基本、味はバラけているのが好き。同じ味が続くのは苦手。
例えば、「目玉焼き」は黄身と白身がバラけているから好き。
「卵焼き」は全部同じ味だから嫌い。
例えば、「白いご飯」」のオカズが、別皿で「カツの卵とじ」ならOK。
「カツ丼」になると、かなり無理。
そうなんで、「オムライス」は最悪の食べ物だった。
表は「卵焼き」、中は一緒くたに味付けられた「ケチャップご飯」。
デパートの食堂のサンプルを見たって、「なんじゃそら!」と思っていた。
昔は露骨にそうだった。
年齢とともに、必要に迫られるとともに、些細な好き嫌いは無くなったが。
味がバラけていると、それぞれ好きなバランスで食る事ができる。
ここがミソ。
いわゆる「口内調理」ってやつ。
「オカズ」と、「米の飯」のバランス。
「肉やら魚なんか」と、「ソース」の関係。
「焼きそば」と、「餡」の分量。
私の育ちは「母子家庭」、母方の親戚と一緒に生活していた。
で、その「家」の「おさんどん」は祖母がしていた。
彼女は明治生まれで、「男子、厨房に………。」のお方。
「インスタントラーメン」さえ、小中学校時は作った事は無かったし、
「カップ麺」にお湯を入れた事も無かった。
と言うより、ガス台の「火」の付け方も知らなかった。
そもそも、「なんか作る」事は子供の頃から大好きだったから、
もう、「インスタントラーメン」が作ってみたくて、みたくて。
で、テーブルの前で「口内調理」は自由だってんで、
いろんな「バランス」を楽しむ事を、覚えたような気がする。
ついでに言うと、同じ理由で、テーブルの上で、
自分で「しょう油」「ソース」をかけて食べる物も好きだった。
後に高校生になって「悪さ」をする様になり、親戚宅にいられなくなり……、
真の「母子家庭」生活が始まり、食生活も一変する。
「インスタントラーメン」どころか、
「味噌汁」はお手の物、
「カレー」「クリームシチュー」「ミートソース」……………。
で、現在に至る。
「抑圧」後の「爆発」は強烈。職業にまで影響している。
newport宮木英貴
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