2013年2月28日木曜日

2/27水曜 鶏のトマト煮パスタ


「N美様」、
これは決して「貴方のせい」では無い事、最初に言っておきます。
お気になさいません様。

ある事情があって、店に入るのが遅かった。
「予約」「約束」「荷物の到着」とか、
急ぐ用事は無いはずだったので、のんびりしていた。
ところが「さて賄い」の時間になって、時間に追われる羽目になった。
慌てて「飯」を食わにゃならん事になった。


「早食い」は「太る」んだそうだ。
 「食った信号」は脳に届くのには時間がかかるんで、
「信号」が届く前に、食い過ぎるのが原因だそうだが、
まだ理由があるらしい。

「早食い」は「血糖値」も急激に上昇し、
それを抑えるため、「インスリン」が分泌されるんだそうだ。
この「インスリン」、
摂取した「糖」を「脂肪」に変えて「血糖値」を下げるそうな。
「早食い」という行為自体が「脂肪」を増やして、
肥満の要因になると言う事。


ん〜、それも嫌だが、「早食い」は「食物」も、もったいない。
とにかく口に押し込んでちゃあ「エサ」食ってるみたい。
せっかく「美味い」のに味わっていられない。

その上、食後の「胃」の感じも変だ。
「胃」は何か入って「重い」感じ何だし、
急いだ分、「空気」も食べているイメージで、張っている感じ。
だが、いわゆる「ハラ」の感じは、「満腹」というより「空腹」。
「へ」でも一発いったら、そりゃ「楽」になりそう。
何より「体の動きが悪い」「集中力が無い」。

「仕事」の事だし、そんな事もあるだろう。
もっと、時間に「余裕」持たしときゃ良いだけの事なんだが。
気を付けていても、忘れた頃にやられる。
何より「自分のせい」なんだが。

「今日の賄い」はもっと美味かったはずだ。
けっこう悲しい。

newport宮木英貴



2013年2月26日火曜日

2/17日曜 きのこ大麦麺


「エリンギ」「しめじ」「舞茸」「椎茸」「エノキ」……。
温かい汁の「大麦麺」に、「きのこ」を「大盛り」入れた。

なにはともあれ、「きのこ」は大好物。
もう「食えるきのこ」なら、何でもOK。
工場での生産が当然になって、年中食えて凄ーく「幸せ」。
ついでに言うと、「海藻」の類も大好物。
小樽に住む最大の「幸せ」は、「生の海藻」が近海で採れる事。
特に今の時節、「細目こんぶ」「わかめ」「ふのり」「銀杏草」etc.
ワォ!

当家の「朝飯の味噌汁」には、片方または両方が、必ず入る。
一日二食の生活が、ここ何年も続いているが、どちらか必ず「食う」。
これは決して「努力」しているんじゃなくて、
自動的にそうなってしまう程。

この「きのこ」「海藻」、
「制ガン作用」つまり、「ガン」の予防に良いそうな。
「ガン」と「食事」についての文章には、たいがいなとこ載っている。
その上、
「食物繊維」「ビタミン類」「ミネラル」等、豊富に含んだ低カロリー食品。
「成人病」「生活習慣病」の予防にも良いそうな。


ところで、
「周知の事」と思われるが、あたくし「ガン」を患っている。
今「彼」は「様子を伺っている」状態で、「悪さ」はしていない。
が、何時また、暴れ出すか知れたものじゃない。
「大腸ガン」〜「肺がん」と、ここ数年でやられた。
「ガン」が出来やすい体質なのは、主治医も「まーな!」と言っている。

もう一つ言うと「成人病」「生活習慣病」にしても、
いわゆる「デパート」状態だ。
思いつく慢性の「それ」は、ほぼ経験済み。
ただ「死に至る」様な「大病」はしていないだけだ。


「きのこ」「海藻」は、それ以前から「バカ」食いしている。
決して、それ以後、急に「シンパ」になった訳じゃない。
「きのこ、海藻って本当に効くの?」、または、
「食っているから、この程度で済んでる?」。
って疑問が湧くってもんだ。さて、どうなんでしょ?

