道東は「帯広」名物だったはずの「豚丼」が、
「あれよ」の内に、全国メジャーになったのは、
2003年暮、アメリカの「BSE(狂牛病)問題」にやられて、
いわゆる「牛丼チェーン」なんかで、
「牛肉」の調達が難しくなった事を発端とするのはご存じ。
あれからもう10年近くになる。
「炭火」の香り」漂う、「甘辛味」の豚肉が乗っかった、
帯広駅前「ぱんちょう」の「豚丼」を初めて食ったは20数年前。
全国展開されていく「豚丼」を横目で見つつ、
「俺、オリジナル知ってるもんネー」とかいう「優越感」とか、
「俺のもんだったはずだぜ」とかいう「喪失感」とか、
「そりゃあ違うベ」とかいう「知ったかぶり感」とか、
「頑張れよー」ちゅう「期待感」とか、
他人事ながら、勝手に思っていた。
多分「牛肉ぢゃないなら豚肉」って言う「安直」な発想だったんだろう。
「豚丼」は「ぶたどん」ぢゃなくて、
「とんどん」だったり「ぶたどんぶり」だったりもしていた様だし、
「鶏肉」って発想で「焼き鳥丼」なんてのもあったと記憶する。
当初は「牛丼のタレ」で「豚肉」をやっつけただけのもあったそうだし、
「迷走」ぶりは見て取れる。
「オリジナル」なんてのはどうでも良くて、
「豚」は「商売の形」を守るための「方策」に過ぎなかったって事。
後々に「オリジナル」に目を向けたり、
「研究、研鑽」を重ねて「美味しい」方向に持って行くんだから流石だが。
そんなこんな、
「ローカル食」としての「豚丼」の価値は揺るがなかった。
「食い物」なんてものは「何でもあり」なんだし
「ローカル?クソくらえ!」とも思うが、
「地方の香りは大事だろ」とも思う。
土地土地の人達の「環境」「習慣」「発想」「努力」etc.
そんな事が感じられる「食い物」は大好きだ。
「一言」言うと、
「豚丼」は、そんな大げさなもんぢゃないけど。
"newport"宮木英貴
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