2011年2月28日月曜日

2/27日曜 ぱらぱらご飯とカレー

カレーには、粘り気の多いご飯よりぱらぱらご飯の方が、ご飯にカレーが良く絡んだり「吸う」感じがして、「美味い」と言うか「合う」と思う。

今回のご飯は、いわゆる「タイ米」、「長粒米」。かつて滞在した、南米で覚えた炊き方でやっつけてみた。

「長粒米」は好き嫌いがあるだろうが、日本の米と同じに思うから間違える。そもそも用途、味そのものが違う物。

リゾットでやる様に、まずはバターで米をコーティングする様に炒め、タマネギ、ピーマンを入れて、更に炒める。米の1.2倍から1.5倍の水分を入れ、塩コショウ、沸騰するまでかき混ぜながら煮て、沸騰すればフタをして超弱火にして20分蒸す。フタをしてから先は日本のやり方と一緒。

まずは「長粒米」を探して、ご挑戦あれ。


2011年2月26日土曜日

2/25金曜 魚介のパスタ 赤

営業中オーダーが立て込んで忙しい最中、「小さいビニール袋」に入った、または「ラップ」に包まれた、冷凍庫の中の「材料」を「ガッ」とつかんで、「ガッ」と取り出して、「ガッ」と残りを冷凍庫に放り込む。そんな事は日常茶飯事。一応、そんな「小物等を救済する容れ物」は存在はしているけど、度重なると、何がなんだか解らない事になってしまう。


その上、使い途も余り考えないで買って来てしまった「半額商品」なんかも、時に「小物等を救済する容れ物」に放り込んでしまうから、たまらない。

その「小物等を救済する容れ物」こそ、冷凍庫を「ワンダーランド」にしてしまう立役者。または元凶。

「海老が二匹」とか「タコの切れ端」とか「イカゲソ」何かは割に良く見つかる。その辺を使うと今回の「賄い」になる。今回は「バジルの生の葉っぱ」が大量に使われている。小袋状態になった「バジルの生の葉っぱ」が二つも見つかった。別に大袋の在庫もあり、無理に取っておく事も無いので使ってしまう事にした。

そこそこに効果あり。美味い。

「バジルの生の葉っぱ」は半額商品になっている時に買って、葉っぱだけを袋に入れてオリーブオイルを振って冷凍しておくと、何時でも使えて良い。冬場は太陽を浴びて育っていないから、「香りは」全然だけど無いよりかは良い。やっぱり夏場の「田口農園」のバジルは良い!

春よ来い!



2011年2月25日金曜日

2/24木曜 カレー

辛ーいカレーになっちまいました。

かつて牛筋を「ふるふる」に煮て、冷凍庫に放り込んでおいて忘れてしまったのと、何だったか、これも忘れてしまったけど、酸味のあるジュースを入れ過ぎて半分だけ使って残りを冷凍してたのと。

残り物の上に、忘れられた存在の物達を、立派に蘇らせました。「賄い」の真骨頂でしょう。

冷凍庫は「ワンダーランド」だ!





2011年2月24日木曜日

2/23水曜 黒ごま担々麺

中華の深遠を感じさせる料理。


推測だけで物を言うが、聞いた話しによると、どうも日本人が「担々麺」の「汁入り」を開発したらしい(鉄人珍さんのパパ?)。本場「四川」では汁無しの「絡め麺」の様な物とのこと。

推測の話しで「深遠」も何もあるか!
と言う突っ込みも有りそうなとこだか、何が「深遠」かと言うと、魚介系味と肉系出しの出会いとだと言う事。

今のラーメン界では当たり前の組み合わせだが、そのベースは中国四千年に遡る。考えて見れば、中華じゃ魚介と肉の炒め物なんか普通に存在してる。

以前、その「珍さん」の「担々麺」のレシピ見て驚いたのは、スープのベースに「海老のペースト」が入っていた事。それに「ゴマペースト」が加わって、肉系スープでのばされる。どういう発想で「海」と「山」が出会うのか。伝統と言えばそれまでだが、恐れ入る。