ただ「ベネズエラ」の8年間は、あまり食えなかった……。
それが「原因」か?それならしょうがないけど…。

だからって「きのこ」「海藻」への「愛」は変わらない。
変らず「バカ」食いはしている。

「それ位好き」と言いたいだけ。

newport宮木英貴


2013年2月24日日曜日

2/23土曜 パン ミネストローネもどき


我はパン好き。

「小腹」がすいた時、「パン」と「おにぎり」があったら「パン」を取る。
彼の地「ベネズエラ」に暮らした結果か、
日本人的には「飯」は外せないが、同じくらい「パン」も良い。
「パン」だけの「食事」だって構わない。
先の選択、「一日の三食」の内の一つなら「おにぎり」を取る。
未だ「パンはオヤツ」的感覚が、ない訳ではない。

ところが、最近、よる年波で「パンはおやつ」が厳しくなってきた。
で「食事」を「パン」にする。
思い切って「パン」が食えて、凄ーく嬉しい。

そこらの「野菜」やらで、「スープ」を作って、
「パンを食う」ってのが、本日の「賄い」。
あなうれし。

閑話休題

「女、子どもはパン好き」とか抜かしたやつがいた。
冗談半分ならいざ知らず、「何か」を貶める様に。

一般的に「女子どもが、どうした」っていう時は、
「本道に外れる」「バッタ物」「イカサマ」「中途」……の「意」がある。
「女性」「子ども」に失礼極まりない。
そもそもは「食物」の好き好きに、「老若男女」関係なかろう。
関係あるとしたら、二次的な事だろう。

「狭い世界」でしか生きた経験がない人間は、「狭い了見」の事を言いたがる。
「頭の悪いやつ」の戯言だ。

例えば、一日の「新聞」を読んだだけでも、
物が分かる人間、考えられる人間なら、
「自分の思いつかない、知らない物、知らない習慣」の一つや二つ、
当たり前に「存在する」事ぐらい、普通に分かるはずだ。
だから「頭が悪い」「物を知らない」と、言える。

そうはならない様、気を付けねば。
「パン」に罪は無い。


newport宮木英貴




2013年2月23日土曜日

2/22金曜 冷やし中華


"「塩味」は熱く、「甘味」は少しぬるく、
「酸味」は冷たくが「美味く」感じやすい。
「苦味」は体温より高くなると、弱く感じやすい。"
ちゅう文章を、web上で見つけた。
正しく、そうかもしれない。

「口当たり」の範囲に入るかもしれないけど、
「食物の温度」は「味」を作る要素の一つだ。凄ーく大事だ。
そんな意味でも、「温度」を楽しめるなんて「贅沢」だ。

「寒ーい外」から帰った、一杯の「お茶」「コーヒー」「熱燗」…。
「暑ーい外」から帰った、一杯の「水」「コーラ」「ビール」…。
「冬」の「鍋物」。
「夏」の「かき氷」。
北国独特、「風呂上り」ストーブを背中に「アイスクリーム」、
「ビール」も当然可。
etc.etc.etc.

お隣「韓国」では、
「寒い時」は「冷たい物」、「暑い時」は「熱い物」。
その方が「体に良い」って考えもあるらしい。

「暑い国」、彼の地「ベネズエラ」。
なんたっって「クリスマス」は「短パンTシャツ」、
「浜」行って「花火」が基本。
あそこの「レストラン」では、「熱いスープ」はしばらく放置、
冷ましてから、お客様に提供するのが「サービス」の一つ。
「熱い食べ物」を食べる習慣が無いので、「猫舌」も多いし。
「ラーメン」なんか、出せない。ノビちゃう。

そんなこんな、
「日本人で良かった」「北海道で良かった」と言う感謝を込めて、
「真冬」の「冷やし中華」もあり。
何ちゅう「贅沢!」。

newport宮木英貴


2013年2月22日金曜日

2/21木曜 「ライブカレー」の余り、しかも「肉」抜き


当「ライブ」、"newports in newport"に、足をお運びの皆様、
とんでもない天候の中、本当にありがとうございます。

また「牛飲馬食」ぶり、実にありがとうございます。
「美味い」と思えるからの「それ」、感謝であります。

正直申しまして、今回のカレー、
仕上がり時点での「味見」の感想は、「変な味」でありました。

そもそも、当店の「カレー」は酸味が強い。
これは、大量の「トマト」が入るからであります。

「肉等の旨味」も当然「必要」「重要」なのですが、
それだけだと、「重い」「しつこい」になってしまいます。
そこで「玉ねぎ」「人参」「セロリ」はもちろん、
「ニンニク」「しょうが」「果物」「じゃがいも」etc.の、
「植物系」は大量に「投下」されています。
が、さらに「旨味成分」の多い「トマト」で、
「軽さ」「切れ」を出そうって魂胆です。
ですが「トマト」の酸味は、いかんともし難い、
「酸味が爽やか」との意見もありますが。

