2012年6月26日火曜日

6/24日曜 三平汁


行きつけの魚屋の「カアさん」から、「時シャケ」の頭をもらった。
「カアさん」、自分の「酒のあて」のために冷凍しておいたらしいのを、
「息子にジャマにされた。」とか言って、泣く泣くくれた。
「ニイさん、煮付けるか、塩でも振って焼けばイイっしょーや。」
まー、魚屋のゴミは「手間」かけりゃ、「美味い物」の宝庫だろう。

とは言うものの、10本分位もある「頭」だ。
塩振って焼いたって、どう考えたって余る。
で、一部は、ガッツり塩振って、臭ーくなるまでほっといて「三平汁」。
ちなみに、まだ冷凍にも残っている。

「三平汁」の名前の由来は、諸説紛々。
これと言う「決定打」はない様だ。
そもそも使う「魚」「野菜」「味付け」も、諸説紛々。
味付けだけでも「塩」「味噌」「酒粕」等々。
「鮭に酒粕」、「ホッケに塩」じゃあ、全く違う料理な様な気がするけど。
けど、名前は「三平汁」。

「三平汁」って料理の名前には「愛」がある。素敵だ。
「どっかの、三平さんが作ったんだろう。」なんて情景も浮かぶ。
それが、「ウソ」か「本当」かは、あずかり知らぬ事としても。
もう、漠然と「三平汁」なんだから、なんでもありだが、
「三平汁」って名前に魅力があるから、
「三平汁」って呼びたい衝動もあるやも知れぬ。
料理の名前にも味がある。
方言の要素もあるだろうが、日本語はえらい。

そう考えると、楽しい料理名は沢山ある。
「ふろふき大根」「ハヤシライス」「竜田揚げ」「つみれ」………etc.
切りが無いし、それぞれの名前で、ひと講釈ぶち上げられそうだ。

が、
料理の名前に「愛」があるなんて、当たり前かも知れない。
「一日三食」お目にかかる。
極端な事言えば、命にも関わる。
愛おしいのは、当然だ。

にしても、「臭くないと三平汁とは呼ばぬ。」と、
勝手に叫んでもみる。


newport宮木英貴


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