2011年4月5日火曜日

4/3日曜 ジンギスカン丼

子供の頃「焼き肉」と「ジンギスカン」は同義語だった。それ以上に、「焼き肉」と言う料理名は知らなかった。知っていたとしても、それは「マンガの中」の世界の事で、「正月、真っ青に晴れ上がった、雪の無い河原の土手で、凧揚げをする。」様な「夢」の中の事だった。高度成長期に育った北海道の子供は、ほぼそうだったんじゃないのかと思う。

後に外食を覚える年になって、「焼き肉」と「ジンギスカン」の意味が分離されたとしても、それは街に「焼き肉屋」さんと「ジンギスカン屋」さんが別に存在するから位の事。いざ「焼き肉屋」さんに行ったところで、メニューにある「カルビ」等は視界のはるか遠くにあり、ほぼ「ホルモン」と並んである「ジンギスカン」にしか目は向かず、「焼き肉」と「ジンギスカン」の同義語状態はそう変わらない。せいぜい「焼き肉」の範疇に「ホルモン」が追加された程度である。

だから、かつては「焼き肉食いてー!」と「ジンギスカン食いてー!」も同義語。当然値段のこともあり、「ジンギスカン食い放題」は良く行った。北海道には「ジンギスカン屋」さんは沢山あるから良い。

東京でも新宿に「食い放題」を見つけて、美味くては無かったけど値段は北海道だったので良く行った。

年に一二度、少しお金が使える様な時に行く、モンゴル料理屋さんも「高円寺」に見つけた。そこで初めて厚切りお肉の「生ラムジンギスカン」を食った。その柔かさに、丸い冷凍の「マトン」しか知らない北海道の田舎者には衝撃が走った。「やっぱマトンが美味いよな!」とか、うそぶいたりもした。

東京で「ジンギスカンの肉(丸いマトン)」を、北海道の1.5倍の値段だけど何時でも売っている所も見つけて、山盛りの「もやし」と安物のホットプレート買って来て、友達呼んで「ジンギスカンパーティー」もした。

かように情熱を傾けた「ジンギスカン」だけれども、最近「あー!食いてー!」と思う事は、めったになくなった。

年なんだろうけど、ちょい寂しい気もする。





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