2013年1月12日土曜日

1/10木曜 「鹿肉」入りの「あんかけ焼きそば」


「鹿肉」は、素晴らしい。
「高タンパク」「低脂肪」「鉄分量も高い」いんだそうだ。
し、何より美味い。

が「鹿肉」はまだ、先入観を持って見られている事が多い。
確かに、下手な火の入れ方をすると「モサ」つく感じがあるし、
かつての「血抜き」が不完全な「肉」の、
イメージを引きずっている方も多い。

そもそも「鹿肉」は、「脂質」が少なく、味に「クセ」の少ない「肉」。
「洋食かぶれ」よろしく、「ジビエ」とか抜かして、
「十ぱ一絡げ」に、「赤ワイン煮」何ぞにしてしまったら、
「赤ワイン」のキャラにやられて、
「味も素っ気も」「脂っ気」も抜けて、パッサパサになってまう。
まあ、「血抜き」がダメな「鹿肉」には、有効かもしれないし、
「部位」を考えれば、あながち「ダメ」でもないが。

今、北海道じゃあ、確かな数字は知りもしないが、
「鹿」の害も深刻な模様。
確かに「高速道路」を並走したり、農産物を食い荒らしたり、
民家のすぐそばで、見られる事もある。
そんな事なら、「食っちまえば良いぢゃん!」
なんて考えは、考えの足りないバカなコック的発想かもしれないが、
「食材」として考えるのは、悪くは無いと思う。

当然、野生の動物だ。
餌の環境も、「時」「場所」で違うだろうから、
「健康状態」つまり、「肉質」も、一定じゃあ無いだろうし、
「病気」もあるかもしれない。
「捕獲」の時、イイだけ暴れて疲れたら、そりゃ「肉」は不味くなる。
「銃」での「猟」なら、「弾」の当たる場所も問題。
もっと大事なのは、「捕獲」後の処理。
「血抜き」は、死後「2時間」が勝負だそうで、
「首」落としてぶら下げて、「血抜き」するなら、
下手したら現場でしなきゃならない。
不完全になる確率は、上がる。

で「生け捕り」にしておいてある期間飼育、
必要に応じて「屠殺」「精肉」する方法が考えられる。
「養鹿(ようろく)」って言うらしい。
これだと「餌」は安定するし、「疲れ」は癒える。
「病気」の発見の確率は上がる。

何より「屠殺」〜「血抜き」〜「精肉」の工程がスムーズ。
いささか残酷な物言いで、心苦しいが、
「電気ショック」で気絶させておいて、「血抜き」をすると、
「心臓」がまだ動いていて「ポンプ」を使っている様なもので、
「血抜き」がより完全に出来るそうだ。
側に「精肉」する所があれば、より新鮮な仕上がりになる。

まあ「残酷」って言ったって、人間「万物」の命を頂いているんだし、
「牛」やら「豚」やらの事考えれば、そんなもんでしょう。

実際、そんな事業が、道東辺りで始まっているそう。
沢山の人が「鹿」の安定供給に向けて、努力している様だ。
現在の「鹿肉」市場は、10年前からでも変わっている様に思われる。
「肉質」「価格」「品数」は、格段に変わっている。

「考えの足りないバカなコック的発想」は現実になりつつある。
あら嬉し。
おかげで「あんかけ焼きそば」に「鹿肉」が入ったりもする。


newport宮木英貴






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