「カレー」っちゃあ、ともあれ「香り」が物を言う。
当店「カレー」を仕込んでいる時ゃあ、もう、そこら辺中むせかえる。
それはもう店内ばかりなんかじゃあなくて、
「通りの向こう」を曲がっただけで「カレー」は漂っているそうだ。
「カレー」につられて入って来るお客様がいても良い程だ。
さて当店、お客様が入って来るなり「いい臭い」と言われる事がある。
確かに「美味しそう」な臭いが染みついていると思う。
流石に今時はあまり無いが、古いお店に足を入れると、
「ドブにの臭い」やら「タバコの臭い」が染み付いているところがある。
実は当店「ドブ、タバコ」が染み付かない工夫をしている。
壁は「珪藻土」ってのを「壁」に塗っている。
「珪藻土」は簡単に言うと、硬い殻を持った「単細胞生物」の化石で、
穴が沢山空いているので、高い保温性と吸湿性を持っている壁材。
ついでに「脱臭」作用もあるようで、
練って丸めた「団子」を冷蔵庫に入れとくと「脱臭材」代わりになる。
店内が「脱臭材」に囲まれていると思いねぇ。
ま「努力」を「自慢」しているのだが。
閑話休題
ところで最近「TV」を見て苦々しく思っていることがある。
アメリカ製「香る柔軟剤」のコマーシャルだ。
例えば、ちょいと前になるが、レストランに座るお姉さんが、
柔軟剤の「香り」に包まれ、周りが「ウットリ」している映像だ。
そんな作られた「香り」は「食い物屋」には似合わない。
自分が楽しむだけならいざ知らず、周りまで巻き込むこたぁない。
「香水」だって本当は「何か」言いたいくらいだが、
「メスを発露」してると思えば、生きているんだし、この際しょうがない。
が、あれだけ「オジさんのポマード臭」を駆逐したのに、
要らない「香水をひけらかすオバさん」はどうよとも思う。
ちょい感情が入ってきたので、ヤーめた。
これ以上書くと怒られそうだし。