2012年6月30日土曜日

6/29金曜 どじ〜「スープ屋」の宣伝


夜、「賄い」の写真を撮り忘れているのに、気付いた。
写真は、いつも「iPhone」で撮っているのだが、
「iPhone」の中にも、web上にも無い。
「そんな馬鹿な」。初めは「システム」を疑うが、
どう考えても「システム」は正常。自分の行動が、正常ではなかった事に気付く。

まあ、どのみち「ブログ」ネタに詰まっていた「賄い」でもあったので、
潔く、「賄い」を捨てて、店の宣伝をする事にした。

ちなみに「賄い」は、「ホワイトアスパラとベーコンの酢っかい和風パスタ」。
「にんにく」「玉ねぎ」そして「ベーコン」を「バター」で炒めて、
「しょうゆ」「酢」で仕上げたのに、「パスタ」を絡めた物。
「コテッ」気味の「ベーコン」「バター」と、爽やか「酢」が打ち消しあって、
夏向きに、サラっと食えて、それなりのパンチもあって、好きな組み合わせ。
この「ソース」は、「生野菜」にかけてもいける。
お試しあれ。

さて、
当店では「スープ屋」と銘うって、「スープ」に力を入れている。
各種「スープ」を10品前後、いつも用意している。

「スープ」は、例えば「軽い食事」にもなるし、
パン等「炭水化物」と合わせりゃ、「本格的な食事」にもアレンジOK。
「野菜のペースト」をてんこ盛りに使ったり、
沢山の種類の「野菜」を使う事もあるので、ヘルシー。
小腹が空いた時、酔いさましに最適でもある。
「もっと、スープを食べましょう!」と叫び続けている。

もう7月でもあるし、夏の「スープ」に切り替えなくちゃいけないんだけど、
約1週間、ドタドタバタバタが続いて、手をつけられずにいた。
来週、某雑誌の広告の締め切りが迫り、泡食って用意を始めた。

この夏のメインの「スープ」は、夏らしく冷たい「スープ」、
「ビシソワーズ」そして「ガスパッチョ」。

「ビシソワーズ」は、「じゃがいも」「チキンコンソメ」がベース。
「じゃがいも」の美味しいところを、残さず搭載。
「ミルク」も入って、「浴衣の優しいお姉さん」ってところ。

「ガスパッチョ」は、「トマト」ベース。
本来は、生の「にんにく」「玉ねぎ」を使うのだが、
食った後に問題がある場合もあるので、その辺を工夫の上、回避。
「newport風」にアレンジを施して、食後を心配する事無く、食する事ができます。
その分「パンチ」感が若干……?ではありますが。
野菜を大量に使っているので、健康的でもあります。

と、当店夏の定番「枝豆のスープ」を、今年も用意。
「枝豆ペースト」「牛乳」が、主成分。「枝豆」を飲んでいる様なもの。
まあ、残念ながら「ビールの当て」にはならないかも知れませんがね。
「冷製」「温製」をチョイスできます。
ちなみに「ビシソワーズ」も「ガスパッチョ」も、「温製」もいけるかも。

「ビシソワーズ」はフレンチ、「ガスパッチョ」はスパニッシュ。
いつも通りに、好い加減に作っております。
決して、料理の「ジャンル」については、突っ込みません様お願いします。


ともあれ、近日スタート予定につき、是非お試しくださいませ。

newport宮木英貴







2012年6月29日金曜日

6/28木曜 酸っかいラーメン


「こんな暑い時は、熱々ラーメンもイイ」なんて、
「甘い」ちゅうか「美味い」話に飛び乗って「ラーメン」。
「暑い日」をウっちゃる「爽やかさ」を演出するのに、
スープに「酢」を垂らして、「酢っかい」ラーメンにした。

最近は、「鍋」を出す事さえ面倒くさくて、
滅多に食する事もない「インスタント ラーメン」だが、
不味い「デジタル味」を、より「食える」状態にするのに、
時に「酢」を入れる。
「酢」を入れると、「カド」が取れると言うか、「まろやか」になる気がするし、
代わりに「酢っかく」なるけど、「爽やか」さも出る。

ちなみに「デジタル味」とは、
「ビーカー」とか「はかり」とか使って、整然と科学的に作られた味の事。
「インスタントラーメン」のスープなんか、科学的「粉末」の混合物、
「デジタル」の「四角四面」のイメージと、ダブルでしょ?

閑話休題

始めての「ラーメン」屋で、「ハズレ」を引く事が「ママ多々」ある。
最近は「Web」等で、下調べ充分で「ラーメン屋」さんに行く事の方が多いが、
かつては、半ば「バクチ」で「ラーメン屋」さんに入る事も多かった。

で「ハズレ」た時どうするか。
先ずは「コショウ」をパラリ。それでも「ダメ」なら、「コショウ」をゴッソリ。
それでも「ダメ」なら、「餃子」用の「酢」があればシメタもの。
「酢」を必要に応じてぶち込んでいく。
「にんにく」はどうした?と言う事にもなるが、
「にんにく」は、個人的に好きなので、「美味い」と思うラーメンにも入れる。
ので、この話題では除外。
とにかく、「酢」は味をごまかすためには、もってこいだ。


ところで、出て来た「ラーメン」に、
食いもしないで、先ず「コショウ」をしこたまかける御仁を、時たま見受ける。
もし、その御仁、その「ラーメン屋」さんに初めて入ったとしたら、
料理の作り手としては、「どうかなー」とも思ってしまう。

もしかして、「コショウ」の匂いで消えてしまう様な、
繊細な「香り」にこだわった「ラーメン」なら、
その「香り」は楽しむ事は、できない事になる。
先ずは一口なり、食ってみてからでも遅くは無いとも思うが。
そりゃ「好み」の問題でもあるけど。

「料理」を作るのも「センス」だが、。
「食う」のも「センス」だ。

なんにせよ、「酢っかい物好き」の嫁は、
嬉々として「酢っかいラーメン」を食っている。
当然、「酢」は何かをごまかすつもりで入れたんじゃないし。
まー、平和だ。

newport宮木英貴



2012年6月28日木曜日

6/27水曜 カレー


子供の頃、「カレー」の肉は「豚」の薄っぺらい「肉」。
「豚コマ」「豚バラスライス」 あたりかね。
ここで北海道の「昔の肉文化」、
「すき焼きは豚だべ」とか「焼肉はジンギスカンだったべ」、
とかを持ち出すんじゃあなくて、単純に「カレー」の肉の事を言っている。

今、この年になると、さほど「肉!肉!」ちゅう事は無いが、
若き頃は、「体」的にも「気持ち」的にも、
「肉」を欲して、渇望して止まなかった。
「肉食いたい!」といつも思っていた。
ちなみに、当店では、そう言う性質の人間を、影で「食肉人種」と呼んでいる。