自分のやり方は、出来るだけ「味」を混ぜないで、材料その物の「シンプル」な味を「良し」と基本的にはしている。

中華であっても四千年の歴史で「シンプル」味の発想は、まず無いわけ無いので、それ以上の発想で「組み合わせ」の発想があるのだと思う。試行錯誤、ありとあらゆる「組み合わせ」が試されたんたろうねぇ。そこらに思いを馳せると、余りに「深く」て「膨大」で目が回りそう。

さて今回の「黒ゴマ担々麺」。
「深遠」の「し」の字位は出せたかな。簡単に言うと「肉系出し」に、「海老味ナンプラー」で味をととのえてみました。黒ゴマが効いております。



2/22火曜 ハヤシライス

玉ねぎをバターで炒めて、他の仕込みで使った鶏の切れっぱしを投入。冷凍してた「デミ系ソース」「トマトピューレ」に、「キノコ」やら入れて煮込めば完成。簡単なもんだ。

だいたい以前も話題にしたけど、「ハヤシライス」の絶対的定義は解らない。あくまで、自分のイメージだけで作っている。けど、料理として今日の「ハヤシライス」も、手前味噌かも知れないけど、充分美味しく出来てる。

今回の「飯」には「麦」が3~4割入れて炊いている。おかげで「パラッ」としていて、ソースを「吸う」感じで良くからむ。カレーなんかでもそうだけど、「飯」は「パラッと系」の方が美味いと思っている。「麦飯」も良いけど「長粒米」、いわゆる「タイ米」はもっとカレー等にぴったりに思える。


2011年2月22日火曜日

2/22火曜 今日は誕生日

ケーキを頂きました。

いくつになっても誕生日に何かもらうのは嬉しいねぇ。ありがとうね、かなちゃん。



2/21月曜 養源郷チャーハン改

だいたい、食い物を残す事に抵抗がある。例えば、去年の我々の同期会での「食事」の残り方には、かなり心が痛んだ。

ホテルマンに「お持ち帰りパック」を頼んだら、「せこい事いうな!オヤジ!」みたいな顔されて、あっさり断られた。夏でもあるし、「食中毒」等の危険回避が目的だろうけど、「ちょと持ち歩いた位でダメになる様な危ない物出すなよ!」って悪態もつきたくなる。

だいたい、例えば「食中毒」だなんて、持ち出したヤツの責任だろうが。責任を「ホテル」に回す「クレーマー」なんぞに、ビクビク「石橋叩いて渡る」から「クレーマー」はつけ上がる。

「ガキじゃ有るまいし、食い物の安全なんぞ、自分で判断しろ!」と言ってやって通らない「社会」は「熟していない。」気がする。「賞味期限の問題」にもダブって来る。大量の残飯を作っている。食えなくて、死んでいくヤツもいると言うのにだ。

赤信号で道路を渡って何かあったって、そこにもし「お巡りさん」がいたら「お巡りさん」のせいにするのかい?もし死んじゃったら、その遺族の憤りも解らないではないが、誰もが「そりゃ、赤信号で渡ったヤツが悪い。」って思えることが「大人」だと思う。

「危機管理」の問題、「自分の安全は自分で守る」と言うこと。軍事の事は良く解らないけど、「自国」の安全を「他国」が守っている形をとっている国に生まれ育てばしょうがないか。それは、外国暮らしをして、感じた事の一つ。話しは逸れるけど、「人を見たらドロボーと思え!」を肌で感じた。


そう言う意味では「お持ち帰りパック」を出してくれないホテルも、「危機管理」の結果かもしれないけど。


何やら熱くなってしまった。


閑話休題


で「炒飯」。
先日10人の「大人」が集まって、「中華を食す会」が、札幌の某中華飯店で行われた。中華は大人数で食うのが良い。そうじゃなきゃ、沢山の種類が食えない。

で、10人が参加したのだけど、ある程度の年齢を重ねた、かつての紅顔の美少年、美少女達は、食を重ねる毎にパワーダウン。最後の「炒飯」等、何品かが残ってしまった。

我々夫婦は、たまらず「お持ち帰りパック」をおねだり。そこは流石に4千年の歴史を持つ方々、あっさり持ってきてくれた。で、その数品が合体して、この度の「賄い」となった。

