2013年9月11日水曜日

9/10火曜 マグロ漬け丼


「マグロ」っちゃあ、
「いつ食えなくなるの?」ちゅうくらい「ヒヤヒヤ」もんだ。
なんたって、昔からすりゃ数自体が少ないのに、
「世界の需要増加」「価格高騰」その上に「乱獲」。

結果、「国際的な資源保護」って事になる。
「マグロ8種のうち5種」が絶滅が危惧されているそうで、
過激な環境団体の中には「クジラ並み」に、
「マグロ漁禁止」を求める強硬派もいるそうな。クワバラクワバラ。

とは言うものの、
思った以上にスーパー等での「値段」は安定していて驚きもするが、
その「パック」に貼られたシールにゃ、
「台湾」「韓国」「スペイン」「クロアチア」「メキシコ」etc.
もう世界中の国の名前が印字されている。
と「養殖」「畜養」etc.の文字も…。

「畜養」っちゃあ、「幼魚」を獲って育てる方法、
「地中海」辺りで盛んで、日本では「九州」「四国」ってとこ。
これとて「幼魚」は獲らないかんので、
「乱獲」をどうにかするには至ってはいないってこった。

で話は「夢」の事、
マグロでもいっちゃん高級な「クロマグロ=ホンマグロ」の
「完全養殖」、つまり「孵化」して育てるってこった。

ところが「孵化」した後が問題、
「マグロの稚魚」はなんたって「デリケート」だそうで、
人間が触っただけでも皮膚がただれちゃう。
「生簀」に入れても、夜間、車のライトにパニックを起こし、
網に激突して全滅したこともあるそうな。

なんたって「天然の幼魚」をいけすに収めるだけでも数年を要したんだと。

んで見事に「完全養殖」に成功したのが「近畿大学」。
えらい!
ここはそもそも「魚の養殖」においては「パイオニア」、
かつて日本初「ハマチの養殖」に成功、
「マダイ」「カンパチ」と次々に実績を作ったそうな。

その上「養殖」だけに留まらず、
その「マグロ」(彼らは「近大卒マグロ」って呼ぶそう)を使った
「レストラン」まで大阪にオープンしちゃった。
し、「三越」の「ご贈答品プラン」にもなっちゃった。
「商売」にまで繋げちゃったって事。

「味」的には、運動不足でメタボな「養殖」なもんで、
そのほとんどが「中とろ」状態なんだそうだが、
日本人の熱狂的な「脂信仰」おかげで
市場からもお墨付きをいただいているそうな。
だが、常に運動をし続けている「天然マグロ」とは「別物」とのこと。

さて、そのレストラン「客単価」は¥3000〜5000と決して安くはない。
なんせ1kgの「マグロ」を作るのに「20kgのイワシ・サバ」が必要。
この「餌代」だけで1400円。経費はまだまだ「設備、人件費etc.」
なんやかや、売値は1kgで¥3500にはなるそうな。
つまりは「コスト」はまだまだ莫大ってこった。

その上「近大ブランド」の知名度も上がるは、
「脂の乗り具合」も良なんで、高値で取引されてるそうで、
簡単には値段は安くならないかも。
それにしたって、現状は経営的には「トントン」だそう。
まあ、将来的に技術が確立されるとコストが下がるかなってとこ。
多いに期待大。


ちなみにこの度我らがくった「マグロ」はインド洋の「ビン長」、
まだまだ「養殖物」なんざ高くて口には出来ない。

"newport"宮木英貴


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