2011年5月8日日曜日

5/6金曜 ラーメン

ラーメン屋って、何時かはやってみたい。でも「化学調味料スープ」じゃあ夢は無い。





「化学調味料スープ」ってのは、いわゆる工業製品を作る工場で、工業的に作った「ナンチャラ酸ナトリウム」だの「ナンチャラエキス」だの「ビタミンナンチャラ」を、デジタル的絶妙さでマクロ的正確に混ぜられて作られた「化学薬品」「化学的合成物」の事。あまり「化学」に過ぎると消費者に恐怖を与えてしまうから、「天然物から抽出した天然エキス使用」とか言ってオブラートにくるんでいる。けど「天然物から抽出した天然エキス」を生産するためには、「化学的処理」が必要な事は簡単に想像できる。

化学調味料とは「大辞林」によると、「うまみのもととなる化学物質を人工的に生産した調味料。」だそうだ。ちなみに「化学」って「物質を構成している原子や分子に注目し,物質の成分組成・構造,その生成と分解の反応および他物質との間に起こす反応を研究する。」だそうだ。けど「化学」なんて事を言い出す太古の昔から、人は物を食って生きている。


「食品の安全性」など「作り手」「消費者」共に、あまり眼中に無かった日本経済の高度成長期に、人間の子供時代の成長期を過ごした我々世代は、実際何を食っているかわかった物ではない。証拠に、例えば「アトピー」なんてのは、我々世代の子供達に多い。関連が無いとは思えない。


それにしたところで、今時、「食品用化学薬品」を否定したって「無理」「無駄」なのは承知。ご家庭の水道をひねると、「塩素」が入った「水道水」がほとばしる。決して天然の「水」じゃない。これだけ人間が地上に溢れて、生きるために色々な活動していれば「水」も汚染される。汚れた「水」を、人間が口にしても安全な「水道水」にするには「化学的処理もやむなし」と思う。むしろ家に居ながらにして「安全な水」が飲めるのだから、有難いくらい。

人間が口にする根源である「水」=「水道水」を肯定するのであれば、食い物にしても大差は無いだろう。何せ「そこそこの安全性」は確保されている。たまに「食中毒」で人が死ぬことがあっても、「インスタントラーメン」を食べたのが直接の原因で人が死んだのは聞いたことがない。「高血圧」の元に成るかもしれないが.........。


何が「天然」と「化学合成」が違うというと、「化学合成」の場合、味を作るために必要不可欠な要素を、必要最小限で化学的に表現してしまうので、余りに必要最小限なあまりに、味が立ってしまうこと。天然の場合、味を構成するために余り必要でない要素も味の中に含まれている結果、必要な味の要素にまとわりついて、角を丸める作用をする。必要でもないはずの要素が、必要な要素の悪さを補って、必要な物になるってこと。



化学調味料で一番有名な「味の素」の主成分「グルタミン酸ナトリウム」は、「ナトリウム」ってなもんだから、いわゆる「塩」の仲間。「味の素」いっぱいの「ラーメン」を食べると、やたらにのどが渇く。つまりは、「塩辛い」って事と同じと言う事。どういう訳だか知らないが「グルタミン酸ナトリウム」は、食後の後味もやたらに舌にまとわりついて、いつまでもベタベタ残っている。気になり出すと気持ち悪くなる。

分かる人には、とっくに分かっている事。

例えば自分は、それぞれの食材には、それぞれの必要充分な「旨み」が内蔵されていると考えている。それさえちゃんと引き出すことが出来れば、わざわざ科学的な味を足す必要はない。「化学調味料」に慣れた「舌」には、「物足りない」味になってしまうかもしれないけど。そんな事になっている人は可哀想だね。物の本当の味を知らないことになる。


閑話休題

まあ、完全に「商売」と割り切って、「安く」「濃く」「安定した」味を出せる「化学調味料スープ」を売るのも一つの方法かも知れない。その「信奉者」「肯定者」「それしか知らない」「安けりゃ良い」人達は身近にも沢山居る。

「完全に天然」にするなら「鶏」「豚」「牛」から、「水」から、「野菜」からなんとかしなけりゃならない。何故なら、そんな物も「化学薬品」にまみれているだろうから。全てを徹底的に「天然」「非汚染」なんて考えたら「コスト」も莫大だろうし、「味」「量」を安定させるのは、多分凄い労力を要するはず。


でも、少しでも近づこうとしている人達もいるのも事実。もし、自分で「ラーメン」やるなら「無理」な方が面白そう。そっちが良い。


再び閑話休題

多分10日程、この「ブログ」休みます。僕を探さないで下さい。じゃあ。




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