「生のメカブ」を茹で、フードプロセッサーで粉砕する。
と「デロデロ」「ドロドロ」の物体が出来上がる。
こいつに、ただ「しょう油」でも良いし、
「出汁」に「酒、みりん、しょう油etc.」で味したやつとかを混ぜ込んで、
それこそ「ぶっかけそば」「白メシ」に乗っけて食う。
「ズルズル」食やあ、そりゃあ美味い。
もちろん「味」をしていないやつだが、
この「デロデロ」を「温ったかいそばのツユ」に混ぜ込むと、
「クズ」をひいた様、いわゆる「あんで閉じた」感じになる。
「片栗粉」程には固くはないが、「ズルズル感」は立派な物。
そこで考えたね。
「これ、あんかけ焼きそばに使えないかー⁈」
でだ、行動に出たのがこの度の賄い。
何か「北海道」ってか「小樽」的ではないか!
何より「メカブ」の「味、磯の香り」を壊さぬ事が大事。
「出汁」はシンプルに「鶏出汁」のみ、
それも、より臭みの少ない「鶏胸肉」を使う。
ラーメンらしい「香り」と「鶏の臭い消し」のために、
これも「シンプル」に「しょうが」一品だけとする。
「味」は「たまりしょう油」。
炒める「具」は、
やっぱり「味が突出」しない様「鶏もも」「キノコ各種」、
「あんかけ焼きそば」らしく「玉ねぎ」「人参」。
「あん」の仕上げに「メカブ」を投入するが、
ちょい「固さ」に物足りなさがあるので、若干「でんぷん」も使う。
仕上げは上々、「味」も狙った通り、こりゃあ良い。
「海」の臭いがする「あんかけ焼きそば」一丁上がり。
閑話休題
そもそも「あんかけ焼きそば」が、
「小樽の庶民の味」だとか「B級グルメ」なんて、
持ち上げられている事には当方否定的である。
だって、誰がどう作ったって、
「味」を構成する要素が多過ぎで、誰作ったって多分「美味しい」はず、
「プロ」が作るなら、何か「ハードル」を設けなきゃ意味がない。
その「ハードル」の「答」の一つが出た感がある。
もし当店で「あんかけ焼きそば」を売るなら「これで良い」かも。
"newport"宮木英貴