やっぱり中華は味は濃い。炒飯に倍量程の白飯を足しても、ほとんど味は足さなかった。いずれ話題にするかもしれないけど、「味の素」無しで安い中華は語れない。当然、この度の「中華飯店」では、その魔法の「白い粉」は感じられなかった。証拠に食後感すっきり、「変なもたれ」「口が痺れる」「喉が乾く」は無かった。


けど、感じない程度に使うテクニックは有るかも知れない。





2/19土曜 カレー

どうせ残り物の合体カレー。
ごめんなさい。この度は写真のみ。


2011年2月19日土曜日

2/18金曜 モツの味噌煮込みご飯

ここのところ「余り物」の整理の「賄い」が続いている。今回もそう。

先日のライブで出させて頂いた「豚モツの酒粕風味味噌煮込み」が、ほぼそのままの形で「賄い」へ。

「うどん」好きの嫁は朝から「風邪」っぽくて食欲が無く、「消化が良いから」と、「うどん」を放り込んで。私は「米の飯」に添えて。それぞれの「賄い」となった。

そもそも「モツ」は「圧力鍋」を使って、箸で千切れる位に「ヤワヤワ」に炊いてある。その上時間経過と共に、味は染みきっているし、余計に柔らかくなつている。「玉ねぎ」「ゴボウ」「レンコン」等の野菜に至っては、溶けて無くなっているか、歯がいらないほど。「酒粕」は味噌と完全に同化してしまっていて、「香り」も「風味」も有りゃしない状態。

けど、これも「賄い」。




2011年2月18日金曜日

2/16木曜 あれこれしょう油ラーメン

さて、困った。今回の「賄い」は説明、コメントが出来ない。作りを説明したところで何の意味もない。

あっちで余ったソースと、こっちで残った煮汁と、そこらの調味料と。それぞれ、ラーメンとなんの関係も無く、それぞれの目的のために味してある物らを、残っている分量でだけで合わせて、それらしくラーメンの汁に仕立てあげただけ。

それぞれの味を説明したとしても、最終的な味は別物になっているし。まあ、これも「賄い」の一パターン。

しょうがない。終わり。



2011年2月17日木曜日

2/16水曜 鮭の酒粕入り味噌汁

ここのところ使い塩梅にも興味があって、「酒粕」を使う事が多い。「酒粕」は料理に、そのちょいと酒くさい「香味」と「コク」をプラスするし、今時のような寒い冬場には「体を温める」感があって、嬉しい材料だ。

発酵食品で、その風味が独特なだけに、味覚の未発達の子供や、好き嫌いの多い方には少々つらい材料かも知れない。かつて好き嫌いの激しい子供であった私も、当然食えた物ではありませんでした。でも、当店メニューの「酒粕グラタン」でも実証しているけど、その他の発酵食品の「チーズ」「味噌」等との相性も、言うまでもなく素晴らしい。今は大好き。かつての自分を「棚に上げて」言うけど、その辺理解できない奴はかわいそうだね。

で、「鮭の酒粕味噌汁」。
入れた野菜は当家「鮭の三平」とほぼ同じ。「大根、人参、玉ねぎ、じゃがいも、昆布」、におい消しに「しょうが」は忘れられない。

「鮭のあら」に塩をして、そこらに3~4日放置。塩が回ったとこで塩を洗い流し、必要なら流水にさらして余分な塩分を抜く。後、熱湯にくぐらせて雑味と余分な脂分を流す。で鮭は用意完了。

