何が「懐かしい」って、先ずはそのスタイル。
付けたとしても「塩コショウ」だけの味で、ただ炒めた「スパゲッティ」に、
「ミートソース」を、乗っけただけ。決して、混ぜたりなんかしない。
「鉄板」にでも盛りつけりゃ、いっそう完璧だったが。
けど、もっと懐かしいのは、そのソースの味だ。
秘密は「缶詰」の「ミートソース」ってこと。
かつて、某喫茶店で食した「ミートソース」は、「缶詰」だったと思われる。
微妙に「金クサイ」感じも、「懐かしさ」をそそる。
今でこそ「冷凍食品」「レトルト食品」の「種類」「量」は、
「家庭用」「業務用」に限らず、天井知らず。
それらメーカーの商品カタログを見ると、
「こんな物まであるのか!」と、驚く事しきり。
それら商品を、上手い事組み合わせれば、店の一つや二つは簡単に出来ちゃう。
けど、当時は「缶詰」だったろうな……。
先日、某所から「10年前に賞味期限切れ」の、
家庭用「ミートソース缶」が、転がり出てきた。
自分の名誉のために言っておくが、
決して「某所」は「我が家」でも「当店」でも無い。
物の管理は、ちゃんとしているつもり。ご安心を。
で、その缶詰、素直に捨てりゃあ良いものを、
「そのうち、開けるだけ開けてみるか。」となるのは、いわば「業」。
捨てないで取って置いて、その「そのうち」が、昨日となった訳。
開けた匂いはOK、流石にそのまま舐めるのは気が引けたので、
鍋に移して、「火」を入れてみた。
これが、何でもない。「科学」の勝利、「缶詰」は立派だ。
で、「本日の賄い」となったのでした。
味は、そう!あの頃の味。
見ると「ミートソース」なのに「ミートはどこ?」ってな位、
「肉」のカケラもない。その「佇まい」からしても、懐かしい。
「味」は濃いし、「何入っているやら」感は全開。
「身体」に悪そうな「色」「ツヤ」も、「懐かしさ」を醸す。
そんなこんなで、「懐かしのミートソース」のタイトルになったのでした。
やっぱり、大量の「粉チーズ」と「タバスコ」は付き物。
いっとき、時空を超えたのでした。
追記。
一日たっても、体調に変化なし。
「賞味期限」の「いい加減さ」も、身を持って証明した事になる。
newport宮木英貴
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