「婆さんっ子」の、我が家の「カレー」の肉は、まさしく「薄っぺらいそれ」。
それも、漂っている位の量、「ダシ」替り程度だった。
「何で肉少ねぇのよ!」といつも思っていた。
だって、「TV」のカレーの宣伝は、肉が「ゴロッ」と入っている。
この間、隣の「Y君ち」でご馳走になった「カレー」は、「肉」が山盛りだった。
母親に「肉少ねぇ」と、親不孝にもグチった事もある。
今思うと「浅はか」にも程があるが、その時は真剣だったんだろう。

後に、高校生になり「悪さ」をする様になって、
「婆さん」宅にはいられなくなり、母親の「お三度ん」となると、
もう、夢の様な「カレー」が出現する。
「肉の角切り」が「山」の様。但し「豚」だが。
ここで「親の愛」を感ずるべきだが、「トウヘンボク」にはカスリもしない。
ただ、ただ、「ウハウハ」言っているだけだった。

我が「母親」の仕事は「給食のおばさん」。
職業柄、「料理」には興味があった様で、ある日、「煮込み料理」に目覚め、
「カレー」をガンガンに煮込んだ。
「もう、野菜も肉もトロトロ。煮崩れちゃった。」と嬉々としている。
見ると、全てが「渾然一体」、辛うじて「残骸」が漂っている程度、
黄色い「お粥」、汚い事言えば「ゲロ」みたいになっている。
聞けば、「肉」は普段通りの量が入っているとの事。

「俺の、肉はどうなった!返せ!」と叫んだか、どうかは忘れたが、
その後、「煮込みカレー」は食った覚えが無いので、
きっと、怒涛の「クレーム」を付けたに違いない。
なんちゅう「親不孝」、穴があったら入りたい。
けど、当時の「ガキ」の発想から言えば、
「肉」は、「歯応え」「形」「脂肪感」があって、始めて「肉」だ。
味だけしたって「肉」とは言えなかった。

今では自分が「肉」の、「歯応え」「形」「脂肪感」を、
コントロールする事が仕事になっている。
我が「母親」もこれがしたかったんだろうが、息子の「クレーム」には勝てなかった。
ある日、当店にて「煮崩れた肉は、肉じゃねぇ」と曰う酔っぱらいがいて、
この事を思い出した。

「カレー」の肉で感じる「親の愛」で、ありました。
ちゃんちゃん。

newport宮木英貴




2012年6月27日水曜日

6/26火曜 冷やし中華


「冷やし◯◯」、花盛りの態だ。
ネットで検索すると、あるわあるわ。
もう、一つ一つ取り上げる気は無くなる勢いだ。

「冷やしラーメン」「冷製パスタ」を筆頭に、
「冷やしカツ丼」「冷やしアンパン」「冷やし粥」「冷やしお焦げ」…
「冷やしカレー」その亜種の「冷やしスープカレー」
「冷やし韓国」に至っては、なんの事かさっぱり分からん。

また、種々「冷やし◯◯」の気になるヤツを、
「web」上で、ちょいと覗きに行くと、
それなりの材料を、それなりの方法で、それなりの工夫されていて、
それなりに、食えそうだから恐れいる。
ただの「ジャンク」かと思いきや、
けっこう大真面目に「冷やし◯◯」と向かい合っている。

「冷やし◯◯」は、例えば、
「冬場の"冷えた味噌汁"も美味かったよな。」とか、
「"冷蔵庫のカレー"の肉のつまみ食い。」とかに、発想の元があるかも知れない。
冷めたら絶対ダメそうな「天ぷら」とかはあるが、
それも「工夫」次第だろうし、「冷めても美味い物」は、いっぱいある。
そう、「工夫」が大事なんだ。

「冷やし◯◯」とは限らないが、
料理する人の「工夫」の際限の無さ、には脱帽物だ。
「手を変え品を変え」「あっちがそうなら、こっちはこうだ」。
ありと、あらゆる「工夫」で、食う側の「目先」を変えるのに必死だ。

人間の「食」への探求は、飽く事がない。
そう言や、かつて「液体窒素」で瞬間冷凍する料理もあった。
次は何だろう。案外「正攻法」に戻るかも知れないが…。

ちなみに、当店でも、冷製の「パスタ」「スープ」は夏場のメニューに登場する。
こちらも、よろしくお願いします。

newport宮木英貴




2012年6月26日火曜日

6/24日曜 三平汁


行きつけの魚屋の「カアさん」から、「時シャケ」の頭をもらった。
「カアさん」、自分の「酒のあて」のために冷凍しておいたらしいのを、
「息子にジャマにされた。」とか言って、泣く泣くくれた。
「ニイさん、煮付けるか、塩でも振って焼けばイイっしょーや。」
まー、魚屋のゴミは「手間」かけりゃ、「美味い物」の宝庫だろう。

とは言うものの、10本分位もある「頭」だ。
塩振って焼いたって、どう考えたって余る。
で、一部は、ガッツり塩振って、臭ーくなるまでほっといて「三平汁」。
ちなみに、まだ冷凍にも残っている。

「三平汁」の名前の由来は、諸説紛々。
これと言う「決定打」はない様だ。
そもそも使う「魚」「野菜」「味付け」も、諸説紛々。
味付けだけでも「塩」「味噌」「酒粕」等々。
「鮭に酒粕」、「ホッケに塩」じゃあ、全く違う料理な様な気がするけど。
けど、名前は「三平汁」。

「三平汁」って料理の名前には「愛」がある。素敵だ。
「どっかの、三平さんが作ったんだろう。」なんて情景も浮かぶ。
それが、「ウソ」か「本当」かは、あずかり知らぬ事としても。
もう、漠然と「三平汁」なんだから、なんでもありだが、
「三平汁」って名前に魅力があるから、
「三平汁」って呼びたい衝動もあるやも知れぬ。
料理の名前にも味がある。
方言の要素もあるだろうが、日本語はえらい。

そう考えると、楽しい料理名は沢山ある。
「ふろふき大根」「ハヤシライス」「竜田揚げ」「つみれ」………etc.
切りが無いし、それぞれの名前で、ひと講釈ぶち上げられそうだ。

が、
料理の名前に「愛」があるなんて、当たり前かも知れない。
「一日三食」お目にかかる。
極端な事言えば、命にも関わる。
愛おしいのは、当然だ。

にしても、「臭くないと三平汁とは呼ばぬ。」と、
勝手に叫んでもみる。


newport宮木英貴


2012年6月24日日曜日

6/23土曜 温かそば


「そば屋は潰れない」そうだ。

考えてもみりゃ、「そば屋」はどんな形にもなる。
「とんかつ」「天ぷら」「カレーライス」「中華そば=ラーメン」「卵焼き」……。
どれもこれも「そば屋」のメニューに加える事ができる。
ちょいとひねると、あらゆる一般的「日本人のメシ」を、アレンジできちゃう。
これに「うどん」と言う、「西の横綱」を戦列に加えたら、怖い物なし。

