2012年2月26日日曜日

2/25土曜 北寄のひもと絹さや、アスパラのパスタ


先日、スーパーにて、嫁が嬉々としている。
手には「北寄のひも」だけが詰められたらパック。
剥いた北寄は、「ベロ」だけが刺身用に売られ、
残りの「ひも」だけを集めた物だ。

街の「市場」では未だに安いが、スーパーでも、
ほんの10年前までは、こう言う物は安かった。
流石に「北寄のひも」は、未だにそう値は張らぬが、
例えば、「ぶりカマ」はしょうがないにしても、
その他のアラは、さして安価ではない。

「牛肉」だって、
「スネ」やら「スジ」は、昔はえらい安かった。
それ以上に、そんな物はスーパーじゃあ売ってなかった。
今や、普通に売っている上に、
当たり前に、「ロース」や「モモ」並みに値段を取る。

スーパーの値段設定は、世情をもろに反映する。
てか、スーパーの値段が、食品事情を作っているかもしれない。

思えば、
「狂牛病」やら「農薬問題」やら「賞味、消費期限」やらの、
「食品の安全」問題が、声高に言われ始めた頃から、
そしてそこに、材料不足、輸入不足、バイオ燃料の事がからんで、
「そいつら」の値が上がり初めた。

それから、「値」は下がる気配を感じさせない、
下がってもほんの少しの状態、が、多分、ここ数年は続いている。
例えば、「狂牛病」後「タン」の値が、「国産」のみならず「輸入」物も沸騰した。
肉屋さんは、「お前さんの買える代物ではない。」と、売ってもくれなくなった。
今は、流石に「輸入物」は安くはなったが、以前に比べれば、高値安定している。

「ロース」やら「モモ」やら、普通に食う部位の値が高値安定、
そんじゃあってんで、「安い部位」に、人は目を向け、
「食べ方」の浸透と共に、「スネ」「スジ」が普通に食べられる様になり、
結果、「スネ」「スジ」も高値安定となった。


肉に限らず、野菜でも、なんでも、
安くなる物は、べらぼうに安くなったりもするから、
目先が変わって、全体的に「安い」印象を受けがちだが、
本当は、全体的に「高く」なっている様に感じてならない。

本来食べられる部分以外を、我々夫婦は「はしっこ物」と呼んでいる。
この「はしっこ物」は、我々の食生活の見方だった。
手のかけ方によっちゃ、「本来食べられる部分」より美味かったりなんかする。

「はしっこ物」が高くなっちゃ、困るのよ。
本当。

newport宮木英貴


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