後は野菜やら、鮭やらを好みの塩梅に煮てくだけ。「鮭のあら」が細かけりゃ、あんまり煮ると、ぼろぼろになっちゃうから程々にするのが良いかも。

で、味噌を入れて塩分等を整えてから、最後に「酒粕」を投入。余り煮ると風味が飛んでしまう。けど、アルコール臭さを飛ばすために、少々煮込むと、他の材料との馴染みも良くなって、良い感じにもなる事も最近解った。

美味かったよー。お試しあれ。






2011年2月16日水曜日

2/15火曜 ホッキと菜の花のパスタ、ひき肉カレーのパスタ

「冬~春のメニュー」のご案内ハガキを出させて頂く事に伴って、ホームページ上の記事も書き換えるべく、写真取りのため「ホッキと菜の花のパスタ」を試作。「賄い」となった。

「ホッキと菜の花のパスタ」はここ何年か春になると登場している。ここ小樽では、地元「銭函」産のとは限らず、ほぼ一年中「ホッキ」が手に入る。年中そこそこ美味いし、上手い保存法を見つけたので、年中使う食材に去年の夏辺りからしている。

だいたい「生トマト」を合わせているが、春は「菜の花」にしている。「菜の花」の軽い「苦味」が、「ホッキ」の濃厚な旨味と微妙に合う。どっちも相手に負けないで、引き立てあうのが良い。我々的には、まさしく「春の香り」。

ところで、ここ数年の「菜の花」の季節感はどうにかしている。運送時間の短縮と、農業技術の発達の成果なんだろうが、北海道で「正月」にはスーパーに並んでる。「菜の花」を見て「あー、春だ!」なんて感じている余裕なんか無い。確かに「正月」は「春」ではあるけど、「さーこれから本気で寒くなるぞー!」って時期でもある。1月末頃には春の「山菜採り」が、スーパーじゃ山になっているし。

「ホッキと菜の花のパスタ」だけじゃ足りないので、先日のライブ用「ひき肉カレー」の残りソースでもパスタを用意してみました。




2011年2月13日日曜日

2/12土曜 モツの味噌煮込みうどん

本日は我バンド"newports"のライブ。
すんごく気が急いていて、今の自分にぁあ文章ひねくりだす気分的余裕なし。

今回の「賄い」は、今日のお客様への「モツの味噌煮込み」を改造した「うどん」。
ポイントは、汁気をのばした時「出し」として「煮干し粉」を入れたら大成功だった。
とだけ言っておきましょう。


2011年2月12日土曜日

2/11金曜 なめこそば

どうしてこの「賄い」になったか、何とも説明の仕様がない。なったから、なった。

仕込みのついでに材料を切り出して、冷蔵庫にある物を組み合わせた結果が、これ。
特に食べたかった訳でも、特に使わなきゃいけない物があった訳でもない。

あえて言えば、生「そば」が賞味期限ギリギリだった位。

美味かったけど。

そんなとこで。



2011年2月11日金曜日

2/10木曜 豚ロースの生薑焼き

某スーパーで、アメリカ産の豚肉なれど、2〜3mmの厚さにスライスしたのが5枚入ったパックが300円で売っていた。100gが100円、まあそこそこ安いし切ってあるのが手間無しで良い。

生薑焼きにするのに肉の厚さの好みは色々あるだろうけど、豚ロースが2〜3mmならチョイ厚い気がしなくもないが許せる範囲。豚バラならもっと薄くなきゃ嫌だけど、ロースならくどくも無いし。今頃キャベツも安くて「生薑焼き」にするのに何の障害もない。

で、「生薑焼き」になった。他に何を言わねばならぬ。終わり。
ちなみに「キャベツの千切り」が超大盛りであったのは言うには及ばない。

2011年2月10日木曜日

2/9水曜 newport風粕味噌ラーメン

以前予告した「粕味噌ラーメン」。試してみた。

自分としては、ラーメン制作の定番作業の「にんにく、ショウガ」のミジンをごま油で炒めるところから始める。玉ねぎのミジンを加えて「甘味」を出しておいて、そこらで売っている「赤味噌」と「八丁味噌」も適当な割合で先の鍋に入れ、今度は「香ばしさ」を出す。