「そば」を食う人種は、日本人なら「老若男女」を問わない。
暑くても、寒くても食える。四季を通して食える。
「朝、昼、晩」の食事で、「そばはダメだろう」って時間帯はない。

一年365日。一日三食。深夜。早朝。そして、人口一億人以上。
ありとあらゆる時間帯で、全日本人が商売相手だ。

そりゃ、潰れない。
まー、これは「上っ面」、「頭の中」での、
「空想」以外の何ものでもない事は、先刻ご承知。
駅前食堂的、デパートの食堂的「そば屋」さんをイメージしている。
が、失礼この上ないのも、先刻ご承知。


「そば」を真摯に追求する、「そば」を売る「そば屋」さんは、
「こだわり」がある分、お客様を限定する。
「フレンチ」「イタリアン」「中華」「インド」「ハンバーガー」……。
メニュー自体が、お客様を限定してしまっている。
そこに惚れ込んでくれる「マブ」を見つけない事には……。

んーーーーーー。
商売間違えたか?
って、何やったって、難しいのも、先刻ご承知。
精進精進……………。

newport宮木英貴



2012年6月23日土曜日

6/22金曜 ミートソース


例えば「ミートソース」とか、「ピザソース」「ナポリタンソース」「カレー」……。
濃度が「モタッ」として、「煮込み」系の「液体」は、
「ビン詰め」にして、保存しておく事が多い。

作った「ソース」を、もし、冷凍すれば、
それじゃあなくても、パンパンな冷凍庫はすぐに膨らんでしまう。
その点、「ビン詰め」は常温に置いて保存できるので、
ダンボールに入れて、積み上げて置く事もできるし、
物はガラスで、中身が見える事も幸い、色とりどり、ズラっと並ぶ「眺め」は、
「あれなーに?」的な視覚的な効果もある。

「それ系」のソースは、大量に仕込みをした方が、
「同じ味を二度作るのは苦手」な自分とっては、好都合だし、
かかる「ガス代」「手前」「時間」「仕入れ」的にも効率が良い。
問題は、使う「鍋」が「デカ」くて「ジャマ」な位。
「ビン詰め」は道具さえ揃えば、良い事ずくめ。

もっとも、加熱時間がどうしても長くなるので、
「煮崩れ」「変色」する物は、向かないかも知れない。
し、「牛乳」が入った物は、発酵が止まらない場合は失敗。
「コンソメ系」の、味が薄く、「サラッ」とした物は、
冬場は、常温で良いが、夏場はビンごと冷蔵を必要とする事もある。
まー「ケースバイケース」だが…………。

・「ビン」を洗って、デカイ鍋にいれ、水から火にかける。
・沸騰したら、「フタ」も入れて、25分間煮沸消毒。
・「ビン」が熱いところに、熱い中身を入れる。
・「フタ」をギュッと閉めて、先の熱いお湯の中にもう一度投入。
・沸騰したら、25分、殺菌、脱気。
・お湯から上げて、も一度「フタ」をギュッと閉め、自然に冷却。
・次の日には自然に冷めて、「フタ」のてっぺんは「ペコ」っと引っ込んでいる。
・で、出来上がり。

なんにせよ「熱い」物を扱う作業が多いので、火傷に注意。
時間的な事は、正確なところは違うのかもしれないが、
実際に、この時間で作業して問題無いので、自分的に良い事にしている。

これで、楽勝、常温で「1年」は持つ。

ところで、「超手抜きビン詰め」の作り方を、webで見つけた。
「http://cookpad.com/recipe/642435」をご覧あれ。

この方法、以前にもパン職人の友人から、海外で仕入れた話として聞いた事があった。
その時は「眉唾」で、余り信じてはいなかったんだが、
こう、実際の情報を目にすると、「これでも良いんだ」って気にもなる。
けど、何か「偶然」を期待している様な作業で、
1~2ヶ月位の、短期間の保存には「これでも」行けるかも知れない。
が、長い時間の保存を期待するなら、先の方法をお勧めする。

newport宮木英貴




2012年6月22日金曜日

6/21木曜 ジンギスカンと千切りキャベツ


お得意、大好物の「千切りのキャベツ=キャベ千」。
この度は、忍路「水車の会」で購入の、
「ビンビン、パンパン」の「キャベツ」を切った。
購入から3~4日、「紙」に包んで、冷蔵庫で保存していたが、
日は経っていても、流石、採れたて、今だ「ビンビン、パンパン」。
この「新鮮」さの前では、最近流行りの「50度洗い」も意味が無い。

その「キャベ千」のお供は、「甘いジンギスカン」。
頂いた「ヤツ」の、残りの残り。やっとの事完食。
焼いた姿が、「豚の生姜焼き」とどっこいどっこいだろうと思って、
「キャベ千」に添えてみたが、これがけっこういけた。
前回は「飯」に乗せたが、「ジンギスカンは、キャベ千でしょ」って塩梅。

さて、この「キャベツ」、「ナメクジ」を飼っていた。
「紙」に包んであって、冷蔵庫の中でも防温になったのか、元気。
「キャベツ」中、「う◯こ」だらけ、
そのまま放っておけば、「キャベツ」が尽きる迄は、彼は生きていられた様な、勢い。
なんたって「食い物」に囲まれて生きていた。
彼は幸せだったかも知れない。


「水車の会」は、小樽忍路「フルーツ街道」沿い、
近所の農家が共同で運営している、農産物の「直売所」。
彼らは、必要な時ギリギリにしか「農薬」を使わない、
「低農薬」「減農薬」に取り組んでいる。
そこの元店長は、高校の同級生。
「キャベツに、虫が入っている。葉っぱに穴が空いている。」
って、苦情の電話が入る事を、以前にボヤいていた。
「虫も食わないキャベツを、人間が食う方が恐ろしい。」
とも言っていた。

「苦情」が入ると、まずは頭を下げに出向き、
虫が入る事もある理由を、納得していただくまで、説明して来るらしい。
「まあ、だんだん苦情は減ってきたけどな。」とは彼の弁。
「低農薬」「減農薬」が浸透してきた証拠だろう。

農薬を全面禁止的に使わない「無農薬」が理想だろうが、
「例えば「稲」などを除草剤なしで育てるとすると、
その場合の経済損失は年間何千億円にもなる。」
の様な「web上」の記事を見た。
「何千億」みたいな具体的な数字は「眉唾」だが、
少ない労働力での、それで無くても手のかかる農作業を思えば、
その事だけでも「農薬いた仕方なし。」の気分にもなる。
もっとも、素人の考えが及ばない「理由」もあるに違いないが。

