相変わらずの「ゴボウ鶏出汁」に、
たまたま、ネギの青い所がごっそりあったので、
ごっそり乗っけて、食った。
あまりの量で、「薬味」として生で乗っけたら、
辛くて食えないと思われたので、
「サッと」煮て、「具」としてみた。
「ネギ」は「生」でも「火を入れ」ても、
それぞれに美味くて、実に好ましいヤツだ。
ところで、
「薬味」って言うと、忘れられない写真がある。
小学校の時の「家庭科」の教科書にあった、「納豆」の写真だ。
小口に切った、真っ白な「ネギ」と、
極細の、黒い「刻み海苔」。
それらが、「こんもり」「たっぷり」乗っている。
かなり美化されているかもだが、もう、夢の様な「納豆」だった。
当時、我が家の「おさんどん」は母方のババア、
何にしても、「薬味」なんてのは、ただの飾り。
「味」なんてするようには、乗ってはいない。
「夢の納豆」を現実にしたくて、ババアに頼んだところで、
当時、「小口のネギ」とか「刻み海苔」なんて言葉も知らない。
たとえ知っていたとしても、ババアが知らなかったろうし。
「細かいネギ」とお願いしても、「みじん切りのネギ」。
「細かい海苔」とお願いしても、「もみ海苔」だった。
その上、「こんもり」とは行かず「たっぷり」にも遠く及ばなかった。
後に「職業」が「人様の飯の心配」になって、
自分で「夢の納豆」が作れる様になった。
それから、どれだけ食ったか。
かつての影響か、反動か、
必要以上に「薬味」を乗っける癖がついた。
「薬味」食ってんだか、
本来「薬味」に引き立てられる「本体」を食ってんだか、
訳、分からない程に「薬味」を用意する事が多い。
自分で食事が用意出来る良い所は、
自分の好きなバランスで、好きな物が食える事だ。
嬉し。
newport宮木英貴
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