と、ここまでの作業は、前回「味噌味つけ麺」の残しておいた冷凍タレを使用する事で割愛。「青唐辛子」を入れすぎて辛くて食えなかった失敗作を、半分残してあった。これを鶏ガラスープで伸ばして、スープのベースは完成。

ここに「酒粕」を溶かし込む。田中酒造さんのは「粕」の量がケッチイかったので、それこそ「ドバッ」と二人分で携帯電話一個分の容量位の固まりを入れた。スープは白濁、ドロッとする程。そのまま食べたら酔っ払うかな?位の感じ。

少々炊いて。「味」を馴染ませ、アルコールを飛ばすイメージ。かなり見た目濃厚なので、味も濃厚と思いきや、口当たりは「ドロッ」としているものの、味自体のパワーはあるけど、飲み込むと「サラッ」としている。不思議な感じ。

そもそも太い麺が好きで、「極太麺」を買ってあったが、スープのパワーに対抗するにはうってつけであった。

これも定番の「野菜炒め」をごっそり乗せて食った。「粕」が勝ちすぎてスープの「味」がどうのこうのではなかったが、やっぱり「粕」には「味噌」が良い様子。トータル、美味かったかな?

食後は汗だく。体が温まること。


2011年2月9日水曜日

2/8火曜 カツオのタタキとめかぶ丼

前日は休み。
その夕方6~7時頃、スーパーをウロウロしている時「賄い」の支度をしていない事に気付いた。

夕方6~7時のスーパー。食料品売り場は、有象無象の餓えた魑魅魍魎達が殺到する。理由は「半額」シール。なにせ早いもの勝ち。この時間、売り残しのできない食料品の割引立率が急上昇する。「半額」シールでも処理しきれなかった物は、商品によっては翌日70%offを目撃したこともある。なんと嬉しいことか。

この「割引シール」、高額な商品に貼られる場合がけっこう多い。そこが我々に取っては、かなりの狙い目ではある。また、スーパーの方針か、その「見切り」のタイミングにもそれぞれ特色が出ているのも興味深い。その辺、今度チャンスがあったら、我々なりの感想を話題にする事が有るかも。

で「賄い」。今回はその「半額シール」でまとめた結果、「カツヲのたたきとめかぶ丼」となった。実は写真には無いけど、大盛「あさり」の味噌汁もついている。

当店自慢の青唐辛子のピクルスがベースの「辛辛ソース」にしょう油を混ぜたところに、「カツヲのたたき」を適当に切ったのを混ぜる。めかぶはサッと茹でたのをフードプロセッサーで粉砕、先のカツヲ、長ネギのミジンとを混ぜて、丼の頭は完成。ご飯に海苔のちぎったのを散らして、丼の頭を乗っける。

めかぶが新しいのか、粘りが物足りなかったが、まあ適当な事やった割に出来は良かった。と、しておく。




2011年2月6日日曜日

2/5土曜 照り焼きニシンバーグ

「群来(くき)」の季節。
今年も石狩湾で、「ニシン」が産卵、オスの白子で白濁しているそうな。「群来」って良い言葉だと思う。「字」も「響き」も日本語の美しさそのものだし、「現象」も自然界のパワーにあふれていて、何やら嬉しくなるし何やらみなぎって来る。ま、生物学的「オス」として、意味もなく「よーし!」と、ガッツポーズを決めたくもなる。

「ニシン」がマリン菊地船長から、山盛り届いた。「今日上がったばかりだ。がっつり取れ。お前は山盛り貰う義務がある。」去年「ニシン祭り」みたいのを、我々が手伝わさせていただいた「義理」を「今果たせ」、と言わんばかり。
「いや、もう良いっす。」「充分っす。」を繰り返し、すったもんだで40本ばかり置いていった。

何せ「ニシン」はウロコが大きく、沢山、しつこくて手間が取られる。処理に1日かかってしまった。

「今日上がったばかり。」とは言え、不思議な物で、量が有ると「新しくてカチンカチン」の奴から「生きが落ちてへなへな」まで色々ある。「カチンカチン」と「へなへな」の間が余りないのが不思議なところ。