ところで、
今時「りんご」は基本的に「農薬」無しでは、食えないそうだ。
ただ、その常識を覆した人がいるらしい。
世の中には、涙出る程凄い人がいる。


2012年6月21日木曜日

6/20水曜 「でっかいにんにくの芽」入り、あんかけ焼きそば


「日本には、江戸時代の寛文年間頃に、長崎へ伝わったのが最初とされる。」
これは、「トマト」が日本に伝わった時期について書かれた、
「Wikipedia」の中の文章だ。

この「トマト」だけじゃあなく、
「ピーマン」「じゃがいも」「レタス」「セロリ」「ナス」………。
スーパーに売っている「野菜」のほとんどが、
「日本の、そもそもの野菜ってあるの?」って言う位、
何処か、海外からやってきた物なんだろう。
(ちなみに、春の山菜系、秋のキノコは日本原産。当たり前か。)

スーパーで売っている「野菜」は、刻刻と変化する。
海外でウロウロしていた8年間の、「前」「後」でも、
小樽での「野菜売り場」の風景は変わっていた。
一番は「水菜」。最初、何だか分からなかった。
かつては、関東圏のスーパーで時折売っていたが、
小樽じゃあ、見た事も無い。正直驚いた。
次には「赤黄のピーマン」。
昔は、限られた場所でしか扱っていなかった。

もっとも、スーパーの風景の変化は、「野菜」に限った物じゃあ、無いが、
「売る物」「買う物」は変化して、
生活風景も、ちょっとずつ変化して行くんだろう。
何にせよ、色々な物を食うのは「イイね」だろう。

先日、スーパーで化物みたいにでっかい「にんにくの芽」があった。
見た事も無いもの見ると、値段にもよるが、思わず買っちまう。
で、「あんかけ焼きそば」の具と、この度なった。

これだけでかいと、普通に考えるたら「そりゃ、硬いべ」だが、
茎は「ヤワヤワ」、けど味も何もありゃしない。
「花」もついていて、そこは独特の香りがあった。
ひょっとすると、「あんかけ焼きそば」みたいに味が濃い料理じゃあ、無くて、
「おひたし」とかの「あっさり系」料理の方が、良いかも知れない。
まあ、どっちにせよ「新しい何か」を知る事は楽しい。

そんなこんなで、「変化の渦」の中に立って見ました。って事。
個人的には「アーティチョーク」とか「ビーツ」とかが、
普通に売っていると嬉しいナ。
手には入るけど、高くて。

newport宮木英貴



2012年6月20日水曜日

6/19火曜 豆腐つゆの素麺


スーパーの豆腐の棚に、燦然と輝く「高級豆腐」がある。
「豆腐」は、我が家では「常備菜」。ほぼ毎日食う。
我が家の経済状況では、「常備菜」が「高級豆腐」って訳には、ちょいイカぬ。
が、時たま「半額シール」が貼られた「それ」を手にする事はある。

「半額シール」の「それ」は、「豆腐」に限らず、
「それ」なりの「理由」があるから「それ」な訳で、
ほとんどの「理由」は、賞味期限切れ寸前。
入手と同日に、食する事が出来れば、それはそれで、「ハッピー!」。
だが、諸事情がそうもさせない事もある。
そうなると、いよいよ「今日」に迫った「賞味期限切れ」との争いとなる。

そんなこんで、
その、いよいよ「今日」に迫った「賞味期限切れ」の「高級豆腐」が、
この度の「賄い」の、主材料となった。
こう言う「何だかんだ、使ってしまわなくちゃならない材料」を、
「何だかんだ」使う方法を考えるのは、けっこう緊張感があって好きだ。

私の右脳、後、右「昨日は定休日で、賄いの用意無し。」
私の左脳、後、左「素麺があるから、茹でるだけだし、手間いらず。」
「高級豆腐は味が濃い。」
「じゃ、白和えのネタみたいのを作って、素麺のツユでのばす。」
「けど、豆腐は賞味期限が……、生じゃあちょい不安……。」
「んじゃ、水切りついでに、電子レンジをがっつりかけて、火を入れる。」
「そんな事したら、『ス』が入って固くなるだろう。」
「大丈夫!フープロセッサーかけりゃ、綺麗に、滑らかになる。」
「えー、だって『ス』がダメなのは料理の常識だぜ!」
「経験上、滑らかな『豆腐』食って『ス』の事、分かったヤツなんていない。
ま、香りで分かる人はいるかも知れないが。俺は解らん。」
なんて会話が、頭の中で続けられる。
若干「右脳」君は、気が弱くて、「常識」に捕われやすい。


実際「高級豆腐」は「電子レンジ」後、良く冷まされ、フープロセッサーへ......。
これが、実に味が濃く、クリーミー。
本来「白和えのネタ」であれば、「ゴマ」が加えられるところだが、
「豆腐」の味が、余りに素晴らしいので、
その「味」を生かすべく、「豆腐」だけで止め。
これを、市販品ではあるが「素麺のツユ」でのばして、「素麺」のツユとした。
山のごとき「薬味」を用意した事は言うに及ばず、
今回は「きゅうり」を、その「ラインナップ」に加えた。

これは、好い加減な「発想」で作った割に、
「フェンス直撃、走者一掃のツーベースヒット」(ナンノコッチャ)。
多分、「水切り」をきちんとすれば「安豆腐」でもそこそこ行けるとみた。

是非、お試しあれ。




2012年6月18日月曜日

6/17日曜 失敗ドライカレー


あまり考えないで、適当に「カレー粉」ぶっ込んだら、
やったら、辛くなってまった。

基本的に「食い物」を捨てる事は、出来ない、しない主義。
「辛すぎる物は食べない」と心には決めているが、この際もったいない。
作った本人は、もう「罰ゲーム」状態。
「汗」を頭頂から吹き出させて、無理クリ食ったが、
嫁は「もうだめ」と、食い残した。心が痛む。
「食えない物を作ってしまった。」と言う、後悔の念は、
簡単に拭えそうにない。し、けっこう「悔しい」。

最近は、余り見なくなったが、
「お笑い芸人」が、TV番組で「食い物」を「遊び物」にしているのが、嫌いだ。
「牛乳」を鼻から垂らして、何が楽しいのよ。
「わさび」の固まり食って、何が「美味いのよ」。

かつての「激辛ブーム」も余り楽しくなかった。
食えない程「辛い」物作って、どうするのよ?
そんな辛くしちゃ、他の味解らねぇだろ!
と、TVに「突っ込み」を入れていた。

「大食い大会」も許せない。
吐きながら食って、何が楽しいのよ。
「ステーキ30枚」のために死んだ「牛」はかわいそうだ。
死んでも、死にきれない。
大量の料理を作った人の「汗」は、何だったのよ。
と思っちゃう。

