2012年4月25日水曜日

4/24火曜 ブロッコリーとベーコンのパスタ


「パスタ」って言う料理の多様性は、今さら言う必要なんかない程。
とにかく「和洋中」何でもありで、百花繚乱。

彼の地「ベネスエラ」で、驚いた「パスタ」があった。
「イタリア」「スペイン」辺にも、ひょっとしたらあるかもしれないが。

見た目はほとんど、日本で言う、所謂「ミートソース」だが、
煮込む材料がトマトじゃなくて、
「赤ピーマン」をミキサーで、デロデロにした物。
知らないで食べたら、味が全然違うんだもん。
ピーマンの「とんがらし的苦味」と「甘味」。
経験の無い「味」に、戸惑うやら感心するやら。

ちなみに、彼の地の「ピーマン」てのは、
日本で言うところの「パプリカ」の事。
「オーブン」で焼いたら、甘いのなんの。
日本のチビっちゃい「ピーマン」は、くさいだけで、
美味い「味」が少ない。子供が嫌いなのはしょうがないかも。
も一つ言うと、彼の地では、「赤」も「黄」もない。
ピーマンってのは「緑」→「黄」→「赤」と色が変わっていく訳だが、
変化の途中も平気で売っている。

半分「緑」で、「黄」「赤」が混じっているなんざ、当たり前。
植物としては、その方が正直な姿だろう。
そんな姿に、「共感」「感動」したもんだ。
もう一つ「与太話」すると、
「バカ」の事を、「Cabesa de pimenton = ピーマン頭」ってバカにして言う。
それは「中身が無いから」。

閑話休題

さて、そのソース作り方が、いかにも南米風。
ミキサーに「赤ピーマン」はもとより、
「アヒ ピカンテ」って言う、
「小さいピーマン」または「大きいとんがらし」みたいな、あちら独特の野菜、
「にんにく」「玉ねぎ」の皮むいたの、「ひょろ長トマト」、
それぞれを適当に切って、生のまま放り込み、
水入れて「ガー」と回す。なんとこれで、ソースは完成。

ちなみに、野菜切るのに「まな板」は使わない。
ナイフで、ミキサーに向かって「ちょいちょい」削いで、放り込む。

これを、多分「筋」やら「脂」やらたっぷりの、
考えられるだけ最悪な「挽き肉」を炒めた所に、
「じゃー」って入れて、ひたすら煮込む。
ちょいと煮た位じゃ柔らかくなんてならない。
煮りゃ、煮るだけ「脂」が浮く。
「最悪な挽き肉」が、否が応でも証明される。

で、いい感じに煮上がったのを、ブヨブヨに茹でた「パスタ」にかけて食う。
どうして「ブヨブヨ」かって言うと、その方が量が増えるから。
言い忘れたが、「ソース」にしても「パスタ」にしても、
これは彼の地「ベネズエラ」の90%を占める、「低所得者層=貧乏人」のスタイル。


パスタの「多様性」の話から、
「有り合わせの材料でも、パスタは美味しく出来るよね。」って話にするつもりが、
「ブロッコリーとベーコンのパスタ」が「ピーマン」話になってしまいました。
「ベネズエラ話し」に、乗っちまった次第。ご容赦。

ところで、この「ソース」を再現したメニューを近日公開予定。
「トリッパ=ハチノス=牛の胃の一つ」を煮込んでみました。
普通は「トマト」で煮込みます。見た目は同じではありますが……、
乞うご期待。


ま、そんなこんなで…。


newport宮木 英貴



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