「カチンカチン」は自分の酒の「あて」の刺身、商売の通し用にマリネ、エスカベッシユに使わさせていただいて、「へなへな」はミンチにして、やっぱり通し用だけど団子にする事とした。

で、その団子用を少しいただいて「賄い」となった。
まず団子は小骨、皮ごと「塩」少々入れてフードプロセッサーで「ねばり」が出るまで回す。「しょうが」「でんぷん」「卵」「長ネギのみじん」を加えて出来上がり。
ここから「賄い」の制作。フライパンにごま油を入れて団子のネタを焼いた。仕上げに「しょう油」「水飴」を合わせて作った簡易「照り焼きのたれ」を入れ、煮詰めて「照り焼き」にした。

「甘辛味」が良かろうと「照り焼き」にしたが、これがバッチリ。長ねぎをバターで炒めたのを、飯の上に先に乗せておいて、「ニシンバーグの照り焼き」を乗っける。

ひさ方のヒットですわ。



2011年2月5日土曜日

2/4金曜 フェンネルのパスタ

この度の「賄い」、上手く行ったのかダメなのか、良く解らない。

「フェンネル」が良く解っていない。先日、札幌の、変なものがごっそり売っているスーパー「スギハラ」(店名は、そうだったと思う)で見つけた。だいたい今時珍しい野菜がある事自体が、珍しいと言うか「変」な訳だから、そこで気が付くべきだったと言うか…。早い話、「フェンネル」の香りが乏しい。

普段から食べ慣れていると、「記憶」が足りない部分を補完して、ある程度完成した味に感じるの事ができると思う(怪しいけど)。が、如何せん「フェンネル」は、そうそう食べた事無い。その上、多分「ビニールハウスの水耕栽培」か疑われ、味も香りも「へなちょこ」の「フェンネル」。

「食い物」としては悪くはない。どちらからと言えば「美味い」。けど予定していた「むせかえるような」香りは、望むべきもない。

あーあと。
ちなみに「フェンネル」と「ディル」は別物だそうな。俺には区別できんかった。

と、本命「賄い」がしょぼいので、今回のパスタの友、忍路「エグビィブ」のパン色々山盛りの写真で、お茶を濁したいと思います。




2011年2月4日金曜日

2/3木曜 みそっ粕ラーメン

先日、S奥様に小樽田中酒造製「みそっ粕ラーメン」と言うのをいただいた。

生のラーメンの「麺」に、レトルト風小袋に出来合いの「スープ」が二人分セットになった、いわゆる「高級インスタントラーメン」。ちゃんと化粧箱に入っている。

以下web上にあった、その能書き。
「北海道産小麦を使った低温熟成麺と、特製味噌に田中酒造の酒粕を錬り込んだ、濃厚で味わい深いみそラーメンです。お好みで、野菜やひき肉などをトッピングするのもおすすめです。」

当店でも「かきの酒粕グラタン」と言う「酒粕」を使ったメニューがあり、他の人の「酒粕」の使い塩梅が気になっていたので、かなり興味を持って食させていただいた。

能書きにある通りに、「野菜、ひき肉」を加える事として。まずは先に「ひき肉」を炒めておいて、香ばしくしておいてから、人参、もやし、玉ねぎを炒める。良い感じのとこで、湯に溶いたスープを加えてスープとする。「麺」を好みの固さに茹で、スープと合わせて完成。

麺もスープも、高級「インスタントラーメン」らしく、大変けっこうなものでありました。

スープを湯に溶いた段階で「酒粕」の「香り」「味」は、ともにかなり立っていたけど、「麺」「野菜、ひき肉」を組み合わせた時点では、かなり引き下がってしまった。もう少し「酒粕」臭くても行ける気がした。