「食いものを楽しむのは素敵だが、ふざけるのは許せない。」
なんて、けっこう「ええかっこしい」に思っていたのに、
食えない物作ってしまった。

まー、こんな事も時には……。と思いつつ、
やっぱり、悔しい。

newport宮木英貴




2012年6月17日日曜日

6/16土曜 カレーそば


「カレーそば」なる食い物を、意識し始めたのは、
20台前半、野望を持って「上京」した後の事かも知れない。

当時は金も無けりゃ、「飯」を作ってくれる人も無い。
働きゃなきゃ「飯」も当たらないので、
出勤前、「朝飯」代わりに「立ち喰いそば」には良く行った。
通りすがり、駅前、駅中、etc.。

ベースが「かけ」、「そば」か「うどん」がチョイスできた。
場所によっては、カウンターに入れ放題の「刻んだネギ」。
それに「各種天ぷら」「卵」「わかめ」「山芋」「山菜」……。
「コロッケ」を乗せるのは、驚いた。
で、「カレー」ってのがあって「かけそばか、うどん」に、
とろみのある「カレー」を、ジャっとかけてくれる。

基本的には、渋く「山菜そば」を頼む。
たまさか、金に余裕があると、「山菜」に「かき揚げ」を乗せる。
気が向くと、「カレー」だけをかけてもらって、
「刻みネギ」を山盛り、「とんがらし」を赤くなるまでかけて食う。
そんなスタイル。

「カレー」には「とろみ」がある分、
「汁」とは混ざらないで、「かけそば」の上に止まっている。
「麺」をすくうと、まずは「カレー」が絡まって来るって寸法。
何度も「麺」をすくっているうちに、
「カレー」と、そばの「汁」は混ざり合って行く。
最後に「汁」をすする段になると、
「カレー」に「かつをダシ香る汁」が、混然と混ざり合う。
そう言や、時たま「コロッケ」を乗せていたかも知れない。

子供の頃は「カレー」に、
「うどん」やら「スパゲッティ」を入れていたかも知れない。
けど、ただ、前日の余った「カレー」に入れていただけだと思う。
し、最初から「かつをダシ」「しょう油」が入った「カレー」を食ったのは、 
後に、どこかのキッチンの「賄い」での事かも。

今となっては、
最初から「かつをダシ」「しょう油」が入った方のスタイルに固定しているが、
「カレー」と「そばの汁」の二層構造の「カレーそば」も懐かしい。


何にせよ、当時「立ち喰いそば」は、「生活」のお供だった。
「金のある、無し」に応えてくれる、強い見方だった。
時に「セコく」、時に「ちょい豪華」に、

後に、フランスだか何処だかの「四つ星シェフ」が来日時、
「日本の若いシェフは、立ち喰いそばなんぞで、食事をする様では、ダメになる。」
何ぞと、抜かしていた。
まあ「毎日の一食一食が勉強だ。雑に食うな。」と言いたいのだろうが、
「大きなお世話」だ。
「立ち喰いそば」だって勉強だ。
お前に「カレーそば」作れるか!

newport宮木英貴




2012年6月16日土曜日

6/15金曜 タケノコご飯


「タケノコ」の、厚い固い皮の下に隠れている、
薄い柔らかい「皮」が美味い。特に穂先の方はもっと美味い。
本当に「柔々」な所は、
「タケノコ」の造形美を、お客様に楽しんでもらうため、
もったいないけど、本体に残しておく。
が、その他は俺の物。
「ポン酢」かけたり、「マヨネーズ」かけたりして、軽く煮たりして、
自分の酒の当てになる。

今年は、存外に「タケノコ」の頂き物が多かったので、
「皮」も山盛り、食い切れない「ヤツ」を冷凍にしてみた。
先日、出してみたら、若干歯ざわりに変わりはあるものの、
味は良し、じゃあ炊き込みで「タケノコご飯」だって事になった。

こんな「本体」にくっついていて、売り物にしない部分を、
「我が家」では、「はしっこ物」と呼んでいる。
これは、自分で材料の下処理に手間をかけた「ご褒美」。
例えばこの「タケノコの皮」は、まさしく「それ」、
自分で、茹でなきゃついてこない「美味しいところ」だ。

「ウド」の皮のキンピラ、「大根の皮」もキンピラは美味い。
………………。
「鶏」なら、関節の軟骨、皮と、それに準ずるポンポチ
内臓系は、言うに及ばない。
「豚」の耳、鼻はコリコリして、歯を楽しませる。
ほっぺの肉は、今や「豚トロ」なんて言って、売り物になってまった。
「牛」ならテール、まーこれも高級品だけど、
「スジ」をトロトロに煮るのも良い。特に「アキレス腱」は良い。
「豚」「牛」の「タン」の根っこの部分の「脂」は絶品。

もう「魚」は、「はしっこ物」の宝庫。
手間さえかけりゃ、捨てるところは無い。
目ん玉、ほっぺ、口ビルのベロベロ、骨も美味い。
「イカ」は「ミミ」と「ゲソ」があれば、後はいらない。

「はしっこ物」は、もう、思いつかない位にある。
手前と、時間と、知識は必要だが。

newport宮木英貴



2012年6月15日金曜日

6/14木曜 釜玉うどん


先日、某「TV」番組で「うどん」を特集していた。
そこで、この「釜玉うどん」が紹介されていて、
あんまり美味そうだったので、試してみる事にした。
滅多に「TV」何ぞ見る事無いのに、嬉しい出会いだ。

「釜玉うどん」は、
茹でている鍋(釜)から、熱々の「うどん」を直接すくって、
「どんぶり」に生卵を解いといた所にぶっ込んで、
「グルグル」かき混ぜて、半熟になった所を「ズルズル」食う。
「グルグル」だったり「ズルズル」だったりなんか美味そうじゃん。
「卵かけご飯」みたいなもんだ。

「土鍋」で「うどんの乾麺」を茹でて、
こっちに「生卵」を解いといて、
例によって、山盛り「薬味」を用意しておいて食う。
美味かった。今後も続きそうな気配。

ところで、先の「TV番組」によると、
「古今東西」「太い細い」「コシがあるない」「茹で時間」
「出汁かしょう油か」「茹で置き、釜揚げ」………………。
もう、ありとあらゆる「順列組み合わせ」で
「うどん」は存在している。

良いのかな?
日本の「小麦粉」の自給率は10%も無いはず。
ちなみに、「米」はほぼ100%…………。
「うどん」と、大まかに材料が同じの「パン」の事だが、
ー2011年つまり去年、二人以上の家で「パン」を買った金額が、
「米」を買った金額より、平均で上回った。ー
と言うニュースを、最近Webか何かで見た。

ついでに「Web」情報で、本当かウソか確認してわけじゃあないが、
「国産小麦の価格は、その生産コストより安い。
政府が、食糧自給率アップのための国策で、その差額を持っている。」
って、事を読んだ事がある。

「讃岐」では、地形的に「穀物栽培」に適しているそうで、
暖かい土地でもあるので、「米」との「二毛作」の相方が、
「小麦」だそうな。
そんな土地での「名物」ならわかるが、
「輸入物」に頼った「名物」って、どうよ?

