2012年5月26日土曜日

5/25金曜 イカ塩辛のパスタ


使える材料が無くて、「絶望的状況で食うパスタ」なんで、
半ば冗談で「絶望のパスタ」といわれる。
「にんにく」「オイル」「とんがらし」と、「パスタ」をゆでる「湯」「塩」と「鍋」、
最低条件で実現できるパスタ。
人によっては、「もりそば」のシンプルさにかけて、
「イタリアのもりそば」と言う人もいた。

ご存知、
「spaghetti aglio olio e peperoncino=スパゲッティ アーリオ オーリオ ペペロンチーノ」
短く「ペペロンチーノ」と呼ぶ人もいる。
「塩味系」のパスタの相称として、「ペペロンチーノ」と呼ぶ風潮もあるが、
個人的には、賛成しかねる。
だって「ペペロンチーノ」ってのは、「とんがらし」の意だし。
が、「塩味系」の良い呼び方も、無いのも事実だが。

「塩味系」と言うか、これに「野菜」「魚介」「肉」何でもござれ、
このパスタに、何を放り込んでも、立派な一皿になる。
もっとも「放り込む」方法は、考えなきゃいけないが。
で、その中でも、より「シンプル」「お手軽」なのは、「アンチョビ」を放り込む事。

「アンチョビ」は、ニシン目カタクチイワシ科の小魚の総称(英語)だそうだ。
これを、三枚に下ろして、塩漬け、発酵させて、
オリーブオイルに漬けて保存されたものを、一般的にこう呼ぶ。

これの「放り込み」方には、チョイ、注意が必要で、
「にんにく」を「オイル」でやっつける時、同時に投入する。
少しでも「火」を強くすると、「アンチョビ」の中の「水分」が膨張して爆発する。
そうすると、熱い「オイル」が飛び跳ねて、危ないのなんの。ご注意。
「アンチョビ」は、ゆっくり加熱された結果、「ホロ」っとほぐれて、
軽く「焦がして」やれば、「生臭さ」が「香ばしさ」に変化して、好ましい事この上ない。

これは、美味い。
その「魚の発酵臭」は、日本人の遠い記憶をも呼び起こす。

で「アンチョビ」が、「塩蔵発酵」された食品なら、
日本における「それ」の代表は、「イカの塩辛」だろう。
「じゃあ使っちゃお。」って事。
正直なところは、
あんまり塩辛い「塩辛」が残っちゃっていて、「使っちまえ!」ってこと何だが。

実は、この試みは以前に何度もやっている。
「イカの塩辛」は言うに及ばず、「酒盗」「ホヤの塩辛」「塩辛い塩鮭」etc.。
各回とも成績は「良」。大成功で、美味い美味い。


この度は、旬の「アスパラ」も投入。
是非お試しあれ。
なんなら、食わしてあげるよ。

newport宮木英貴


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