2012年2月1日水曜日

1/31火曜 ミートソースのショートパスタ


日本人の「主食」は「米」って、もう日本人なら誰でも自覚してる。
それも、かなり強く、明白に。

な、ものだから、他人の家の事も気になるみたい。
私も「彼の地、ベネズエラ」で、現地の人に何度も聞いている。

ーこの国の「主食」はなぁに?ー

日本人的には、何か「小麦粉」「コーン」等、
「炭水化物」系の答えを、自分等がそうであるから、予想するが、
「ベネズエラ」の人は、全ての人が「肉」って答える。

つまり、「肉」を食べたすき間に「パン」を押し込むイメージ。
「米」だって彼らは食べるが、「米」の事を「イモ」とかと同じ、
「肉」の付け合わせの「野菜」だと思っている。

私が知っている外国は「ベネズエラ」だけ、だけど、
彼らの、ベースになっている食文化は、欧米からの物。
多分、ヨーロッパでも「主食は何?」って聞いたら
「肉」って答える頻度は高いんじゃないかと思う。

「肉」を食べる文化が、成熟していると言う事だ。

例えば「ハム」。
冷蔵庫がなかった時代から、「肉の保存」のための、
彼らの「英知」が凝縮されている。
「塩漬け」「熟成」「乾燥」「ボイル」「燻製」……………。
あらゆる手段が組み合わされ、ヨーロッパ各地に芸術品の様な
「ハム」が存在している。

当店でも、スペインの生ハム「ハモンセラーノ」を、丸ごとで扱っているが、
ちょいと、つまみ食いする毎に、
「どんな発想があれば、これが作れるんだろう。」とうなってしまう。
長年の「経験」「技術」、時に「偶然」…………。

こんなのが、もう、国ごと、地方ごとにあるはず。
そんな欧米の人にとって、「肉」は「大切」に決まっている。

かつて、
自分の食う物を切り詰めても、
「家畜」に餌を与え、時間をかけて育て、
寒い冬のために、泣く泣く「つぶして」保存食にする。
そんな人々が存在していたはず。

そんな彼らが、「肉の一かけら」「血の一滴」「骨の一本」……。
を「無駄」にする訳が無い事は、簡単に予想できる。

で、お待たせしました。事は「ミートソース」。「ひき肉」の事。

「ひき肉」は、基本、ちょいとには「食えない」固い部位やら、「スジ」やらを
なんとか食うために、考案された物と思われる。
すり潰して、細かくして、火が入り易くして……。
煮込んだ物をソースにするのは、容易に察しがつく。


「ベネズエラ」でも「ひき肉」は良く食べられていた。
柔らかい肉は「金持ち」が食べて、「貧乏人」はひき肉。
「ひき肉」を使ったソースのパスタは、
「貧乏人」でさえ「またかよ!」って顔をして食うほどに、良く食う。


食ってりゃ、「ガツン」と歯に当たる物がある。「骨」。
「貧乏人」は気にもしないで、「ペッ」て、スイカの種みたいに吐き出す。

そんな、大らかさが日本にあってもいいかとも思うけど。

newport宮木英貴


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