2014年1月8日水曜日

1/5日曜 ぶっかけ「牛すじ」グリーン麺

「グリーン麺」をご存知か。
子供の頃からあるし、どこのスーパー行っても置いてるから、
「超」が付く有名商品と思われるが。
これ日勝峠を降り切った「上川郡清水町」にある、
田村製麺工業」で作られていて、なんと「道産品」とは知らなんだ。

「web検索」すると、
〜北海道で長年愛され続けているグリーン麺は、
小麦粉にクロレラをブレンドした、緑色の「冷麦」。 
クロレラは淡水の中で育つ藻の一種で、
鮮やかな緑色はこのクロレラが生み出してくれているんです。~
との事。

さて、
子供の頃から「麺をつゆに漬けて食う」ってのが好きだった。

私、こう見えても「形」にはめられ、堅苦しく育ったクチ。
我が母親は5人兄弟の末っ子、少々ワガママな人間、
自分が「こう」と思い込めば、子供にも押し通す。

気ままに「あれが食いたい」「こんなのが欲しい」とは、
とてもじゃないが言えたもんじゃない環境、
私、こう見えても子供の頃は随分な「偏食」で、
そんなこんなで、その方向に走ったのやも。

そんなこって「麺をつゆ漬ける塩梅」は「自分の自由」ってのが良かった。
「小さな自由」に満足していたのだ。  

さてある日、親戚が「函館」旅行の食い残しの、
「カニ飯」と共に「長万部のもりそば」を持ち帰った。
「カニは嫌い」なんて言う「偏食」なガキは「カニ飯」なんざ目もくれず、
「もりそば」を開けるのである。

その「小宇宙」の素晴らしい事、目を見張ったね。
「つゆ」「ウズラの生卵」「のり」「南蛮」どう扱ったって「我が自由!」。
あろう事か「そば自体は甘い」まで感じる始末、
単なる「麺好き」は「ああ、そば食いたい」って事に変化する。

で、やっと「グリーン麺」の話。

ところが我が母親は、大の「そば嫌い」。
仲の良くない姉が毎週の様に「そば」を打ち、食卓に乗せた事に嫌気を覚えた様だ。
結果、いくら懇願しても「そば」は我が家の食卓には登らぬ、
抑圧されるほどに燃え上がるは「恋の炎」。

そんなある日、母親がニコニコ顔で、
「今日は”そば”だよ」と食わしてくれたのが「グリーン麺」。
「グリーン麺」ちゃあ、先に書いたが緑色した「冷麦」、
「そば」とは、似ても似つかぬ「食感、味」、子供にだってわかる。

「騙しゃあがった」と言う思いを飲み込み、
呆れ反ってそれ以降「そば」と言う言葉は、
母親の前で二度と使う事はなく、「大晦日」以外に家で食う事も無し。
にも拘らず「グリーン麺」は、
その後も「そば」と言う名で食卓に乗るのである。

おかげで「グリーン麺」は「トラウマ」になり、
「食い物は自己責任」になったその後も口にした事も無い。


そんなこんな、我が母親の「一周忌」を前に、
「グリーン麺」なんぞ「ちょいと食ってみようかな?」と思ってみた次第、
供養替わりに「ウラミツラミ」書き綴ってみました。

ちなみに「大根おろし + 粉砕茹でオクラ」
「湯通しなめこ」「やわやわ甘辛牛すじ」を乗っけて「ぶっかけスタイル」、
「食い物」としてとっても美味い一品でありやした。

"newport"宮木英貴



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