2012年10月26日金曜日

10/26金曜 温麺


そりゃあ「素麺」と言えば、「涼」を求めて、
「冷たく」食べるのが普通だろうけど、「温かい」のも捨てたもんじゃない。
いわゆる「あっさり、サッパリ」の「食」にはなるが、
「鶏肉」何ぞを出汁にと使えば、それなりに「味」に「ボリューム」感も出る。

「賄い」のアイデアも行き詰まり、目に止まったのが「素麺」。
これは、頂き物の最後の最後、「夏」の名残だ。

まあ、適当に「有り合わせ」で「汁」を作って、
仕事の手順上、「麺」を「茹で置き」にしておいた。
食す時は「汁」を温め、「麺」を入れりゃあ完成、手早く出来る。

驚いたのは、食べている時。
「素麺」の「麺」が、「しゃっきり、くっきり」している。
「茹で置き」の上に、「温め」ても「コシ」がしっかりしている。
「茹で置き」にした時点で、「ぶよぶよ、ぐっちゃり」は覚悟していたのにだ。
向こうが透けそうな位、透明になった「素麺」は良く見る。
始めからそれを「イメージ」していただけに、「ビックリ」。

ずっと「冷たく」食べていただけに、気が付かなかった。
「材料」の素性が、より良くて、「製法」が、より丁寧なんだろう。
その「素麺」、「揖保の糸」の黒帯。

「すわ」と思い、「web」で検索。
「揖保の糸」は、「乾麺」に巻かれた「帯」で等級が分かる。
その事は知っていたが、具体的に「黒帯」がどの等級かは、知らなかった。
で「黒帯」は、「特級」、「最上級」だそうだ。
「はー!」ってなもんだ。


その「揖保の糸」は、ある方の「四十九日法要」の「引き物」として頂いた。
その方、この「春先」に「膵臓癌」で亡くなった。
生前「newport」を好いてくれていて、
亡くなる寸前にも、「行きたいねー」と言って下さっていたそうだ。
で、「四十九日法要」後の、家族での「食事」に当店をご利用頂いたということ。
そりゃあ「店冥利に尽きる」ってもの。

改めて、「気持ち」を感じたと言う塩梅。

ご冥福を、お祈りします。

newport宮木英貴



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