2012年12月20日木曜日

12/19水曜 「へしこ」のパスタ、赤&白


「魚」を「塩蔵」「発酵」した香りには、魔力がある。
体の芯から、「何か」が沸き起こって来る。
周りを「海」に囲まれた「日本」ってぇ国に、生まれ育ったからかも知れないが、
その手の「発酵食品」は世界中にあるし、
ひょっとして、我らの遠い祖先が、「海」から生まれた証拠なのかも知れない。

まあ、早い話「好き」ってこった。

先日、同級生「S水君」から、「へしこ」なるものを頂いた。
私、恥ずかしながら、知らんかった。
「Facebook」で彼の投稿を見て、始めてその存在を知り、
慌てて、「Googleさん」にお伺いをたてた。

「鯖」を「塩蔵」「糠漬け」にした、「若狭」福井の名産との事。
同じ様な物が、小樽近辺にも「糠にしん」、道東方面の「糠さんま」がある。
「北前船」により、「へしこ」の製法が、北海道に広く伝わったらしい。
その「へしこ」、農林水産省主催の「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれ、
「御当地人気料理特選」にもなったそうな。
まあ「お役所」が「特選」したからって、なんて事はないが、
「御当地」物の着眼点は、まだまだある。
この点、「福井」に軍配は上がったってぇところか。


まあ、この「へしこ」、「塩蔵」なだけに塩っ辛いが、
例によって例の「魔力」を発揮。「美味い」。

「和」的発想で食うなら、やっぱ「白い飯」のアテだなぁ。
「日本人」としちゃあ、しょうがないところ。ダントツで「No.1」でしょ。
「炊き立ての飯」「茶漬け」「おにぎり」etc.と続く。
でぇ「洋」的発想なら、「パスタ」「サンドイッチ」かな?
やっぱり「炭水化物」との組み合わせになる。

で「パスタ」。
「S水君」と共に、同級生の「E藤」が「そりゃ、ペペロンチーノだべ」と、
先に、大きく「声」を上げてしまったので、
まさか「プロ」の私が、言うとおり「ペペロンチーノ」をやったんじゃあ、
沽券に関わるじゃん。
「クソッ、ハードル高くしやがって」と思いつつ、別の「手」を考えた。

で、先ずは「シンプル」に「トマト」と合わせて見た。
「にんにく」「とんがらし」、そして「へしこ」を、
ゆっくり「オリーブオイル」で煮る様に炒める。
「にんにく」がいい色になった頃、「へしこ」も香ばしくなり、
ついでに「身」がほぐれて来る。
ここに「白ワイン」を投入、アルコールを飛ばしておいて「トマト」を投入。

「トマト」、これは、正直失敗。
「トマト」のキャラが立ち過ぎた。「トマト」は忍路産。
「へしこ」がチョイ足りなかったか、「T口君」の勝ち。

そこで「E藤君の言」に乗るのも「癪に障る」が、
ものは試しと「ペペロンチーノ」にしてみた。
これは、「トマト」の場合の「白ワイン」投入前の時点で、
「パスタ」を投入すればイイ。
これは、やっぱり良い。美味い。「シンプル」こそ、一番だ。

まあ「アンチョビ」の使用方法と一緒と、思えば良い。

後は、また追い追い考えるとして、
「へしこ」美味いわ。「S水君」ありがとう。

newport宮木英貴

「へしこ」とトマトのパスタ

「へしこ」のペペロンチーノ

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