さても、「あんかけ焼きそば」
満を持して登場。
思うところがあって、いつかは、やってやろうと思っていた。
長年、あちこちで「賄い」を作り続けて来た中でも、
「あんかけ焼きそば」は、得意科目の一つ。
第一に、その材料は、冷蔵庫と相談すれば、
「いつでもどこでも」揃えることは出来る。
「肉」は、「牛」「豚」「鶏」何だって良いし、「生」「調理済み」を問わない。
なんなら、それらの混合でも、無くたってかまやしない。
「イカ」や「エビ」くらい、何時でもあるだろうし、
もし魚介の切れ端なんかあれば最高。これらだって無くたって良い。
野菜の在庫は、何か「絶対」付きであるだろうし、
もし、何にも無いキッチンがあったら、よっぽど、どうかしているか、
恐ろしい程に計画化された、「エサ」を作る工場に違いない。
つまり、普通の「キッチン」なら、材料は「何か」はある。
第二に、「美味しい」要素が満載で、失敗が無い。
そもそも美味しい「肉」を炒めりゃ、
火が入る事によって、「味」の要素が増えてもっと「美味しく」なる。
「魚介」も同じ効果を狙えると同時に、
これは「キッチン」での秘密の一つだけれども、
「必ずしも新鮮じゃない味」を、「美味しい味」に変化させる事ができる。
野菜を炒めたら、単純に「ガサ」も減って食べやすくなるし、
「甘み」が出て、また味の幅が広がる。
ここで使う「油」を考えたら、例えば「ごま油」何か使うと、
また、「味」の幅が広がろうと言うもの。
その美味しい「肉、魚介野菜炒め」を、
またまた「美味しい味」を持った「スープ」で煮ちゃう。
「炒めた材料」が充分なら、「ただの水」でも充分に美味しくなるはず。
「スープ」の味の工夫しがいは、半端じゃない。
ここに、またまたまた「しょう油」「塩」「こしょう」etc.
で、味を補強する。
ここにも、工夫のチャンスは「山」のよう。何でもいける。
で、またまたまたまた「片栗粉」「コーンスターチ」等
「でんぷん」で「スープ」を固めて、
より、「麺」に「美味しい味」を絡みやすくする。
その「麺」は、そもそも小麦粉の「味」「香り」を持っていて
それを炒めて、さらに「香ばし」くなっているし、
「油」の香りさえ添加されている。
で、さらにさらに「紅ショウガ」「辛子」が添えられる。
少ない「味」で、「美味しく」するなら気も使うが、
これだけ「美味しい」きゃ、簡単には失敗はできない。
「あんかけ焼きそば」の「一口」に
どれだけの「味の要素」が忍んでいるか、計り知れない。
料理の「シンプルさ」に腐心している調理人にとって、
あきれるほどの「美味しい味」の量だ。
いわゆる、「足し算」の料理、
二度同じ味を作ることの困難さは、想像を絶する。
「山」に登りたくなるのは、人の習い。
これを「B級」と言うのでは、かわいそう。
一度きり、ただ「美味しい」だけの「あんかけ焼きそば」を
作る事は、そんなに難しくはない。
一度、ご挑戦を。
newport宮木英貴
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