と、そう思ったら、何でも自分で作ってみないと気が済まない「自作の虫」が、「ふつふつ」「ニョキニョキ」と起きてきた。多分近い内に「newport風みそっ粕ラーメン」を、お見せする事となるのは間違いない。




2011年2月3日木曜日

2/2水曜 もちカレー

ただ、カレーが食いたいだけで、仕込みをはじめたら、ほとんど無意識にミジンに野菜を刻んでた。


カレーが食いたい気持ちだけで、どんなカレーにするか、何のイメージも無く仕込みを始めてしまっていたと言う事。「姿」やら「味」やら、イメージを固めてから料理を始めるのが普段のやり方。と言うか、何か作らなきゃいけない時に、イメージが湧かなくて困る事の方が多い程。

ま、この仕事長くやっていりゃ、イメージ無しに料理を作り始める事が出来るのも、かなりレベルが高い仕業。と自画自賛。

結局作りながらどんなカレーにするかを決めてった。そもそも「姿」どころか「味」にもイメージが無いから、結果、とんでもなく辛いカレーになっちまった。ちなみに、当然「量」もやたら多くなっちまったし。

店が暇だと、気分も料理的にならないのか、料理のイメージも貧困になる。ダメだね。とんでもなく忙しい最中程、素晴らしいアイデアが湧くのも事実。

「米」「パスタ」「そば」「うどん」。何に合わせるかさえも考えていない。奥様は「もち有るから、もち!」とのこと。で、もちになった。結構カレーに、もちは合う。まあ、原料は種類は違うとしても「米」だし。

それにしても、料理を作る時「イメージ」はかなり大事。「味」「形」「色」「食感」「歯ごたえ」「分量」「和洋中」etc.。考える事はいくらでもある。



2011年2月2日水曜日

2/1火曜 アイヌネギと豚肉炒め丼

先日の轍を踏まぬように、まずはネットにて「アイヌネギ」がなぜ「ヒトビロ」になるのか調べてみた。

で、ヒットしたのが以下の記事。根拠を示さず言いたい事言う「2ちゃん」からだから、かなり「怪しい」けど、
~アイヌネギが差別用語とされる謂れは
「においがアイヌ人みたいにクサイから」だそう。
しかも大学の先生がまじめな顔して本にそう書いたもんだから、
アイヌネギ=差別用語となってしまった。本当の由来はわからない。
もし、大学の先生が「アイヌネギの名の由来は、アイヌが大切にして食べていたから」
と書いていたら差別にならなかったんだろうな。~

との事。そんな事があったの?

かつて「アイヌ」の人は、今よりはかなり手付かずの自然の中、ほぼ無尽蔵の「アイヌネギ」を手にしていたはず。今食べたってこんな美味いのに、昔の人が口にしなかったとは考えられないから、多分しこたま食べてたに違いない。また「アイヌ」の人は「アイヌネギ」を乾燥させて、一年中食べてもいたらしい。

そうだから、何時でも「アイヌネギ」クサイのは仕方がない。そりゃクサイわ。けど、本当にそれが「アイヌネギ」が差別用語になる原因?まあ、また調べてみる事にするとして、自分は「アイヌネギ」の匂いが「不快」とも思わないので、言葉として「アイヌネギ」を堂々と使う事とする。

ところで、かつて小樽、北海道近辺でも天然物の「アイヌネギ」を食べてた時は、「アイヌネギ休暇」と称して次の日が休みじゃないと、職場周りの人に迷惑にもなるので「アイヌネギ」が食べられない程匂っていたはず。必ずしも好きな人ばかりじゃないし。

ところが、今のスーパーで売っている、栽培物の「アイヌネギ」はなに?「見た目」「食感」はかろうじて「アイヌネギ」。第一、今時「北海道産」の「アイヌネギ」があるのもかなり不自然だけども。

この様に様々な物が、骨抜きになっていく。野菜が野菜の香りがしない。弱くなってる。

それでも「アイヌネギ」を見たら、好きなものでついつい「食いたい」から買っちゃう。こう言う奴が野菜をダメにしているのか?

ごめんなさい。