「クリームシチュー」
子供の頃からあった。
「シチュー」と言えば「クリームシチュー」の事だった。
その後、あちこちのレストラン、厨房をウロウロしたが、
ついぞ、「クリームシチュー」と呼ばれている料理には会わなかった。
料理の勉強のために開いた本で、でもだ。
日本人が生んだ、日本人のための、かつ家庭のための、
いわゆる「洋食」ってやつだ。
某Web上百科事典によると、
「ホワイトソースや生クリームを使った煮込み料理のこと。」
Web上のレシピはそれこそ百花繚乱。
材料だけで、牛、豚、鶏は言うに及ばず、
鮭、牡蠣、ホタテ、タラ、…………
先日、スーパーで「クリームシチューの素」が山に売られていた。
なんだか、妙に気になって、気が付いたらカゴに入っていた。
何十年ぶりだろう。
いわゆる「クリームシチュー」を食った。
普通なら「箱入り?の素」の「作り物味」が気になるんだが、
懐かしくて、嬉しくなってしまった。
これは身体のどこかに、刷り込まれている味だ。
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