訳の分からない事が、一つ増えただけ…。
「うどん」「パン」を否定するものではない。
我が家でも「小麦」の消費量は多いし。

ただ、ちょっと.........。

newport宮木英貴





2012年6月14日木曜日

6/13水曜 カツ丼


そもそも「カツ丼」は、
冷めた「カツ」を、なんとか美味く食うべく生まれた料理だそうな。

時は「ニ二六事件」の夜、東京、某そば屋にて、
登場「大ごちそう」の「とんかつ」を、
軍部士官クラスの「宴会」に用意したところ、
非常召集がかかり、大量に「とんかつ」が余ったそうな。
それが、「カツ丼」誕生のきっかけとなったそうだが……。
ま、出来た「話」で、嫌いじゃあ無いがね…………………?

家の「カツ丼」は、先日のライブで余った「トンカツ弁当」が材料。
物は、某スーパーの¥250弁当。
2日間、冷蔵庫に放置されていた。
もう「カツのコロモ」は「ブヨブヨ」、飯は「カチカチ」。
こりゃ「カツ丼」以外、救済の方法はあり得ない。

余り弁当は、一個。一人分にゃ、足りないが、飯は自前がある。
「カツ」だけ、「弁当」とは別のスーパーにて買い足す事とする。
「トンカツ一枚  ¥238」お買い上げなり。

さて、ここからが、本題。
「弁当」一個と、「トンカツ」一枚が、ほぼ同じ金額。
もう、「出汁」で煮て「卵」でとじても、
「一目瞭然」と言うか、「一口瞭然」。

「肉」の厚さが違うのは、言うまでもないが、
なんと言っても、揚げた油の香りが違う。
「弁当」の「カツ」は、どれだけ使った油か「甘い香り」まで漂う。
「一枚物のカツ」の油は、軽い仕上がり感がある。
結果、コロモの食感が全く違ってきている。

「あーあ、やっぱり¥250は、¥250だぜ。」
と思わせるには、充分な事例だ。
「高齢化社会」で、「年金暮らし」の方々が増え、
「安いきゃ、安いほどイイ」人達が多くいるのは、ご承知。
「¥250」は、いた仕方は無いがね。

「?物」な物を「美味く」するには「魔法」がいるわい。

newport宮木英貴


2012年6月10日日曜日

6/9土曜 素麺

素麺の季節がやって来た。
朝晩は、ちょい怪しいけど、昼間はもう「夏の気配」濃厚。

「素麺」は頂き物の「揖保の糸」を、夫婦二人分で三束。
「たれ」は、面倒なんで既製品。
何が何だか分からないし、内心「どうでも良い」と思っているから、
全く適当に買って来たヤツ。
それで、炭水化物の「素麺」だけじゃ何か寂しいから、
「薬味」を目一杯、思いつく限り用意する。

「ごま」「七味」、サッパリ爽やか「くし切りライム」、
「ねぎ」は洗ったのと、洗ってないのと、
「ショウガの千切り」「ミョウガの千切り」、
「海苔」の代わりに、今日は「わかめ」、
「大根の千切り」を、「白髪そば」のイメージで食うため。
と「薬味」じゃないけど「天ぷら」、ついでに「フライドチキン」。

なんだか、「素麺」食ってんだか「薬味」食ってんだか、
解らん様なバランスになってしまっているが、
これぞ、自分で作る「メシ」の醍醐味。


まあ、こんな日が、今後「夏」に向けて、
増えて行く事は、間違い無し。


newport宮木英貴








2012年6月9日土曜日

6/8金曜 グリーンカレー


「グリーンカレー」は、
東南アジア「タイ」辺りで、食べられている「カレー」。
日本的に「カレー」と言うより、「スープ」に近いが。
「レトルト」やら「缶詰」「ペースト」で輸入されている。
「レッド」「イエロー」「グリーン」の三種類が、
見受けられ、食べた感じじゃ「グリーン」が一番辛い。
が、これは単純に使っている「材料の色」のせいで、
「辛さ」とは本来は関係ないそうだ。

ちなみに「レッド」は「赤トウガラシ」、
「イエロー」は「ターメリック」、
「グリーン」は、「青トウガラシ」「ハーブ」の色だそうだ。

今回は、紙パック入りの「レトルト」を使ったが、
これが、「辛い」のなんの。
まず、顔を近づけるだけで、もう、「汗」ばんでくる。
食ったら「叫ぶ」「痛む」「汗だく」。
が、不思議と「辛さ」が後を引かない。食った瞬間で消える。

そもそも「辛さ」は「苦手」と言うか、食わない様にしている。
あまり「辛い」と汗が頭のてっぺんから流れる程なので、
その姿は、あまり人様にお見せする様な物では無いし。
と、これは、私の唯一「プロ」っぽい「心がけ」なのだが、
「辛さはエスカレートする」
「以前の辛さじゃ、満足しなくなる」事をセーブするためだ。
いわゆる「ピリ辛」が感じられなくなると、
「辛さ」の加減が難しくなる。

今回は、無理こいて「辛さ」に立ち向かってみたが、
「辛さ」は体力を使う。
食い終わったら、なんだか「脱力」状態であった。

こんな事があった、’
かつて「俺はどんな辛いもんでも平気だ。」と豪語なさるお客様があった。
当店の「辛いソース」をご存知の方もいらっしゃるだろうが、
その、原料のトウガラシの「生」は、「指先大」でも悶絶する。

そのお客様、「酔った勢いの負けず嫌い」もあったのだろうが、
特大を丸かじりなさった。曰く、「全然辛くない」。
平気なふりをなさっているが、
顔の穴という穴から、水分が吹き出している。目は血走っている。
「水いる?」「いや、いらない……………トマトある?」
「トマト」で、誤魔化せると思ったらしい。
その後、カウンターに伏せたまま、30分は仮死状態だった。
無理しなきゃ良いのに。
これが、大真面目なやり取りなんだから、吹き出すのをこらえるのは必死だ。
その後、そのお客様を店では見た事が無い。


辛い物食っても「歳」感じなきゃいけないんだ.......。

newport宮木英貴




2012年6月8日金曜日

6/7木曜 カリプソ チキン


時たま店を手伝ってくれる、NG姉妹ってのがいる。
彼女達は、もの凄くたくましい姉妹で、
「世界一周旅行」を二度もしている。
それも、女だてらに、トイレや風呂にも不自由な貧乏旅行だ。
「お湯」が出ない「シャワー」は当たり前。

余談だが、
その移動手段は、基本的には「世界一周周遊券」と言う航空券を使う。
これは「1年間有効」で、35万円程度。
「同じ空港には二度降りられない」「進行方向は東なら東、西なら西だけ」......etc.
等々、いくつかルールがあるが、
時間と体力と情熱があったらこんな面白い航空券はない。
と、「NG姉妹」だが、決して「No Good姉妹」じゃないので、念のため。

