乗っけた物を羅列しただけの、こじ付け料理名なり。
けど、他に言い様も無いのも確か。
先ず「ぶっかけ系蕎麦」のアイデアがあって、
冷蔵庫に有る、「蕎麦」に乗せたら美味しそうな物を、乗っけただけ。
その割には、けっこうな出来で、
冗談半分に「こんなメニュー、蕎麦屋にあったら頼むのに。」くらい思ったりして。
「ネロネロ」「ネバネバ」は有りがちとしても、
ただ焼いただけの「揚げ」を乗せる当たり、
「変わりキツネ蕎麦」なんて命名して、ほくそ笑んだりもする。
こりゃシンプルで、けっこう美味い。
新しいメニューを考える時、
今回の「賄い」みたいに、ただ思い付きだけで出来ちゃうと、
凄ーく楽だ。
まあ、当店のメニュー作りは、
正直言って、ほとんど「思い付き」だけどね。
例えば今回の「変わりキツネ蕎麦」としたら、
人によっては、
「蕎麦」と「揚げ」の分量の比率だの、
「揚げ」は厚さによって「汁」の吸い塩梅が違うだの、
切った大きさで、食感が違うだの、
「揚げ」の揚げ油の香りがどうだの、
焼き加減がどうだの、
やっぱ煮込んだ方が美味いとか、
こまごま考えるんだろう。
そうやって、こだわりにこだわって、
新しい「メニュー」を開発する事は、
仕事に対する「誠意」「誠実」とか言う意味では、正しいとは思う。
が、「料理」と言う意味では、どうかとも思う。
工業製品ならいざ知らず、
天然の物であるら材料のコンディションは、
そもそも、いつも同じとは限らない。
食べ手の「健康的」「精神的」コンディションだって違う。
ある一瞬で「完璧」であっても、
次の瞬間で、コンディションが変わらないとも限らない。
そんなこんなで、我が座右の銘は、
「いいかげん」つまり「良い加減」。
「思い付き」と「良い加減」が、当店のメニュー作りの基本姿勢であります。
ま、時にはこだわるけど。
newport宮木英貴
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