今時「デミグラスソース」なんて言葉は、
誰でも知っているんじゃないかい?
いわゆる「ファミレス」「コンビニ」のメニューのおかげで、
「色」「固さ」「形(って、液体だけど)」やら、どんな「味」かの、
だいたいのイメージは、たいがいの人は持っているんじゃなかろうか?
30年前、かつて、コックさんになりタテの頃、何の事かサッパリだった。
ま、言っちゃえば「ベシャメルソース」だって、「トマトソース」だってだし、
「マリネ」「ビネガー」「ロースト」
「ソテー」「オニオン」「コンカッセ」.................。
「ソテー」「オニオン」「コンカッセ」.................。
およそ「横文字系料理用語」全般だ。
子供の頃から、「ハヤシライス」なんて物は食ったこと無はない。
「ハヤシもあるでよ!」なんてTVコマーシャルは、覚えがない。
遠くから聞こえては、いたのかも知れない。
はたまた、何かで読んだかも。
「ハヤシライス」」の言葉くらいは、知っていた。
やおら30年も前、先輩コックさんに聞いてみた。
「ハヤシライスって、何ですか?」
「そりゃ、ソースを使ったライスだ。」
「はー?ソース?」
「デミとか、トンカツにかけるみたいの。」
「……?」ますます解らん。
か様に、誰もが同じ様なものだった。
ま、今なら「ソースカツ丼はいけるわな。」くらいは思うけど、
「デミかけた飯?」ってなもんだ。何せ見た事無いんだから。
その後、「ハヤシライス」の「ろうサンプル」を、
気にしていたら、街のあちこちで認める様にはなった。
が、金も無いし、食うには至らぬ日々が続く事になる。
正直言って、「ハヤシライス」は、未だに良くは解っていない。
時間をかけて「見て」「聞いて」、自分で「でっち上げた」ものだ。
ただ、「ハヤシライス」って名前の料理ってことだ。
しっかし、今時の「ガキ」は「横文字系料理用語」は良く知っている。
覚醒の感がある。
けど、ひょっとしたら「おひたし」とか「やっこ」とか知らないかも。
これは、西洋かぶれのバカな親のせいだ。
newport 宮木 英貴
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