「冷やし中華」は、正真正銘「日本」の料理らしい。
「韓国冷麺」辺りからのヒントを頂いたか。
まあ、「冷やし中華そば」の略ではないかと思われる。
「スープ」に「ごま油」と「酢」を加えて、
「蕎麦」「素麺」「冷麦」よろしく、
冷やした「麺」にかけてみたってところ。
具である「きゅうり」「卵」「ハム」の色合いは、
「完成の域」に達している程、「美しい」とは思うが。
「中華そば」だって、どう考えたって「日本」の料理。
「鶏出汁」「しょう油味」のスープが、
「縮れた細麺」が入った「赤い丼」にはってあるイメージ。
「中華」版の「かけ蕎麦」って感じ、
まあ、「漠然」と「中華」っぽいから、「中華」なんだろうなぁ。
「カニ、エビ」が入った薄焼きの卵を、飯の上に乗っけて「あん」をかけた、
「天津飯(てんしんはん)」も、日本生まれの「中華」とのこと。
日本ではメジャーな「酢豚」「八宝菜」は、
「モノホン(本物)」中華料理だったりもするから、
「中華」やら「天津」やら、
事大きい名前が付いている程「怪しい」のかも。
「スパゲッティ ナポリタン」「インドカレー」の例もあるし、
「アメリカン(フレンチ)ドック」に至っては笑っちまうが。
「しょう油」に「ごま油」「酢」の香りがしたら、
何となく「中華」な感じだ。
「冷やし中華」しかりだし、
「焼き餃子」ってのは「日本風」らしいが、
テーブルに、その「中華三点セット」が並んでいる。
ついでに言うと、「赤い丼」「龍の絵皿」「中華のグルグル模様の器」
に盛り付けられていりゃあ完璧だ。
洋食なんてのは、「西洋風日本的料理」だが、
ソース(いわゆる卓上の「ウスターソース」)が洋食、しょう油は和食。
なんて考え方もある。
俺なんか、子供の時分はそう思っていた。
ソースかけて食うトンカツは洋食、
しょう油で味付けの「すき焼き」は和食。
煮込んだ「豚の角煮」は和食
そんなこんな、当店は「西洋風日本的料理」のお店です。
newport宮木英貴
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