでくれた方々には、申し訳ございませんねぇ。
「あれ食って美味かった」「それは美味い」話は、
実際に食う訳でもないので、本当に腹立ちますわね。


newport宮木英貴


2012年4月7日土曜日

4/6金曜 焼きビーフン


珍しい事をすると、失敗する。

やおら「ビーフン」なんぞ、食う気になった。
安いのを見つけると、とりあえず買っておくのだが、
めったに、その気にはならないので、
材料入れのカゴの中で、忘れられている。

そもそも、茹でるんだか、水で戻すんだかさえ、怪しい。
以前失敗した事を、おぼろげに思い出して、
余計に疑心暗鬼。しどろもどろ。

その上、よしゃあ良いのに、
何時買ったのかさえ忘れている、
「パッタイ=タイ風焼きそば」のレトルトパックのソースが、
材料入れに、あるのを思い出した。
一回思い付いちゃうと、もう、そわそわ、出さなきゃ気が済まない。

結果、えらい辛い、そいつを使ったのが運のつき、
ビビって、チョビチョビ入れるもんだから、
多いんだか、少ないんだか、「舌がバカ」になって、
訳分からなくなってしまった。

食ったら、味が薄いの何の。
何事も、ツボにハマりゃ、メンタルに左右されると言うこと。
おどおど、やっちゃあいけない。


「おどおど」した時ばかりとは限らないが、
大きな声じゃあ言えないけど、
何かの拍子に、お客様に出す料理だって、ヤバい事がある。
しかも、めったにある訳じゃあ無いが、
お客様が食べ始めて、「ヤバい」って、気が付く事がある。

もうずっと、お客様の顔を見ている。
顔色伺うしか、やり様無し。
そんなんは、悔しくて覚えている。ずっと覚えている。

もし、当店で食べている時、
「ジーッと」私の視線を感じたら、お気を付けを。


newport宮木英貴


2012年4月6日金曜日

4/5木曜 「イカのゲソ、ミミ」「ナス」のトマト煮のパスタ


ま、冷蔵庫にそれがあったから、そうなった。
って「賄い」。他の意味は無い。

ところで、当店では「食う道具」として、
洋食屋らしく「ナイフ、フォーク、スプーン」を、カゴに入れているが、
日本人らしく「箸」も入れている。

お店によっては、
「フレンチ(イタリアン)なんだから、箸なんざ、無い。」
って所もあるようだし、そんな所で働いた事もある。

「日本的料理」を唱える当店としては、
日本人として、「箸」は、「当たり前」「欠かせない」と思っている。

お客様も正直なもので、たいがいは「箸」を使う。
「取り分ける」「切り分ける」には、「ナイフ、フォーク、スプーン」が便利。
そんな事には「ナイフ、フォーク、スプーン」を使われるが、
食うには「箸」が主流。

その上、この事には、最近気づいたんだが、

「春のメニュー」に、「北寄と菜の花のパスタ」を出させてもらっているが、
テーブルに届けると、分けたり何なりのちょいの間の後、
「ズー」「ズルズル」って、すすって食べる音がする。
実に日本人。
「そば」「ラーメン」と同じ感覚で召し上がっている。

もう、ほとんどのテーブルで、その音が聞こえる。
で、私的には、凄ーく「幸せ」な気分で、それを聞いている。

そういえば、「スープ」をお出しすると、
「味噌汁」やらと同じに、
皿に口付けて、直接飲んでる「剛」の方もいらっしゃる。


爽快!! これぞ「日本的料理」だ。

追伸、この「賄い」はフォークで食べました。




newport宮木英貴

2012年4月4日水曜日

4/4水曜 丸亀製麺


不祝儀があり、夜は店もある事だし、
香典を置いただけで帰って来たんだが、
時間にばかり追いかけられていて、余裕もなかったので、
晩飯は「丸山製麺」で、「うどん」をチャッと食うことにした。

思うに「丸山製麺」の商売は良い。凄い。

「出汁」「つゆ」の類いは、きっともって「缶詰」「レトルト」で、
何処かの「セントラルキッチン」で一括で生産、配送。コスト的にも有利。
他の大きな仕入れは「小麦粉」。
そりゃ、時期、状況にもよるけど、当然「小麦粉」は原料だから、
製品仕入れるよりかは、ずっと安い。
で、どっちも常温で在庫出来て、かつ、日持ちするから、計画的に仕入れが可能。

後の仕入れで、冷蔵庫の必要な物は、「野菜」位なもん。
沢山のスペースも要らないし、光熱費も経済出来る。

安く仕入れた「小麦粉」は、お客様の目の前で「うどん」に整えられるから、
お客様の「本物」感、「手間ひま」感、「美味しそう」感は、嫌が応にも高められる。
一石二鳥。

基本的に「セルフサービス」、「サービス」に人は要らないから、
人件費はキッチン内に集約出来る。
唯一「うどん」を打つ人間のために、「教育」「頭数」が必要で、
まあ、余計にコストがかかるものの、
彼らのおかげで「手作り」感はあおられるのだから、やっぱり「良い」事になる。