で、今回は「ビーフカレー」。
大量の「赤ワイン」で「牛肉」をヤワヤワに煮込みまして、
その煮汁が、更に添加されたものですから、
余計に「酸っぱく」なりました。

更に更に、当店「カレー」には、
「クローブ」という香辛料の粉末が入っております。
これは「陰にこもった爽快感」と言うか「チクっていう刺激」と言うか、
はたまた「爽やかな苦味」と言いましょうか、独特の刺激があります。
これが、予定量より入り過ぎた。

これが「カレー」って料理の「パワー」でしょうか、
「不味い」と言うより、「変な味」に昇華させてしまいました。
ここで言う「変な味」は、
「おかしい」「不味い」「食えない」とは違う意味、
「趣がある」「経験が少ない」「?(良い意味で)」って意味です。
ま、若干「出過ぎ」ているかなと……。

これが、「一晩」経つと不思議不思議。
全てが「同化」するんです。
「時間が必ずー 解決するのよー」なんです。

結果は、お客様の舌が証明しております。
今回も、沢山召し上がって頂きました。いや、有難い。

最後に「大量の赤ワイン」の供給元「E藤商店」にも感謝。

newport宮木英貴



2013年2月19日火曜日

2/16土曜 トンテキ


先日、信号待ちで某焼肉屋前に停車時、
店頭には、デッカい「トンテキ」の写真、
助手席の「嫁」が「H君が、ここのトンテキが美味しいって」と。
「タレ」が美味しいとのたまう。
その正直な感想は「ケッ!」てなもん。

そもそも「トンテキ」なんてェ、
「ビフテキ」のバッタもん丸出しの、言葉が気に入らぬ。
「狂牛病」 騒ぎで「牛」が食えねェってんで、出て来た名前と記憶する。

もっと「ヒデー」のは、その店構え。
どんな「センス」で、その店を作ったのか。
如何なる理由であれ、「良き姿」をあそこまで「改悪」する事はない。
あまり具体的にすると、何処かバレるんで止しとく、
名指しで、人を批判できる程にも、偉かぁないもんで。

もう「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」状態。
「味」とは関係のないところで、「トンテキ」を悪者にしている。
だが…「トンテキ」なんて料理、本当は全く知らない事に気付く。
「それじゃあ作るかい」ってのが、今日の「賄い」。

「Google」さんで「トンテキ  タレ」と検索、
山の様な「レシピ」の中から、全く適当に一つ選んでみた。
「材料」の中に「オイスターソース」があり、
「豚にオイスターソースかい」と興味を持ったまでは良かったが、
よく見ると、この「レシピ」がまた、「感」に触る。

だって、
「ケチャップ」「オイスターソース」「ウスターソース」「ワイン」etc.
の分量が「事細か」「詳細」に書かれている。
そう言う物は「メーカー」やら「グレード」やらで、
「味」「香り」「濃度(硬さ)」、「塩分」だって違う。
その上「5分煮詰めると完成」とか何とか、具体的に書かれている。

まあ「選んだのは自分」、
「材料の組み合わせ」だけ頂いて「適当」に制作。
それなりに美味しくは出来たが、「レシピ」の役は立っていない。
「トンテキ」に罪はないが、やっぱ「相性」は悪い。


「レシピ」に良くある表記、「卵3ケ」とか「バナナ2本」とか……。
「一つ」「一本」に「差」がある材料は、
「重さ」表記にすべきと、常々思っている。
それにしたって、「材料」の「状況」だってそれぞれ違う、
そうなると「袋小路」、出口は見えないのだが…。

何時でも、誰でも同じ「味」「状態」を作るためにも、
料理の「レシピ」は存在する。
「未知」の料理には、道標として必要かも知れない。
「レシピ」の行間には、それを作った人間の「思い」が込められている。
そこを読めれば、良いのだが…。
結局は、「適当」が寛容って事。


我が「持論」は「同じ味は二度作れない」だ。
もう、「感性」一発にかけていると言っても過言ではない。

お客様には、大変ご迷惑をおかけしております。

newport宮木英貴




2013年2月16日土曜日

2/15金曜 ボンゴレビアンコ(イタ語御免)


何時でもカツでも「余り物」バッカじゃなくて、
「賄い」でも、タマ〜にの贅沢。

「新南樽市場」で、1000円で「あさり」の大山。
「大っきく」て「ころん」として「粒」が揃っていて、
見るからに美味そう。
厚岸出身の美人さんの模様。
ま、半分は「仕事」に使うとして、もう半分が「賄い」ちゅう事で。

