2013年6月16日日曜日

6/15土曜 豚丼


道東は「帯広」名物だったはずの「豚丼」が、
「あれよ」の内に、全国メジャーになったのは、
2003年暮、アメリカの「BSE(狂牛病)問題」にやられて、
いわゆる「牛丼チェーン」なんかで、
「牛肉」の調達が難しくなった事を発端とするのはご存じ。
あれからもう10年近くになる。

「炭火」の香り」漂う、「甘辛味」の豚肉が乗っかった、
帯広駅前「ぱんちょう」の「豚丼」を初めて食ったは20数年前。
全国展開されていく「豚丼」を横目で見つつ、
「俺、オリジナル知ってるもんネー」とかいう「優越感」とか、
「俺のもんだったはずだぜ」とかいう「喪失感」とか、
「そりゃあ違うベ」とかいう「知ったかぶり感」とか、
「頑張れよー」ちゅう「期待感」とか、
他人事ながら、勝手に思っていた。

多分「牛肉ぢゃないなら豚肉」って言う「安直」な発想だったんだろう。
「豚丼」は「ぶたどん」ぢゃなくて、
「とんどん」だったり「ぶたどんぶり」だったりもしていた様だし、
「鶏肉」って発想で「焼き鳥丼」なんてのもあったと記憶する。

当初は「牛丼のタレ」で「豚肉」をやっつけただけのもあったそうだし、
「迷走」ぶりは見て取れる。
「オリジナル」なんてのはどうでも良くて、
「豚」は「商売の形」を守るための「方策」に過ぎなかったって事。
後々に「オリジナル」に目を向けたり、
「研究、研鑽」を重ねて「美味しい」方向に持って行くんだから流石だが。

そんなこんな、
「ローカル食」としての「豚丼」の価値は揺るがなかった。
「食い物」なんてものは「何でもあり」なんだし
「ローカル?クソくらえ!」とも思うが、
「地方の香りは大事だろ」とも思う。

土地土地の人達の「環境」「習慣」「発想」「努力」etc.
そんな事が感じられる「食い物」は大好きだ。
「一言」言うと、
「豚丼」は、そんな大げさなもんぢゃないけど。

"newport"宮木英貴




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