さて、
その二度目は、ついこの春先に帰って来た。
そのお土産が本日の「賄い」、「カリプソ チキン」。
「トリニダード・トバゴ」からのお土産、
「ミックススパイス」の態で、「チキン」を漬けといて焼いて食う。
何が「カリプソ」なのか良く分からないが、
スパイシーで「異国情緒」溢れる、日本にはありそうにもない味だ。

個人的に、知っている外国の数は少ないが、
思っているほど、ぶっ飛んだ物を食ってはいない。
ただ「食材」「味付け」「分量」「バランス」等々、
価値観がぶっ飛んでいる事が「まま、多々」ある。
強烈に「甘かった」り、「油っ濃かった」り、「米は野菜の内」だったり、
「昼飯をガッツり」食ったり、「肉しか食わない」とか................。

「郷に入っては郷に従え」。
海外での食事を楽しめるか、否か、の境目はそこにある。
せっかく海外にいるのに、日本での価値観を持ち込んだんじゃ意味がない。
健康面に問題を起こさない為に、
「薬」的に「日本的何か」を持ち込むのは「OK」としてもだ。

まあ、1~2週間程度過ごすなら、無理も利こうものだが、
数ヶ月、複数年となると「郷に従う」以外に方法はない。
特に、NG姉妹の様に「貧乏旅行」なら、現地の「安い」ものを食うしかない。
現地の「安い」ものってのは、現地の多くの人達が食っているものだ。
時に、それは「ぶっ飛び」まくっているはず。

海外旅行帰りの、多くの人が「食い物には閉口した。」と言う。
それを聞きつつ「何しに海外行ったのよ?」と内心思う。
まあ、それも「思い出の一つ」なんだろうが。

newport宮木英貴






2012年6月7日木曜日

6/6水曜 ブロッコリーとベーコンの「酸っぱい」パスタ


「ブロッコリー」は、店で「青味」「サラダ」etc.として、
在庫を切らさないでおいて、何かとよく使う。
だから、よく「余り」もするので、「賄い」にもよく登場する。

凄く昔に勤めていた「ビアホール」での人気メニューを思い出した。
「ベーコン」をフライパンでカリカリに炒めておいて、
そこに「白ワイン(水でも可)」を適量。
「しょう油」「粗挽きの黒胡椒」、そして「ワインヴィネガー」。
これを、「温かいドレッシング」として、
ザク切りにして、水気をよく切った「ほうれん草」に掛け回す。
「ナッツ」でも「パラ」っとして、お出ししする。
「ほうれん草のホットサラダ」とか、言っていた様な………。

これを「ブロッコリー」に変えてて、
ついでに「パスタ」を放り込んだら、「美味かろうかな?」と考えた。
結果は、狙い通り「良」、
「酸味」があり「温度」がかかる分、「青味」はくすんで汚くなるが、
「酸味」の爽やかさは、これから「夏」に向けて良いかも。

そう言や、夏は「酸味」の季節だ。
「冷やし中華」「トコロテン」「ホヤ酢」………。
「酢」には「体内の乳酸を減らして疲労回復に役立つ」
「減塩できる」「消化吸収を良くする」…等、良い事ずくめ。
暑い毎日を乗り切るにゃあ、もってこいだ。

酸っぱい物好きの「嫁」は、「ウルウル」しながら食っている。
そう言えば、店のメニューに「酸っぱい」が主の物はない。

「酸味を考えたメニューでも考えてみるかい。」ってな気分。
でも、子どもの頃は「酸っぱい物」なんぞ、大嫌いだったがネェ。
変わるもんだ。


newport宮木英貴



2012年6月6日水曜日

6/5火曜  長沼ジンギスカン丼


「長沼」の「味付ラム」をいただいた。
正直なところ、いただきでもしなきゃ、食べることは無いねぇ。

その味は、一言で言って「甘い」。
つい4~5年前まで「甘い」事は「罪」、
「砂糖」を使うなんてのは「もってのほか」と、思っていた。
最近は寛大にもなって、「甘い味」、「砂糖」も許せる様になったが、
それでも許せない位「甘い」。

「羊肉」には、そもそも独特な「匂い」がある。
「匂い」なんて言うと、「嫌な」イメージがある。
「香り」と言い変えたいところだ。
しかし、多くの人にとって、やっぱり「匂い」だろう。
だから、より「匂い」の強い「マトン」、つまり「親羊」を敬遠して、
より「匂い」の柔らかい、仔羊の「ラム」が好まれる。
もっとも、「マトン」と「ラム」とでは、
肉質の「固い」「柔らかい」ちゅう違いもあるでは、あろうが。

その「独特」さを和らげるため、「味が濃い」「香りの強い」
いわゆる「ジンギスカンのタレ」に、
「付ける」「漬け込む」して「ジンギスカン」として食う。
考えてみると、「羊」に失礼な話しだ。
その持って生まれた「個性」が、「否定」されている事になる。

じゃあ、どうして、そんな「否定的」な「肉」を食わなきゃならないんだろう。
国産の「羊肉」は、かなり少ないから、わざわざ輸入してまでだ。
いささか短絡的かも知れないが、
これは、やっぱり、「値段」かな?
まだ多くの人が貧しかった頃、
「牛肉」は高い、でも、何時も「豚」「鶏」じゃあって事だろうか?
もし、そうであれば、新しい物に目を向けている分だけ、
素晴らしい事だが。

「匂い」を「香り」として、
「否定」ではなく、「共存」できはしなかったものか。
「生魚」を、「しょう油」「わさび」で食うようにだ。
「魚」文化より、「肉」文化は新しい。
「獣肉」を食うセンスは、「薬食い」から、未だたいした進歩が無いって事。

目をつぶって、「エイッ!」て食うのさ。
けど「羊」食うのに、
そろそろ「ジンギスカン」だけでも、ないんじゃないかい?

newport宮木英貴


2012年6月4日月曜日

6/3日曜 台湾ラーメン


つい最近まで、花園町に「金ちゃんラーメン」って店があった。

「金ちゃん」は、在日韓国人、名古屋生まれの名古屋育ち。
国籍はちょい違うけど、生粋の名古屋っ子。
「友達の友達」だったのを紹介され、
同業者でもあるし、年はほぼ同じだし、良い「友達」になった。
彼は「大風呂敷」気味の性格の持ち主だけど、根は気が優しい「良い奴」。
店の仕事の「やる気」に欠けるのが「玉にきず」だったが、
「料理」のセンスはバツグン、絶品の「炒飯」を出していた。

そこのメニューの一つだったのが「台湾ラーメン」で、
凄ーく「辛い」。
汗かきかき、食わねばならない。

これは実は「台湾のラーメン」である訳じゃあなくて、
名古屋の「台湾料理」の「賄い」がルーツの「ラーメン」との事。
「激辛の走り」で、昭和40年代から食べられていたのが、
「激辛ブーム」に乗って「ブレイク」したらしい。