「市場」と言えば、小樽市内、ことごとく悲しい事に……。
店先に並べた「魚」が乾かない様に、
「ラップ」をかけているのを見るといたたまれない。
乾いちまう程に、「魚」はそこにあるってこと。
働いているのも「ヂイちゃん、バアちゃん」バッカだし……。

市場自体、建っている場所は昔ながら、
「歩いて」通うための場所で、車は止めづらい。

人情味タップリは良いけど、
一カ所で仲良しになると、他で買いづらい。
素通りしづらい。
何てったって、人がまばらだから、端から端までお見通し。

場所によっては、地元の人間に見切りを付けて、
観光客相手に、高い買い物をさせている。

正直、そんな「市場」は、近寄りたくはない。

「勝ち残り」なんて言い方は嫌だが、
「南樽」「新南樽」の両「市場」は、元気だ。
「駐車場」の問題もクリアして、札幌辺りからもお客様がある。
「新南樽」は、いくぶん「観光客」も狙ってはいるが、
どちらも「地」で揚がった「良い物」「新鮮な物」を、
何と言っても「より安く」並べている。
下手をすると「高いんじゃ置かないっ」てなくらい。
凄ーく、ご贔屓にさせて頂いている。

昔、「市場」と言えば「歩けない」程、人がいたもんだ。
「お袋」を必死で追った記憶がある。

newport宮木英貴





2013年2月15日金曜日

2/14木曜 自作「台湾ラーメン」

「ハンバーグ」は「ハンブルグ」?「ウインナー」は「ウィーン」?
そこいらは、その土地にゃあ、その料理は存在するらしいが、
「ナポリタン」は、「イタリア」は「ナポリ」に行っても、
実際には無いらしい。

「台湾ラーメン」だって、
それなりの「言われ」はあるらしいが、純日本産。
「台湾」行ったって食えやしない。名古屋の「ローカル」名物だ。

無邪気に、
実在する「料理名」は、日本語のイントネーションで読んじゃう。
イメージの中で遠くの「地」を思ってか思わないでか、
その名前を付けちゃう。
第一、行った事も無いんだから、
何とでも言えるし、どうとでも羽ばたける。

かつての「ご馳走」、「ハンバーグ」やら「ナポリタン」やらの名は、
今や、台所の隅々にまで染み込んでいて、
流石に「イメージ」も「へったくれ」もありゃしない。
こんなんは、日本国内限定で「罪もないか」とも思う。

が、「〜産〜」とか、聞いた事も無い「調理名」、
「〜焼き」「〜煮」とか何とか…。
または、外国語の料理名を、訳分かんないまま使っちゃう。
etc.

多分、ここ十数年、そんな「イメージ」戦略の料理名が幅を効かせている。
お客様に、料理以上の「価値観」を植え付けるのが狙い。
「〜産でこざいまして、簡単には手に入らない、
〜十年寝かせた、特別な"お酢"でございます。」
かなんか抜かす。
これは、「真偽」を確かめられない限り「罪」だ。


何か、そう言うの「そろそろ辞めない?」とか思っている。

まー、当店でも「価値観を共有」するのに、「〜産」とか言う事あるけど。
「ほら、余市行く途中のトンネル抜けると、
左手に田んぼあんじゃん。そこそこ!」
そうすると、お客様の顔が途端、ほころぶ訳さね。

そう思うと「しょうがないか」とも思うが。

newport宮木英貴



2013年2月14日木曜日

2/13水曜 ニシンの白子入り味噌汁 ベーコン、ブロッコリー、トマトのパスタ


余り物のブロッコリーを、にんにく、ベーコンでやっつけて、
「生」のトマトを加えて、パスタにした。

ところで当「賄い」には、
もう「習慣」、おいそれと変えられない「決まり事」で、
「汁物」、つまり「味噌汁」「スープ」の類が必ず付く。
それは、メインが何であれ、
その時食いたい、作りたい、作れる「汁物」になる。

そんなこって、思いっきり「洋」な感じの、
「ブロッコリー、ベーコン、トマトパスタ」でも、
「ニシンの白子入りの味噌汁」何ぞが作られてる。
それが、根が日本人なもんで、
「味噌汁」でも案外「ミスマッチ」に感じないのが、
不思議なところでもある。


さて、「ニシンの白子」だが、これが割にいける。

「ニシン」はこの時期、下手すっと「一箱」単位で、店に漂着する。
「商品価値」が高い「メス」は、けっこう「マメ」にはねられているので、
そのほとんどは、「オス」つまり「白子」だ。

