スーパーの豆腐の棚に、燦然と輝く「高級豆腐」がある。
「豆腐」は、我が家では「常備菜」。ほぼ毎日食う。
我が家の経済状況では、「常備菜」が「高級豆腐」って訳には、ちょいイカぬ。
が、時たま「半額シール」が貼られた「それ」を手にする事はある。
「半額シール」の「それ」は、「豆腐」に限らず、
「それ」なりの「理由」があるから「それ」な訳で、
ほとんどの「理由」は、賞味期限切れ寸前。
入手と同日に、食する事が出来れば、それはそれで、「ハッピー!」。
だが、諸事情がそうもさせない事もある。
そうなると、いよいよ「今日」に迫った「賞味期限切れ」との争いとなる。
そんなこんで、
その、いよいよ「今日」に迫った「賞味期限切れ」の「高級豆腐」が、
この度の「賄い」の、主材料となった。
こう言う「何だかんだ、使ってしまわなくちゃならない材料」を、
「何だかんだ」使う方法を考えるのは、けっこう緊張感があって好きだ。
私の右脳、後、右「昨日は定休日で、賄いの用意無し。」
私の左脳、後、左「素麺があるから、茹でるだけだし、手間いらず。」
右「高級豆腐は味が濃い。」
左「じゃ、白和えのネタみたいのを作って、素麺のツユでのばす。」
右「けど、豆腐は賞味期限が……、生じゃあちょい不安……。」
左「んじゃ、水切りついでに、電子レンジをがっつりかけて、火を入れる。」
右「そんな事したら、『ス』が入って固くなるだろう。」
左「大丈夫!フープロセッサーかけりゃ、綺麗に、滑らかになる。」
右「えー、だって『ス』がダメなのは料理の常識だぜ!」
左「経験上、滑らかな『豆腐』食って『ス』の事、分かったヤツなんていない。
ま、香りで分かる人はいるかも知れないが。俺は解らん。」
なんて会話が、頭の中で続けられる。
若干「右脳」君は、気が弱くて、「常識」に捕われやすい。
実際「高級豆腐」は「電子レンジ」後、良く冷まされ、フープロセッサーへ......。
これが、実に味が濃く、クリーミー。
本来「白和えのネタ」であれば、「ゴマ」が加えられるところだが、
「豆腐」の味が、余りに素晴らしいので、
その「味」を生かすべく、「豆腐」だけで止め。
これを、市販品ではあるが「素麺のツユ」でのばして、「素麺」のツユとした。
山のごとき「薬味」を用意した事は言うに及ばず、
今回は「きゅうり」を、その「ラインナップ」に加えた。
これは、好い加減な「発想」で作った割に、
「フェンス直撃、走者一掃のツーベースヒット」(ナンノコッチャ)。
多分、「水切り」をきちんとすれば「安豆腐」でもそこそこ行けるとみた。
是非、お試しあれ。
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