2013年11月22日金曜日

11/17日曜 奥様製海苔のパスタ

ほとびる-潤びる = 乾燥していたものが、水分をすって柔らかくなる事。

「ほとびるなんて日本語、よく知ってたもんだ」と、
以前、この言葉をブログで使ったら、褒められれた。
正直「うろ覚え」であったが、そりゃ褒められと嬉しいもんで、
今では確固たる我が「ボキャブラ」の一つになっている。

先に「クリームソースの海苔のパスタ」を作ったら、
嫁が「あたしも作る」ってんで、この度の「賄い」に至る。

先ずは「パスタ」の常套手段、
「にんにく」を「オリーブオイル」で緩々炒めておいて、
「白ワイン」を投入、「アルコール」を飛ばし「海苔」をサッと煮る。
「しょう油」で味をして、これが「パスタのソース」になる。

が、それなりの「海苔」なら水分に漬けりゃあ直ぐに「ほとびる」のだが、
いつまで煮ても、一向に「ほとびるら」ない。
実は前回の「クリーム」の時も「ほとびら」なくてイラついていた。

嫁、及び我が「なぜ?」を若干調べてみたら……。

簡単に言うと「薄い生海苔」の集合体は「柔らか」「歯切れが良い」。
反対に「厚い生海苔」だと「固い」「歯切れが悪い」って事。
これは必ずしも「葉の若さ」や「海苔自体の良し悪し」がって訳じゃあなく、
「潮の濃度、温度、スピードetc.」、
そして「養殖の方法」にも由来するそうな。

「養殖の方法」ってのは主支柱式」と「浮き流し式」の二種類。

「支柱式」は遠浅の海などで支柱を立てて、網を張っての養殖。
近海なので川の流入が近く栄養豊富、海流も緩やか、
で、葉が柔らかい海苔になるそうな。
コンビニおにぎりの「パリっ」て海苔がそれ。

「浮き流し式」は沖合に「イカダ」を浮かべての養殖。
「支柱式」反対の原因で、固い海苔になるって事。
ラーメンなんかに入っている、スープに溶けない「海苔」がそれ。
つまり「ほとびらない海苔」。

昨今は、この「浮き流し式」が増えているそうだが、
「沖」に出たのは「埋めたて」やら「川の汚染」etc.が理由だろうさね。
まーたも「環境問題」が見え隠れ。


しかしだ、「柔らかい、固い海苔」の理屈があったとして、
何より「海苔」を固くするのは「湿気った海苔を放置」する事なそうな。

なーんだ「俺」のせいじゃん。

"newport"宮木英貴



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