まだ、獲れたて「バリバリ」のニシンの「腹」から、
出したて新鮮な「白子」は、ニシンの物と言えども、美味い。

多少手間だが、
「臭み」の最大原因の「血」を、優しくしごきとって、
軽く塩をして、余分な水分はを抜いてやった後、冷水で洗う。
これを「しょうが」を効かせた「味噌汁」に入れるなり、
軽く茹でてポン酢で食うなり、
流行りの「アヒージョ」、つまり「にんにく」と炒めたりする。

ちなみに、新鮮なウチにしか食った事がないので、
どの位の時間経過で「不味く」なるかは知らない。
片手落ちで申し訳ない。

しかしだ、冬の王者「タチ」「真鱈の白子」の、
「清純」とも言える「味」と比べると、やっぱり「数段」は落ちる。
単純に大きさのせいだろうが、「血」の味が抜けきれない。
どうしても、「ニシン」の味がする。

かわいそうだが、魚と言えども「氏育ち」は隠せない。
もっとも、凄ーく美味きゃ、当店に流れつきゃあしないが。

newport宮木英貴

ニシンの白子入り味噌汁

ベーコン、ブロッコリー、トマトのパスタ



2013年2月13日水曜日

2/12火曜 「すき焼き」丼


先日の「宴会」で、食いきれなかった「すき焼き」を貰ってきた。
そいつを「卵」でとじて、「すき焼き」丼ってこと。

宴会等で、山の様な「食べ残し」を見ると、凄ーく「痛い」。
「これ、みんなもと生き物だぜ。」とか、
「ここに並べるために、何人の手が掛かっているやら。」とか、
「腹減らして、死ぬ人もいるのに」とか、とか、とか、
「ありきたり」「当たり前」過ぎる「思い」ばっかだが、
つらつら考えちまう。

「小さい」店だと、「お持ち帰り」もOKだけど、
「ホテル」だと、「石橋叩いて」持たせてはくれない。
今、「世の中」が、何かあると、
まず「他人のせい」にする傾向があるから、
より図体のデカイところは、より「リスク」もデカイくもなるので、
「石橋」を叩く。

「絶対、あんたのせいにはしません。」とか、
「一筆」書いても良いから、持たせてくれりゃあイイのにとも思うが。

ま、お客様にも一因はある。
それは、「万人に受け容れられる料理は無い」って事。

例えば、人によって「ご馳走」「豪華」「美味そう」って思える物が違う。
「カニ」「エビ」が良いって人もいれば、
「血も滴る肉」が良い、
「瑞々しい野菜」が良い、
「パン」が良い「ご飯」が良い「麺」が良い、etc.etc.etc.etc.…………。
つまり、人それぞれ「価値感」が違う。
が、「わー!いっぱい!」「でかい!」は誰にでも分かる。
結果「見た目豪華」「食い切れないだけ」に走る傾向がある。

ま、それも提供側に考えが足りないって事もある。
全体の分量を考えていない、
お客様の動きを観察していない、
「増減」を考えると仕事が複雑になる、etc.etc.etc.etc.…………。

「食い物の分量」は、けっこう厄介なテーマだ。
自分の中でも「結論」は、まだ、まだ出ていない。
今でも「試行錯誤」の連続だ。
「年齢」「性別」「職種」「体調」………。
考えなきゃならない事山盛り。

newport宮木英貴




2013年2月10日日曜日

2/9土曜 北寄のヒモと、ほうれん草の根っこのパスタ


スーパーでたまに見る、生の「北寄のヒモ」。
「ベロ」は「刺身パック」になり、その「余り物」と思われる。
「余り物」てな位だから、そりゃ、そこそこ安い。

と組み合わせたのは、「ほうれん草の根っこ」てか「根元の赤い所」。
ここがまた、甘みがあって美味い。
チョイと調べると、
《根元に、糖分やミネラルが集まるため甘い。
赤い部分には、骨を作る「マンガン」という成分も含まれてる。》
なんだそうだが《葉ほどの栄養はありません》だそうで、
「捨てる」なら、「食えば」ってところ。

まあ「貧乏」ったらしい「賄い」ではあるが、
これはこれ、「美味しいね」か何か言いながら食う分には、
充分「幸せ」な「賄い」ではある。
これは、何につけても「パスタ」ってヤツの「包容力」の賜物。

