2012年2月16日木曜日

2/15水曜 あんかけ焼きそば


さても、「あんかけ焼きそば」
満を持して登場。
思うところがあって、いつかは、やってやろうと思っていた。

長年、あちこちで「賄い」を作り続けて来た中でも、
「あんかけ焼きそば」は、得意科目の一つ。

第一に、その材料は、冷蔵庫と相談すれば、
「いつでもどこでも」揃えることは出来る。

「肉」は、「牛」「豚」「鶏」何だって良いし、「生」「調理済み」を問わない。
なんなら、それらの混合でも、無くたってかまやしない。
「イカ」や「エビ」くらい、何時でもあるだろうし、
もし魚介の切れ端なんかあれば最高。これらだって無くたって良い。
野菜の在庫は、何か「絶対」付きであるだろうし、
もし、何にも無いキッチンがあったら、よっぽど、どうかしているか、
恐ろしい程に計画化された、「エサ」を作る工場に違いない。

つまり、普通の「キッチン」なら、材料は「何か」はある。


第二に、「美味しい」要素が満載で、失敗が無い。

そもそも美味しい「肉」を炒めりゃ、
火が入る事によって、「味」の要素が増えてもっと「美味しく」なる。
「魚介」も同じ効果を狙えると同時に、
これは「キッチン」での秘密の一つだけれども、
「必ずしも新鮮じゃない味」を、「美味しい味」に変化させる事ができる。
野菜を炒めたら、単純に「ガサ」も減って食べやすくなるし、
「甘み」が出て、また味の幅が広がる。

ここで使う「油」を考えたら、例えば「ごま油」何か使うと、
また、「味」の幅が広がろうと言うもの。

その美味しい「肉、魚介野菜炒め」を、
またまた「美味しい味」を持った「スープ」で煮ちゃう。
「炒めた材料」が充分なら、「ただの水」でも充分に美味しくなるはず。
「スープ」の味の工夫しがいは、半端じゃない。

ここに、またまたまた「しょう油」「塩」「こしょう」etc.
で、味を補強する。
ここにも、工夫のチャンスは「山」のよう。何でもいける。

で、またまたまたまた「片栗粉」「コーンスターチ」等
「でんぷん」で「スープ」を固めて、
より、「麺」に「美味しい味」を絡みやすくする。

その「麺」は、そもそも小麦粉の「味」「香り」を持っていて
それを炒めて、さらに「香ばし」くなっているし、
「油」の香りさえ添加されている。

で、さらにさらに「紅ショウガ」「辛子」が添えられる。

少ない「味」で、「美味しく」するなら気も使うが、
これだけ「美味しい」きゃ、簡単には失敗はできない。



「あんかけ焼きそば」の「一口」に
どれだけの「味の要素」が忍んでいるか、計り知れない。

料理の「シンプルさ」に腐心している調理人にとって、
あきれるほどの「美味しい味」の量だ。
いわゆる、「足し算」の料理、
二度同じ味を作ることの困難さは、想像を絶する。

「山」に登りたくなるのは、人の習い。
これを「B級」と言うのでは、かわいそう。


一度きり、ただ「美味しい」だけの「あんかけ焼きそば」を
作る事は、そんなに難しくはない。
一度、ご挑戦を。

newport宮木英貴


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