大事な「味」的にも充分満足いくものだし、
こららが、直接「低料金」にも跳ね返る。お客様もニコニコ。
流行らない訳が無い。
こんな事、思いつくヤツは凄い。

後は、店が出来たばっかの時は、殺到するけど、
ちょっと経つと、すぐ飽きる「小樽のお客様の気質」に耐えられればというところ。
是非、長持ちして欲しいものである。


ところで、不祝儀の事。

お店のお客様で、ある日、手術不可の「すい臓がん」が発見された。
たまに来ては「抗がん剤」で土色になった顔色で、赤ワイン飲んでいた。

その「抗がん剤」、一回15万円するそうな。それを二週間毎とか。
で、「がん」を小さくしておいて、良いところで「手術」と言っていた。

何が言いたいかって言うと、「がん」の治療には金がかかるって事。
多分彼は、一年以上はその生活を続けていたはず。
コストを考えてみると良い。

当たり前の話だが、「がん」になったら「がん保険」には入れない。
ヤバそうな生活をしている人、家系が「がん」の人、は、
ここが非常に大事な事だが、
「がんになる前」に、
「新進医療特約」をつけて、「がん保険」には入っておきましょう。
「家を売った」「代々の山を売った」……。
なんて話は転がっているそうだ。

死んじゃった人には、何もしてあげる事は出来ないが、
自分の事を心配する事はできる。

せいぜい、自分の事は、常々心配しておきましょう。


newport宮木英貴






4/3火曜 具沢山「そば」


「具沢山」のスープは、世界の定番らしい。

イタリアンじゃ、「ミネストローネ」。
ロシアじゃ、「ボルシチ」。
日本じゃ、「豚汁」。
北海道じゃ、「三平」。
日本から地球の「真反対」の、「ヴェネズエラ」にだってある。
だったら、その間にも有るのは想像しやすい。

もちろん、それぞれの世界の「具沢山スープ」は
「シンプル」に作るのも可能だろうけど。

「肉」やら、「魚」やら、「野菜」やらゴチャゴチャ入れて、
基本的には、ただ煮込む。
気にする事と言えば、それぞれの材料の柔らかくなるスピードだけ。
これだって、長時間煮込んだら、あまり関係ない。

鍋さえあれば、大量にも作れる。
季節だって問わない。その時あるもので行ける。
それぞれの「味」「香り」の相乗効果で、「美味く」なる。

これに「パン」でも「麺」でも「豆」でも入れる。ご飯にかける。
これで、腹も一杯。食事のバランス的にも良い。

家庭料理じゃ、黄金メニューだわな。

「具沢山スープ」は良い事ばかりだが、
材料をいろいろ入れている内に、ついつい量が膨れていく。
思ってもいない「大量」になってしまう。
こうなると、先日の「カレー」じゃないが、
数日、同じく物を食い続けなけりゃ、いけなくなる。
ご家庭の「おでん」「天ぷら」も、このたぐい。


わが家じゃ、「味噌汁」も、いつも具沢山。
もう「健康」を考えてとか、なんとかじゃなくて、当たり前に「具沢山」。
で、「賄いそば」も例外じゃあない。

嫁は「そば」じゃなくては、「うどん」だが、
…………………。




newport宮木英貴


2012年4月3日火曜日

4/2月曜 3日連続「カレー」


例の「newportライブ名物、食い放題カレー」が、
余るべくして、余った。
そりゃ、そうだ。
余る程に作らんと、「食い放題」なんか怖くて言えない。

ライブ翌日、通常は「休み」だが、予約が入った。
ありがたいこっちゃ、こんなご時世、働きましょう。
どうせ、ライブの後片付けも、「山」になっているし。

問題は「賄い」さね。
前日の「ライブ疲れ」を引きずっている上、
「後片付け」で、お客様を迎える前に疲労困パイ。
とてもじゃないが、「賄い」に、身も心も力が入らん。

で、3日連続「カレー」となった。

「カレー」ってのは、不思議だね。3日連続でも問題無い。
「4日連続」「明日も!」でも、なんとかなりそう。
若干の工夫を加えて、近所の「串カツ」なんぞ乗っかってみた。
本当は、「ご飯じゃなくて餅で行こか。」てな話だったが、
買いに行く「気力」が無かった。「餅」でも美味いぞ、「カレー」。


ところで、3日連続食べて、ダメな物って何だろう。
思いつく物は、大体好きな物ばかり。か、準じるもの。
「そば」「ラーメン」「すき焼き」「ステーキ」「山盛り生野菜」………………。
多分行ける。問題無いはず。

「ご飯」と「味噌汁」は、生まれてこの方、ほぼ毎日だけどOK。
海外に居るときでさえ、食ってた。
これは、日本人の「DNA」に刷り込まれているからかな。

かつて「イタリアン」目指してた時は、
確か2年位、毎日昼飯は「パスタ」だった。
ヒドいときは「spaghetti aglio olio e peperoncino」が、
1~2ヶ月なんてのもあった。
これは間違いなく、「DNA」なんぞには刷り込まれてはいないはず。

ま、私、どこか外に食事により行っても、
「ここじゃ、あれ。」「あそこじゃ、それ。」みたいに、
決めてかかって、あまり浮気しない。
毎回、同じ物を食べることが多い。

家の食事も、もう長いこと毎日「納豆」だし、
かつて「味噌煮込みうどん」を何年も続けた事があった。

あれ、話が逆になってしまった。
つまりは、なんだ、
「私、毎日、代わり映えしない食事でも何でもないってことだ。」
なんぞと、確認しただけに終わりました。

ダメな人も多かろうが、私的には、
「カレー」ってのは、不思議でも何でもないと言う事で。
チャンチャン。


newport宮木英貴