2011年12月29日木曜日

12/28水曜 Sopa a la Vanezolana(ヴェネズエラ風スープ)


かつて在した「ヴェネズエラ」と言う国では、「スープ」をよく食う。

基本、働きたく無い民族性、つまり「ずぼら」なんで、
でかい鍋で一回に大量に作れて、ただ煮込みゃあいい「スープ」は打って付け。
その上貧乏人にとっては、
「水分」である「スープ」は、一時的にも腹が膨れて、経済的にもOKって事。

国民の90%からが貧乏人であるかの国では、
「スープ」は良く食うイメージになるのは当たり前。

材料は「魚の頭」「動物の内臓」「まるごとの鶏のぶつ切り」
これが貧乏人パターン。
「魚の身」「動物の肉」「皮を剥いだ鳥の胸肉」
これが金持ちパターン。
これに、ありとあらゆる「芋類」「根菜」が、4~5種類は少なくとも入って、
ネギ類、コーンなんかがはいる。
で、味の「キモ」は「シラントロ」と「ニンニク」。

さて、「シラントロ」。
アジアでは「香菜(シャンツァイ、パクチー)」、英語で「コリアンダー」なんて言う。
アジア各地の料理に乗っかている、人によっては「臭い!」と表現する「あれ」。
まあ、かの地でも山の様に食う。

「あれ」は、かの地に着いた途端「はまった」。病みつき。
スーパーに行くと、日本の「ほうれん草」みたいな大束で売っている。
ちなみに、「バジル」「ミント」も同じく大束。

だいたいにおいて、暑い国。
現在ではかなり改善されているとは言え、冷蔵庫もいい加減な時代からの流れで、
「魚」「肉」ともに、日本人的には臭い。
で、その「匂い」をなんとかするため、
「ニンニク」そして「シラントロ」は大活躍する事になる。

まあ、物にもよっては、ちょいと臭い位の材料じゃなきゃ「この味は出ない。」
なんて思う、美味しい「スープ」もあるから、「発酵」の力は大したもの。
実際、「こりゃイかれたエビの味だ!」なんてことは何度もあった。
この香りが、結構スープの中で、いいかんじに漂っていたりする。

これに関しては「三平のシャケは臭い位じゃないと……。」
「ホッケはハンカクサイ位が……。」
なんて言う御仁も、この国には点在しているから、あまり大きな事は言えない。

先日、メニューに「小樽近海の魚介」を使った、このスープを作った。
味は「塩、こしょう」のみ。
「ニンニク」「シラントロ」を山にいれたのは言うまでもない。

で、その残りに、その辺の野菜クズを放り込んだのが、今日の「賄い」
「ライム」を絞って、辛いソースをガバッと入れて食う。美味いんだなこれが。


ちなみに「シラントロ」の入手には大苦労がある。
今回の「シラントロ」、夏のうちに作ってもらったやつを冷凍保存しておいたもの。
もう、ほとんど無い。自分で作ってみるかい。


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