2012年9月20日木曜日

9/19水曜 冷やし中華


「冷やし中華」の、「今日の賄い」での登場回数は、
多分「一二」を争うだろう。
「タレ」は作り置きしているし、その「材料」は何時でも冷蔵庫に有る物。
その上、この「9月」とは思えない、この天気じゃあ…。

そんなこんなで、「冷やし中華」の話は出尽くしている。
そんなこんなで、ちょいと脇に目をやって、
「冷やし中華」に付き物の一つ、「辛子」について……。


「辛子」つまりは「マスタード」。
「辛子」は、「カラシナ」系の種子を「粉」にして、
「水」「ワイン」「酢」「他スパイス」を混ぜて作る。
「カラシナ」自体にも、いくつか種類がある様だが、
その栽培されている地域は、特に限定はないみたい。
日本には大陸伝いに渡って来たとのこと、そもそも日本原産じゃあない。
「和」と「洋」を分けたがる向きもあるが、ナンセンスこの上ない。

「別」が有るとすれば、その混ぜ物で、
例えば、日本では「おでん」等に付けるのは、
基本、「水」「お湯」だけで練った、「辛い」やつ。

有名な「ディジョンのマスタード」は、フランス「ディジョン」地方で作られる。
なんでも「ワイン」を使っているのが「特徴」だそうで、
多分、今「ちまた」にある「マスタード」ってやつの「原型」と思われる。
若干「辛い」く、「酸味」「苦味」が特徴で持ち味。
もっとも、今は輸入物の原料らしいが。

「粒」が混ざった「マスタード」もある。
これは、「粒」のプチプチ感、噛んで弾けた時の「香り」がグット。
「ドイツ産」「フランス産」etc.を試したが、
「辛く」はないが、総じて「良い印象」。

反して、一番不思議なのが「アメリカ」の「マスタード」。全然「辛く」ない。
「ホットドック」に「ケチャップ」並に大量に付けても「辛く」ない。
ちょっとの「酸味」、ちょっとの「苦味」、
イメージとしては、「ディジョンのマスタード」を、水で伸ばした感じ。
「ケチャップ」の「赤」、「マスタード」の「黄」。
色合いの効果しか、感じない。正直、何が良いのか分からない。

かつて日本でも、この「黄色いだけのマスタード」が全盛の時があった。
もう何十年も前の事だ。
その後、「辛さ」だけはある「チューブ」の「辛子」「マスタード」
が売られる様になって、少しは「辛子」らしくはなったが。

おかげで、「自作」の気分は盛り上がる。
当店では、「辛く」て「酸っぱく」て「苦く」て、
「香り」がある「マスタード」を自作している。
もっとも「マスタード」の粉は「洋辛子」を買ってはいるが…。


考えてみれば、外で「冷やし中華」を食べることは、まずない。
「辛子」が付いている事は解るが、それがどんなのかは記憶が不鮮明。
多分「冷やし中華」は、「日本製」「日本食」なはず。
なので、日本の「辛い辛子」かな?

昔、「冷やし中華」の「タレ」に、
流れ込んで、自然に混ざってしまう「マスタード」が付いていた覚えもあるが……。

newport宮木英貴




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