すごく荒っぽい説明のし方だけど、
普通「米、麦」から作った味噌で、
熟成が短いのが「白味噌」、麹の影響がまだ強く「甘い」。
熟成が長いのが、「赤味噌」、コクが出てきて、塩分が強い。
で「赤味噌」を「豆」で作ったのが、「八丁味噌」。
「八丁味噌」は、また独特の味、「渋味」「エグ味」などが混在するが、
その辺にはまると、常習性がある。
北海道は、基本「白味噌」文化で、
子供の頃から「味噌汁」は「白」しか食べたことはなかった。
多分、「八丁味噌」の「真っ赤」な味噌汁を初めて食べたのは中学の修学旅行、
正直「なんだこりゃ!?」と思ったが、すんなり食べれたと記憶している。
その後も、何度か多分食べているのだろうけど、あまり印象には残っていない。
次の「八丁味噌」ショックは、30歳位の頃、
勉強のため、潜り込んでいた「和食屋さん」で、
メニューにあった「赤出汁」を、作らなきゃならなくなった。
で、初めて「八丁味噌」を意識した。
「好き」も「嫌い」もなく、覚えなきゃならなくなり、
これが、また、たった数度の味見ではまった。
味噌の「コク」「丸い塩分」「渋味、エグ味」。
複雑な味の割に、「あっさり」もしている。
失礼ながらその時は、「白味噌」が「子供」の味に思えた。
その後、事ある毎に食べているし使っている。
ちなみに「八丁味噌」を勉強しに、名古屋にも行ってきた。
今回の「賄い」は、その「八丁味噌」で「豚スペアリブ」を炊いた残り汁、
そいつを「スープ」に仕立てて、「ラーメン」にしてみた。
色こそ「黒い」が、塩分は控えめ、「コク」はあるけど、「あっさり」もしている。
巷に「赤味噌」仕立ての「ラーメン」はあるけど、そのほとんどは「米、麦」の「赤味噌」。
「豆」が原料の「八丁味噌」は、使うのには勇気が必要かも知れない。
ところで、全く話題が変わって、
ゆうべ、ひょんな事から料理の「星澤幸子先生」にお会いするチャンスがあった。
テレビに登場する「お料理の先生」は、多々いらっしゃるが、
その中でも「星澤先生」は、「ナンバーワン」位に好感を持って見ている。
なんと言っても、「料理」に対する「ザックり」感、
言葉は悪いが「好い加減」感が良い。
「ちょっと位間違えたって良いのよ!料理なんてそんなもの!」
と公言して憚らないのが良い。
実際に会ってお話させていただいたが、
テレビで見る、あの「気さくさ」、有る意味「懐の大きさ」はそのままだが、
それ以上に、人間の「エネルギッシュ」さは、半端じゃなかった。
「料理」とは言え、人前で何かを表現する人間は、ああしたものかもしれない。
勉強になりました。
「モダンタイムス」の太田さん、夕べはお騒がせしました。
この場を借りて、御礼申し上げます。
「ありがとうございます。」
newport宮木英貴