「カレーライス」の「ライス」について。
「カレーライス」の「ライス」は、「ポロポロ」加減位が好ましい。
それぞれの「粒」の間に、「カレー」のソースが行き渡り、
「米」と「ソース」が「良く絡」んで、
「米」とのコンビネーションが生まれる気がする。
これに比べると、「モチっ」とした食べ応えの「米」は、
「カレー」には合わないと、個人的には思う。
何か「米」と「ソース」が、よそよそしい感じになる。
「当店」や「我が家」では、「雑穀」「麦」「玄米」を、
時に全部、時にそれぞれ、を「米」に混ぜて炊く。
普通に「ご飯」として、「香り」「味」「歯ざわり」が楽しめるが、
あまり「粘らない」感が、「カレー」にも合うので好きだ。
もっとも、「米」を「少し固め」に炊いても、同じ効果はある。
当然、これでもかまわない。
簡単に言うと、「固め」の「ご飯」が好きなだけなんだが。
まあ、これらはあくまで、「個人的」な思いで、
「米」は、日本人にとっちゃ「ソウルフード」だから、
それぞれが、「体の根っこ」から湧き上がる「何か」をお持ちなはず。
「いやぁ、米はモチモチだろ!」と主張する方もいて当然の事。
その「思い」を、否定するものじゃあありません。
ところで、「長粒米」いわゆる「タイ米」ってのがある。
かつて暮した南米の国では、
「付け合わせ」「炊き込みご飯」にも、この「長粒米」を使う。
もう、完全「パラパラ」で、スプーンじゃなきゃ食えない。
TVコマーシャルでも、「見て!今日もパラパラ!」とか言って、
「パラパラ」具合を強調する。
彼の地の中華レストランでは、「炒飯」も「長粒米」。
「味」「脂」が、一粒一粒にコーティングされているイメージ。
「一粒一粒」に味がある感じが好きだった。
この「長粒米」は、「カレー」にもバッチリ。
そもそも、特徴が「パラパラ」だから、
「一粒一粒」が「カレーソース」に良く絡む。
「水分」を含ませて「炊く」って作業の「利」を生かして、
何か下味を付けて、「カレー」に合わせるのも、大変良い。
もう、何年も前になるが、「米不足」なんて事があった。
輸出国でも、無理をして輸出したはずの「長粒米」「タイ米」を、
言うに事欠いて、「まずい」などと抜かす輩がいた事を思い出す。
捨てる奴までいたはずだ。なんて、失礼な。
「ご飯」と言えば、「ホクホク」「ふっくら」のイメージだけで言っていたんだろうな。
違う食い方を、すれば良いだけの事なんだが。
「米」は、日本人にとっちゃ「ソウルフード」だし、
そうは頭が回らないんだろう。
まあ、一つの国に、埋もれるだけ埋れていたら、そうなるか。
newport宮木英貴
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