零細の当店にとっては、
比較的に大きいパーティーがあった。
「食べ残し」「飲み残し」をかき集めたら、「ハヤシライス」のソースができた。
その出来上がりの味が、「スゴーく」濃い。
よくスーパー等で売っている「肉」等に、
サービスのつもりで付いてくる小袋入りの「ソース」があるが、
そんなのも、ちょい放り込んだ。「もったいなく」思ったのが運の尽き。
出来合いの、特に「ソース」の類は必要以上に味が濃い。
なかでも「旨味成分」は格別に多い。
「肉だけで、充分に美味いんだけどなぁ。」とも思うんだが…。
最近、スーパーに行って気づいたんだが、
やたらと「商品名」「商品説明」「能書き」に、
「濃い味」って言葉やら、「濃厚」って言葉が氾濫している。
例えば、コンビニの弁当は、もう、まっ正面から味が「濃い」。
そうかと思えば、「メガ盛り」「特盛り」なんて言葉が、
街のあちこちで目に付く。
これって「健康志向」とか言う、現代社会の風潮に逆行してないか!
どう考えたって、味が濃いのは「もう一口」を呼ぶし、
塩分だって、自動的に多くなる。
「量」が多けりゃ、「カロリー」だって高いに決まってる。
まあ、若い方々への「サービス」なんだろうし、
「通って来た道」だ。自分を振り替えれば、分からないでもない。
が、しかし、確実に、かつてより、「味が濃く」なってる気がしてならない。
これは、やっぱり「肉食」が増えたのが原因の一つに思える。
手軽に「本物志向」を満足させられる。「味が濃い」方が「お得感」がある。
等々、色々「ご時世」的な要素もあるとしてもだ。
「ヴェネズエラ」の御仁達は、「濃い味」好きだ。
フレンチレストランでは、肉用の「甘いソース」は歯が曲がりそうに「甘い」。
イタリアンでは、「パルメサーノ」(チーズ)を「鼻血」が出そうなくらいに混ぜ込む。
中華では、裏の倉庫に「ブラジル産、味の素4Kg袋」が山になっている。
「厚い文庫本」の大きさもあろうかという「チーズ」を、ペロッと食う。
日本人的には「常軌を逸している」食習慣はてんこ盛り。
日本食レストランでは、
皿の機能ギリギリ「皿のフチ」まで「しょう油」を注ぐ。
「鮭」「マグロ」「イクラ」等の「濃い味」が好まれ、「どっぷり」しょう油を染み込ませて食う。
下手すりゃ「マヨネーズ」「ツメ」をつけて食う。
で、淡白な味の「白身」は嫌われる。
「鮭」「マグロ」「イクラ」なんてのは、子供が好きな「寿司ネタ」と一緒だ。
あれも、これも、代々の「肉食」生活の結果だろう。
日本は「欧米化」している。
食の世界でも、確実に「毛唐」化している。
せめて「ポン酢」に「紅葉下ろし」「小ネギ」で食う、
「白身魚」を忘れないようにしなくちゃ。
自分が好きなだけだけれども。
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