2012年6月4日月曜日

6/3日曜 台湾ラーメン


つい最近まで、花園町に「金ちゃんラーメン」って店があった。

「金ちゃん」は、在日韓国人、名古屋生まれの名古屋育ち。
国籍はちょい違うけど、生粋の名古屋っ子。
「友達の友達」だったのを紹介され、
同業者でもあるし、年はほぼ同じだし、良い「友達」になった。
彼は「大風呂敷」気味の性格の持ち主だけど、根は気が優しい「良い奴」。
店の仕事の「やる気」に欠けるのが「玉にきず」だったが、
「料理」のセンスはバツグン、絶品の「炒飯」を出していた。

そこのメニューの一つだったのが「台湾ラーメン」で、
凄ーく「辛い」。
汗かきかき、食わねばならない。

これは実は「台湾のラーメン」である訳じゃあなくて、
名古屋の「台湾料理」の「賄い」がルーツの「ラーメン」との事。
「激辛の走り」で、昭和40年代から食べられていたのが、
「激辛ブーム」に乗って「ブレイク」したらしい。

まあ「ブレイク」と言ったところで、
「名古屋」地区限定だったようだが、そこが「ミソ」。
「名古屋」には、「普通」「ありきたり」の食物を、
他の場所とは、一味違う、独特の物に発展させる、「力」がある様だ。
「名古屋めし」なんて言葉もあるくらい。

例えば「味噌カツ」「天むす」「手羽先」「ひつまぶし」etc.…。
そもそも、独特の「豆味噌文化」「赤味噌文化」が根付いていて、
結果「濃い味好き」「辛い物好き」の傾向があるのかもしれない。
ご存知「味噌煮込みうどん」、
薬味は「トウガラシ」の「ピリ」ってのが合うだろう。
「辛い味好き」は進行する。
「ピリ」じゃあ満足できずに「ビリッ」になるのは目に見えている。
そんなこんなが、
「ありきたり」を「独特」に進化させるのだろう。

なんにせよ、この「超スピード情報時代」、
「あそこ」も「ここ」も一緒くた、何所も「そこ」も同じな時代に、
「独特」と呼べる地方色があるのは、嬉しい限りだ。


「金ちゃん」に「名古屋めし」を散々に吹き込まれる。
おかげで「名古屋」まで、足を伸ばした事もある。

「金ちゃん」何所行った?!
元気なら良いが。

newport宮木英貴


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