2012年5月23日水曜日

5/22火曜 ハヤシライス


零細の当店にとっては、
比較的に大きいパーティーがあった。

「食べ残し」「飲み残し」をかき集めたら、「ハヤシライス」のソースができた。
その出来上がりの味が、「スゴーく」濃い。

よくスーパー等で売っている「肉」等に、
サービスのつもりで付いてくる小袋入りの「ソース」があるが、
そんなのも、ちょい放り込んだ。「もったいなく」思ったのが運の尽き。

出来合いの、特に「ソース」の類は必要以上に味が濃い。
なかでも「旨味成分」は格別に多い。
「肉だけで、充分に美味いんだけどなぁ。」とも思うんだが…。


最近、スーパーに行って気づいたんだが、
やたらと「商品名」「商品説明」「能書き」に、
「濃い味」って言葉やら、「濃厚」って言葉が氾濫している。
例えば、コンビニの弁当は、もう、まっ正面から味が「濃い」。
そうかと思えば、「メガ盛り」「特盛り」なんて言葉が、
街のあちこちで目に付く。

これって「健康志向」とか言う、現代社会の風潮に逆行してないか!
どう考えたって、味が濃いのは「もう一口」を呼ぶし、
塩分だって、自動的に多くなる。
「量」が多けりゃ、「カロリー」だって高いに決まってる。

まあ、若い方々への「サービス」なんだろうし、
「通って来た道」だ。自分を振り替えれば、分からないでもない。
が、しかし、確実に、かつてより、「味が濃く」なってる気がしてならない。

これは、やっぱり「肉食」が増えたのが原因の一つに思える。
手軽に「本物志向」を満足させられる。「味が濃い」方が「お得感」がある。
等々、色々「ご時世」的な要素もあるとしてもだ。

「ヴェネズエラ」の御仁達は、「濃い味」好きだ。

フレンチレストランでは、肉用の「甘いソース」は歯が曲がりそうに「甘い」。
イタリアンでは、「パルメサーノ」(チーズ)を「鼻血」が出そうなくらいに混ぜ込む。
中華では、裏の倉庫に「ブラジル産、味の素4Kg袋」が山になっている。
「厚い文庫本」の大きさもあろうかという「チーズ」を、ペロッと食う。
日本人的には「常軌を逸している」食習慣はてんこ盛り。

日本食レストランでは、
皿の機能ギリギリ「皿のフチ」まで「しょう油」を注ぐ。
「鮭」「マグロ」「イクラ」等の「濃い味」が好まれ、「どっぷり」しょう油を染み込ませて食う。
下手すりゃ「マヨネーズ」「ツメ」をつけて食う。
で、淡白な味の「白身」は嫌われる。
「鮭」「マグロ」「イクラ」なんてのは、子供が好きな「寿司ネタ」と一緒だ。

あれも、これも、代々の「肉食」生活の結果だろう。

日本は「欧米化」している。
食の世界でも、確実に「毛唐」化している。
せめて「ポン酢」に「紅葉下ろし」「小ネギ」で食う、
「白身魚」を忘れないようにしなくちゃ。
自分が好きなだけだけれども。



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