まあ「ブレイク」と言ったところで、
「名古屋」地区限定だったようだが、そこが「ミソ」。
「名古屋」には、「普通」「ありきたり」の食物を、
他の場所とは、一味違う、独特の物に発展させる、「力」がある様だ。
「名古屋めし」なんて言葉もあるくらい。

例えば「味噌カツ」「天むす」「手羽先」「ひつまぶし」etc.…。
そもそも、独特の「豆味噌文化」「赤味噌文化」が根付いていて、
結果「濃い味好き」「辛い物好き」の傾向があるのかもしれない。
ご存知「味噌煮込みうどん」、
薬味は「トウガラシ」の「ピリ」ってのが合うだろう。
「辛い味好き」は進行する。
「ピリ」じゃあ満足できずに「ビリッ」になるのは目に見えている。
そんなこんなが、
「ありきたり」を「独特」に進化させるのだろう。

なんにせよ、この「超スピード情報時代」、
「あそこ」も「ここ」も一緒くた、何所も「そこ」も同じな時代に、
「独特」と呼べる地方色があるのは、嬉しい限りだ。


「金ちゃん」に「名古屋めし」を散々に吹き込まれる。
おかげで「名古屋」まで、足を伸ばした事もある。

「金ちゃん」何所行った?!
元気なら良いが。

newport宮木英貴


2012年6月3日日曜日

6/2土曜 「イカ塩辛」のパスタ、再び


前回の「塩辛パスタ」の、残りの「イカ塩辛」がまだあった。
けっこう、お気に入りの出来だったんで、
「再び」となった。

「にんにく」「とんがらし」を、「オリーブオイル」で弱火でやっつけて、
「イカ塩辛」を投入、香ばしい、良いにおいが漂う。
今回のお相手は、同じ「旬」の材料ながら、
「アスパラ」じゃあなくて、「山菜」。軽い「苦味」が、「塩辛」に合う。

同じ様な食い物が続いても、割に平気な方だ。
かつて、何ヶ月も続けて朝飯が「お粥」だったり、
「味噌煮込みうどん」だった事がある。
「そば」は大好物で、1日三食でも構わない。


彼の地「ベネズエラ」に滞在中、
最後の半年から1年の間、ほぼ毎日同じ「朝兼昼飯」だった。

彼の地は、「パン」文化の土地、
流石に「パン」は、美味い。もう街中、パン屋さんだらけだ。
多くの人が、普通に食う「パン カニージャ」と言うタイプ、
日本での「フランスパン」だが、
そいつは、一日中焼き続けられているので、
何時でも、何処でも、焼きたてが買える仕組みになっている。

これが「焼きたて」と言う条件付きで「美味い」。
し、これがべらぼうに安い。多分日本円で¥2~30だろう。
なにせこのパン、次の日には、人も殺せる位に硬くなり、
とても食えた物じゃあなくなる。
安い粉で、安く上げるため、
混ぜ物なしで、真っ当に焼いているからだろう。
大きさも、日本の「フランスパン」の2/3位。
年齢にもよるが、一食を「たらふく」食うにはちょうど良い。

で、その「パン」のおかずは、
近くのスーパーで売っている「ハム」「ソーセージ」「チーズ」の切れっ端が、
ゴチャっと盛り合わせになった「やつ」。
これが、また安くて、金が無い生活では、とっても嬉しい「やつ」だった。

近くの大きい公園で、1~2時間体を動かし、
それら「パン」「ハム」「ソーセージ」「チーズ」を、
「ダイエットコーク」で流し込む。
至福の時だった。
今のドタバタ生活から考えると、なんと優雅な生活だったことか。



時間は流れて、その数年後、日本、某病院内、
「色々な物食べてりゃ、大腸がんなんて、ならないんですけどね。」
と、お医者様に言われる。
その時思い出したのが、「ベネズエラ」でのパン生活。
お医者の話しによると、「がん」の出来始めもその頃らしい。

んーーーー。
今となっては、どうすることも出来無いし、
その時は、「パン」でそれなりに幸せだったし、
「まー、しょーがねーな!」ってところ。
今だって「パン」と「ハム」「チーズ」の組み合わせは、
「ゴールデンコンビ」「世界で一番美味いサンドイッチ」と思っている。



皆様、いろんな物食べましょう。
とか言って、自分は性懲りも無く好きな物ばかり食ってはいるが。


newport宮木英貴


2012年6月2日土曜日

6/1金曜 麻婆豆腐焼きそば


まずは、「web」情報から。
麻婆豆腐は四川料理の1つで、
挽肉と赤唐辛子・花椒(山椒の同属異種)・豆板醤などを炒め、
鶏がらスープを入れて豆腐を煮た料理。
唐辛子の辛さである「辣味」(ラーウェイ)と、
花椒の痺れるような辛さである「麻味」(マーウェイ)を特徴とする。

中国4000年の歴史は偉大だ。

唐辛子の辛さの「辣味」は普段からもお世話になっているが、
痺れる辛さの「麻味」って何よ?って事になる。

「麻味」は「花椒」を粉にした物で、得られる。
「舌」がジンワリ痺れる様な感覚だ。
かつて「味噌煮込みうどん」にはまりまくっていた時、
嫁が何処で仕入れた知識か「花椒」を知っていて、
「ペッパーミル」に入れて使っていた。
「ジワー」と来る、「辛味」とは違う「痺れる」感じを楽しんでいた。

中華では「粉にして使う」「油に香りを移して使う」、位の知識は持っていた。
が、「麻婆豆腐」の「麻」は、「麻味」の「麻」とは知らなかった。
日本人の「味覚」には本来無い物だ。
「中華料理」の深淵を、垣間見た気がする。
まだまだ、叩けばホコリが出そうな「フトコロ」も感じる。


さて、日本は、どう転んでも2000年。中国の半分。
島国の日本は、国境が全て「海」と言う、世界的に見れば、
超特殊な環境の結果、「ライバル」が少ない。
周りより頭一つ抜き出ると、狭い世界の中なので、端まで良く見える。
すると、「俺が一番」と簡単に言い出す。

そのままのノリで、失礼にも大きい世界に向かってさえ、
「本来、人間の持つ味覚の加えて、"旨味"と言う、
世界に秀でた味覚を、日本人は持っている。」
などと、放言してしまう。

「プチ、愛国心」は、まあ、しょうがないにしても、
じゃあ「麻味」はどうするのよ!と言う事。
日本人の本来持つ味覚とは、「麻味」はちょい遠い感じがする。

「花椒」はそんなに、値が張る物じゃあない。
皆様、是非、お買い求めの上、お試しの程を。けっこうはまります。

本場「四川」では、
真っ黒で、料理が見えなくなる程に、
「花椒」の粉をぶっかけて食うそうであります。

ちなみに、小樽では「幸成丸」でお試しになれます。

newport宮木英貴