「冷やし中華」の、「今日の賄い」での登場回数は、
多分「一二」を争うだろう。
「タレ」は作り置きしているし、その「材料」は何時でも冷蔵庫に有る物。
その上、この「9月」とは思えない、この天気じゃあ…。
そんなこんなで、「冷やし中華」の話は出尽くしている。
そんなこんなで、ちょいと脇に目をやって、
「冷やし中華」に付き物の一つ、「辛子」について……。
「辛子」つまりは「マスタード」。
「辛子」は、「カラシナ」系の種子を「粉」にして、
「水」「ワイン」「酢」「他スパイス」を混ぜて作る。
「カラシナ」自体にも、いくつか種類がある様だが、
その栽培されている地域は、特に限定はないみたい。
日本には大陸伝いに渡って来たとのこと、そもそも日本原産じゃあない。
「和」と「洋」を分けたがる向きもあるが、ナンセンスこの上ない。
「別」が有るとすれば、その混ぜ物で、
例えば、日本では「おでん」等に付けるのは、
基本、「水」「お湯」だけで練った、「辛い」やつ。
有名な「ディジョンのマスタード」は、フランス「ディジョン」地方で作られる。
なんでも「ワイン」を使っているのが「特徴」だそうで、
多分、今「ちまた」にある「マスタード」ってやつの「原型」と思われる。
若干「辛い」く、「酸味」「苦味」が特徴で持ち味。
もっとも、今は輸入物の原料らしいが。
「粒」が混ざった「マスタード」もある。
これは、「粒」のプチプチ感、噛んで弾けた時の「香り」がグット。
「ドイツ産」「フランス産」etc.を試したが、
「辛く」はないが、総じて「良い印象」。
反して、一番不思議なのが「アメリカ」の「マスタード」。全然「辛く」ない。
「ホットドック」に「ケチャップ」並に大量に付けても「辛く」ない。
ちょっとの「酸味」、ちょっとの「苦味」、
イメージとしては、「ディジョンのマスタード」を、水で伸ばした感じ。
「ケチャップ」の「赤」、「マスタード」の「黄」。
色合いの効果しか、感じない。正直、何が良いのか分からない。
かつて日本でも、この「黄色いだけのマスタード」が全盛の時があった。
もう何十年も前の事だ。
その後、「辛さ」だけはある「チューブ」の「辛子」「マスタード」
が売られる様になって、少しは「辛子」らしくはなったが。
おかげで、「自作」の気分は盛り上がる。
当店では、「辛く」て「酸っぱく」て「苦く」て、
「香り」がある「マスタード」を自作している。
もっとも「マスタード」の粉は「洋辛子」を買ってはいるが…。
考えてみれば、外で「冷やし中華」を食べることは、まずない。
「辛子」が付いている事は解るが、それがどんなのかは記憶が不鮮明。
多分「冷やし中華」は、「日本製」「日本食」なはず。
なので、日本の「辛い辛子」かな?
昔、「冷やし中華」の「タレ」に、
流れ込んで、自然に混ざってしまう「マスタード」が付いていた覚えもあるが……。
newport宮木英貴
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