「各種肉」「魚介」「野菜」、「クリーム」「トマト」etc.…………。
「ありとあらゆる」食材と合わせても、「こりゃダメ」はない。
かなり個人的な意見だが、「パスタ」を美味くするには、
合わせる「材料」の風味を、どれだけ「パスタ」に「吸わせる」か。
が「カギ」と思っている。
まあ、「例外」は常にあるが.....。

「固め」に茹で、「ソース」と絡める、「ソース」の中で火を入れる。
その時間が、必要に思える。

今回も、先ずは「北寄のヒモ」を「白ワイン」で軽く蒸し煮にする。
この「白ワイン」には、「北寄」の「味」「風味」が移っている。
火の入った「北寄のヒモ」は、「白ワイン+水+チョイ塩」で、
「黒い所」やら「エラみたいなベロベロ」を洗ってやる。
この「洗った液体」も捨てない。けっこうの「味」が出ている。
で、先の「白ワイン」と「洗った液体」を煮詰めてやって、濾す。
これで、「北寄」の「味」「香り」は、一つも捨ててはいない事になる。
これを「ソース」として、「パスタ」に吸わせてやるのさ。


「パスタ」は日本食で言えば、やっぱり「米の飯」ってところ。
「美味しい味」を吸った「パスタ」は、「ご飯」で言えば、
「丼物」の「汁」を吸った「ご飯」のイメージ。

考えると、ほーら、美味しそうでしょ?

newport宮木英貴



2013年2月9日土曜日

2/8金曜 鹿丼


「鹿肉」は美味い。

《道東産「鹿のモモ」をタタキにして、
生野菜と野菜チップとを盛りつけました。
「鹿肉」は「高タンパク」「低脂肪」「低カロリー」
その上「鉄分タップリ」だそう。
「高タンパク」のおかげで「旨味」もタップリ、で、
下手すりゃ「牛肉」より「クセ」がない。
早い話「美味く」て「食べやすい」。
女性の方々、食わなきゃ「損」ですよ。》
当店の「鹿肉」メニュー、「鹿のたたき」で、
唄い文句を、そうさせて頂いている。

過去の苦い経験から抜け出せない、頑固な「舌」をお持ちの方々、
デジタル的細密さの「舌」をお持ちの、一部「食」にうるさい方々、
そんな方々以外、概ね「美味い」と好評だ。

確かに、かつて、「血抜き」が不完全な、
「臭い鹿肉」が出回っていたのは事実。
「鹿肉の赤身」には「脂肪」が少ないので、
チョイ「火」を入れ過ぎると、「パサつく」のも事実。
「野生」だからって、その「臭い鹿肉」を「良ーく」焼いたら、
そりゃ「目」も当てられない。「不味い」に決まっっている。

今時は、「鹿肉」の「業者」だって「競争」の真っ只中、
「血抜き」の処理は「完全」なのは言うまでもないし、
「品質向上」「安定供給」に力を注いでいる。
「web」上では、素晴らしい仕事の「業者」が、
「しのぎ」を削っているのを、見ることができる。

是非「過去の苦い経験」は振り払ってもらいたい物だ。

しかし、
「デジタル的細密さの舌」は、持ち主の「持って生まれた業」だ。
例えば、「鹿肉」は「鉄分」が多いので、
それを持ってして、「血臭い」「獣臭い」等を言われるのであれば、
それはそれでしょうがない。「美味い鹿肉」は諦めてもらうしかない。

「ポンコツ」な舌しか持たない私的には、「血臭い」とは思った事はないし、
「マグロ」「牛」より「クセ」は無いと断言できる。

ちなみに、この度の「鹿丼」、
「鹿肉」を強火で「ガッ」と、炙っておいて、
「バター」「しょう油」で味つけた物。
「飯」と「鹿肉」の間に、
「玉ねぎ」を炒めたのと「炒り卵」が挟まっている。
前日、その「賄い計画」を、うっかり「S林君」に漏らしたら、
「えっ⁉お前ら、そんな美味そうな物食ってるのか!!」と怒りの表情。
当店の「鹿のたたき」を「愛おしそう」に食っている真っ最中の事だ


ま、一つ言っておきたいのは、
「他店」で食って駄目だった「経験」をもって、
「鹿肉はね…………。」と言うのは、やめて頂けると幸いだ。
一度食ってみてくださいな。

newport宮木英貴





2013年2月8日金曜日

2/7木曜 大麦麺、熱盛り


なんたって「細目昆布」「ナメコ」が入っている。
「大好物」の「オンパレード」、いや嬉し。
作り手の好みがつい出てしまうのは、こりゃしょうがない。

「鶏出汁」で「しょう油」濃い目のツユを作って、
好きな「具」をあれやこれや煮ておいて、
仕上げに「細目昆布」をサッと煮て、食卓へ。
「温かい」ツユに、「麺」を漬けて食おうって事。

