「カレー」も「余り物」処理には最適なメニュー。
特に「賄い」においては、東の「正横綱」と言ったところでしょう。
もう、何でも入れちゃう。
私の料理に対する「基本姿勢」と言うか「心構え」に、
「捨てない」ってのがあります。
出来るなら、どんな少量でも、「野菜の皮」「肉のスジ」でも捨てたくはない。
が、最近、歳と共に「根性」が擦り減っているし、
先が見えてきたのか「時間」も、勿体無くて、
以前に比べりゃ、よく「材料」を捨てる様になったけど……。
先日の「刺身」の話じゃあないけど、
「お客様」の残した物だって、明かに「箸」を付けていない様な物なら、
「賄い」に回したり、「出汁」の材料になったりします。
物の解った風な、偉そうな、物言いですみませんが、やはり、
「我々は、他の命を頂いて、生かしてもらっている」からには、
「食物」を粗末にすべきじゃあ無いと思います。
「勿体無い」は、肝に命じるべきでしょう。
「何」をして、「余り物」とするかは、難しいところでもありますが……。
そういや、思い出した事が一つ、
かつて勤めていたデパートの、某食品売場の「腕利き販売員」。
彼は、なにせ「口八丁手八丁」。
完全に「古く」なって、変な「酸味」が増している「ポテトサラダ」を、
「フランスの特別な、お酢、を使っているのよ。ほら食べてみて!」
と売りさばいていたのを、この目で見た事があります。
あの時は、「ゾッと」したね。驚いたのなんの。
「だます方」は、ただ収支を合わせる為だけにやっている。
「捨て」たら、ただの「マイナス」、自分の成績にひびくからやってる。
怖いのは「だまされた方」、「フランスの特別な、お酢」に納得しちゃっている。
これは、某、有名老舗デパートでの話。
あの「ポテトサラダ」食べたおばさん達、どうなったんだろうね。
まあ、20年以上も前の事だけど。
いくら「勿体無い」を肝に命じたところで、
商売上の「廃棄」は、勇気のいる事。
だからと言って、人様の「健康」を害しちゃあいけませんが。
newport宮木英貴