小樽、花園町に「金ちゃんラーメン」あり。
あっさり系のラーメンで、深夜にも良し。
小樽で他には見当たらない、辛ーい「台湾ラーメン」てのもある。
「台湾ラーメン」は名古屋の独自文化で、
店主「金ちゃん」は名古屋出身のお方。
その「金ちゃんラーメン」の隠れた名品が「炒飯」。
多々、「炒飯」を食い尽くした訳でもないが、
「絶品」と言っても良いほどと、思っている。
具は「長ネギ」「チャーシュー」「卵」と、シンプル、標準タイプ。
見た目は、正直「パッ」とはしない。
が、食うとパラっとほぐれて、香ばしい「良い」香り。
秘密は一回に作る量と、「某肉屋特製ラード」。
一回に鍋に放り込むのは、最大で「二人前」。
かつては「一人前」だった。
が、流石に注文をこなし切れないので、やむなく「二人前」にはしたが、
使う「火力」とのバランス上、「二人前」を最大としている。
と、なんと言っても「ラード」。
今時、「ラード」かい?ってな声も聞こえそうだが、
作りが良いせいか、高温でやっつけるからか、
爽やかなほど「サラッ」としていて、「ベトつき」は一切ない。
正直、そのへんの秘密は分からない。
一度その「ラード」を、少し分けてもらって
自分の店で、「賄い」に使ってはみたことはあるが、
自分で使う分には普通に「ラード」。
とても「爽やか」とまでは、至らなかった。
ところで、我が「賄い炒飯」。
「ラード」じゃなくて、ごま油。「具」はタップリ、いろいろ。
盛りつけは、
「金ちゃん」は出来上がった炒飯を、
「ちゃっちゃ」と鍋の上で颯爽と「おたま」で受けて、
皿に「カン」と盛る。
反して、我が炒飯は小さなボールに入れといて、
皿に空けて形だけ真似る。
まあ、「味」位はなんとかなっているものの、
「金ちゃん」の炒飯には遠く及ばない。
「金ちゃん」は友人だし、
一度、弟子入りをお願いすることを真剣に考えている。
「金ちゃんラーメン」、ぜひお試しあれ。
ただし、「炒飯」を頼むのは「二人前」までにしてやって下さい。
忙しい時間だと、怒り狂うから。
newport宮木英貴
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