「細目昆布」の磯臭さが、むせ返る。

「熱盛り」って、例えば「鴨せいろ」とか言う命名で、
そこいら辺の「蕎麦屋さん」に良く見られる、
「具」の入った暖かい「ツユ」に、
冷たい「蕎麦」を漬けて食べるスタイルを言っている。

さて、ここで「疑問」が生ずる。
「熱いツユに、冷たい麺を漬けたら、ヌルくなるぢゃん。」
普通に「盛りそば」やら、「盛りラーメン」なら、
暑い「夏」の盛りならいざ知らず、この「厳冬」には、チト厳しい。
「ストーブ背中に、アイスクリーム」と気取ったところで、限界はある。
「熱い」ツユに「冷たい」麺なら、いくぶん柔らかくもなる。
「寒さ」を思えば、「ヌルさ」も許すってところなんだが。

「大麦麺」ってのは「字」の如く、「大麦」で作った「乾麺」。
茹でて「冷水」にさらし、「締めて」「ぬめりを取る」までは普通に作業。
「ぢゃあ」ってんで、も一度「お湯」に戻して温めた。
「温かい麺」を漬けて食おうって寸法。

こりゃあ予想通りで、急いで食わにゃあ「くっ付く」、早く「伸びる」。
「温めた」おかげで、「麺」の表面の水分は「麺」が吸うので、
「ツユ」が薄まらないって利点もある。
最終的な感想は「ぢゃあツユかけて、普通に"かけ"で食えよ」って、とこ。

聴くところによると、
いわゆる「ラーメン」店の「つけ麺」は、
「冷たい」または、「温かい麺」に「油」をかましているそうな。
「油」をかますなら、「温かく」てもくっ付かないし、
「ごま油」「オリーブオイル」と、「油」にも工夫できるって物。

次回への宿題が出来ました。

newport宮木英貴



2013年2月7日木曜日

2/6水曜 クリームシチュー


いわゆる「クリームシチュー」だ。
「クリームスープ」だ、「小鳥がどうした」だ、
みたいな「シャレかましたスープ」とは違う。
子供の頃からある、「白」くて、「トロン」としたヤツ。
お袋が、そこらにある「野菜」と「豚肉」で作ってくれたヤツだ。

箱に入った「インスタントの素」を使っていた。
あれは、全く「魔法の箱」だった。
どうして、あの「魔法の箱」を使うと、
「白」くて、「トロン」とした、「美味しい食物」が出来るのか、
もう不思議で、不思議で。

後に「コック」さんになって、
「ベシャメルソース」を「牛乳」で延した物、
「牛乳」を、「小麦粉」で「トロ味」を付けた物と知る。
もっともその頃になると、「クリームシチュー」何て物は、
「忘却の彼方」、もう食わなくなっていたが。

最近、時たま食いたくなる。
「インスタントの素」なんざ、買う「気」も「時間」もない。
水分は、100%「牛乳」で、「小麦粉」で固める。
おかげで、余計な「味」が入らない、
「野菜」「肉」の旨味だけの「シチュー」ができて、美味い美味い。
子供の頃の「クリームシチュー」から、「懐かしさ」を引くと、
「チョイ」ベタつき気味の味が蘇る。


当然の事、子供の頃、普段は「ご飯が主」の食事だが、
「クリームシチュー」の時は、ワケが違う。
「ご飯」じゃあなくて、「パン」「角食」が付く。
時に「トースト」、時に「そのまま」。
「外国のメシは、かくありや」
子供心は、行った事もない「外国」に羽ばたく。
のさ。

newport宮木英貴


2013年2月6日水曜日

2/5火曜 赤味噌しょうがラーメン、細目昆布乱入


ラーメン食いたきゃ、自分で作る。」ってパターンが定着してきた。

「麺」は、スーパーで売っている「ヤツ」。
「品質」「味」も、以前みたいに「茹でたらベロベロ」何て事もなく、
そこそこのヤツを買えば問題ない。

何て言っても、
「スープ」の味がコントロールできるのが「ミソ」で、
「味噌、塩、しょう油」はもちろん、「油の質、量」やら、
「さっぱり〜こってり」もお好み次第。
最近の自分的トレンドは「見た目こってり」「食べてあっさり」。
「油」は、主に「ごま油」「オリーブオイル」の植物性、
たまに「豚脂」「鶏脂」も。
「味」は「焦がししょう油」「中国しょう油」「赤味噌」を使ったりする。

