人生節目の「ハレのご馳走」ってのがある。
「正月」「卒業」「入学」「入社」「進学」「昇進」「結婚」etc.
特別「何か」あった時の「ご馳走」の事。
何が「ご馳走」かは人それぞれで、
「寿司だ!」「焼肉だ!」「フレンチだ!」「イタリアンだ!」、
ダイエット中なら「サラダだ!」も充分ありだし、
「肉以外考えられない!」も勝手にしやがれってとこ。
基本、普段食ってる物よりは若干「違う何か」かいな?
「コスト」だっり「食材」ってか。
そんな中「海老」「カニ」の類を「ご馳走」と思う方々も多い模様、
実際「海老!カニ!」と「目の色」が変わる御仁も数々目撃済み。
当店でも「海老」をうたった料理は割と動くし、
「カニ料理」にゃ「どんな?」と質問も多い。
「アヒージョ」って料理がある。
簡単に言うと「材料」を「油」で「揚げる」ぢゃ無く「煮た」料理。
「材料」の「香り、味」が移った「油」が美味い。
「パン」を浸すと、こりゃケッコー。
十年近く暮らした「彼の地ベネズエラ」の「居酒屋」の定番料理。
だいたい「海老」と「マッシュルーム」のパターンがあって、
メニューにゃ並んで載ってるが値段は天と地、
「海老」は高級品「マッシュルーム」はその廉価版ってとこ。
つまり「彼の地」でも「海老」は高級品、
地球の裏側でも「そう」なんだから、途中だってきっと「そう」、
万国共通に「海老は高級」なイメージがあるってこった。
そんなとこを突いたのが件の「偽装事件」。
「喉元過ぎりゃあ何とやら」で最近トンと聞かない。
やらかした方だって「嫌な風」が吹き去るのを静かに待っている。
世界の「海老」の生産量ってどうなんだろう、
「高級感」をエサにどっかで誰かが大儲けしているだけかも……。
さて、ここでいきなり「自分」の話になるが、
「海老、カニ」には何の「興味」も無いってか「ご馳走」感は無い。
それは「美味い、不味い」の事じゃあ無くて、単に「興味」の事。
もちろん「美味い食材」って思っちゃいるが、
何たって自分で食うなら「剥く」のが面倒、「仕事」なら大歓迎だが。
これも「育ち」がケチだからか、
そう言や子供の頃「海老、カニ」なんざ食った記憶が無い。
「食う習慣」がそもそも無い。
「海老天」なら「身」より尾っぽが良い。
「海老、カニ」は「ご馳走」だなんて思ってもいない…。
たまたまあったから「賄い」に登場なり。
"newport"宮木英貴
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