「出汁」は、それこそ無限。
普段の作業で、「茹でる」「煮込む」はしょっちゅうの事、
その辺を流用したり、別に「鶏」で出汁を取ったり。
例えば「マグロ」をサラダ用に茹でたりするが、
これは、凄ーく良い「出汁」になる。

これに、
「にんにく」「しょうが」「コショウ」「とんがらし」等で、
「風味」「香り」「味」を足してやる。
それぞれ、時に「出したり」「引っ込めたり」。

で、今回のコンセプトは「赤味噌」で「さっぱり」、
「しょうが」を、ガッツり効かせて、体を暖めようって寸法。
「出汁」は、流用できるものが無かったので、「豚、牛の合挽き」を使用。
「ひき肉」は、「粒」が小さい分「表面積」が大きいので、
「手軽」に「早く」出汁が取れ、ついでに「具」にもなる。
「一石二鳥」、急いでいる時はお勧め。
これに、濃厚な出汁が取れる「アジの煮干し」を加えた。


ところで、
食う段になって、乱入する物あり。
昼間スーパーで、「細目昆布」を見つけた。
これが、「大好物」中の「大好物」。
「スーパーにあるなら、市場はもっとだろ!」ってんで、
「南樽市場」に直行、「細目昆布」の「花盛り」に思わず目が潤む。

普段は「味噌汁」、たまに「佃煮」で食うのだが、
同じ「味噌系」と思い立ち、この度の「赤味噌ラーメン」に投入。
いや、「キッチン」に拡がる「細目昆布の磯臭さ」、最高。
「さっぱり赤味噌しょうがラーメン」に舌鼓のはずが、
「細目昆布」がすっかり主役に取って代わった。

「細目昆布」のみならズ、
冬は「生わかめ」「ふのり」「銀杏草」「海苔」「メカブ」……。
春は「フキ」「ワラビ」「タケノコ」………。
夏は「もずく」。
秋は「落葉」。
小樽に暮らす「幸せ」なり。
あー、イガッタ。

newport宮木英貴





2013年2月2日土曜日

2/1金曜 コンビニ弁当、カップ麺


「飯の支度間に合わぬ。」時は、「弁当」のお世話になる。
まあ、学生時の「母の愛情弁当」、嫁の「愛妻弁当」ってのもあるが。

食い物は、そもそも「適温」で食べるのが断然美味い。
「熱い物」は「熱く」、「冷たい物」は「冷たく」。
「弁当」はある意味、その絶対条件を無視している。
例えば「揚げたて」を食えば、美味いに決まっているいる物を、
わざわざ、冷ましててから食う。
「冷たい物」も、保管状態によっちゃあ「ヌルく」なる。

「弁当」を作る時は「冷めたら、ヌルくなったらどんな味?」っていう、
脳内作業を一つ、しなきゃならない。

先の「母、妻の愛情弁当」は、
「熟考」の上に、「愛情」ちゅう「スパイス」に包まれ、
そりゃあ美味いに決まっている。
が、いわゆる「コンビニ弁当」は、
今時、メーカーによって料理的研究が重ねに重ねられていても、
やっぱ「イマイチ」、「んー?」だ。
「愛」が感じられないのである。


最近、ちょいと「ヤボ用」が続き、「弁当」を頂く事が多かったが、
その「ヤボ用」中、
某「高島の仕出屋、Nづか」さんの弁当を頂いた。
来賓の世話に追われ「写真」を失念し、画像をご紹介出来ないのが残念だが、
これが「絶品」。「愛」が詰まっているのだ。
これは、「職人」が「お客様」に向ける「愛」だが、
「喜んでもらおう」って「優しさ」「目線」と、
「美味い!と言わせてやる」って言う「気合い」「気迫」だ。
もう「隅」から「角」まで美味い。

例えば「冷や飯の美味さ」なんぞは、誰でもしっかり知っている。
「変」な物なら、直ぐにバレちまうが、
来賓の「バアさん」も、「これ美味しい」と目を丸くしていた。
これなら、ご馳走のし甲斐もあろうってもの。

昨日も、久々の開店で、その準備に追われ、
「賄い」は「カップ麺」、そして「コンビニ弁当」。
これが「不味くはない」けど、「とりあえず食っておこうか」って感じで、
「食事」と言うより、「餌」。

しばらく「コンビニ弁当」はいいや。

newport宮木英貴