そりゃあ「素麺」と言えば、「涼」を求めて、
「冷たく」食べるのが普通だろうけど、「温かい」のも捨てたもんじゃない。
いわゆる「あっさり、サッパリ」の「食」にはなるが、
「鶏肉」何ぞを出汁にと使えば、それなりに「味」に「ボリューム」感も出る。
「賄い」のアイデアも行き詰まり、目に止まったのが「素麺」。
これは、頂き物の最後の最後、「夏」の名残だ。
まあ、適当に「有り合わせ」で「汁」を作って、
仕事の手順上、「麺」を「茹で置き」にしておいた。
食す時は「汁」を温め、「麺」を入れりゃあ完成、手早く出来る。
驚いたのは、食べている時。
「素麺」の「麺」が、「しゃっきり、くっきり」している。
「茹で置き」の上に、「温め」ても「コシ」がしっかりしている。
「茹で置き」にした時点で、「ぶよぶよ、ぐっちゃり」は覚悟していたのにだ。
向こうが透けそうな位、透明になった「素麺」は良く見る。
始めからそれを「イメージ」していただけに、「ビックリ」。
ずっと「冷たく」食べていただけに、気が付かなかった。
「材料」の素性が、より良くて、「製法」が、より丁寧なんだろう。
その「素麺」、「揖保の糸」の黒帯。
「すわ」と思い、「web」で検索。
「揖保の糸」は、「乾麺」に巻かれた「帯」で等級が分かる。
その事は知っていたが、具体的に「黒帯」がどの等級かは、知らなかった。
で「黒帯」は、「特級」、「最上級」だそうだ。
「はー!」ってなもんだ。
その「揖保の糸」は、ある方の「四十九日法要」の「引き物」として頂いた。
その方、この「春先」に「膵臓癌」で亡くなった。
生前「newport」を好いてくれていて、
亡くなる寸前にも、「行きたいねー」と言って下さっていたそうだ。
で、「四十九日法要」後の、家族での「食事」に当店をご利用頂いたということ。
そりゃあ「店冥利に尽きる」ってもの。
改めて、「気持ち」を感じたと言う塩梅。
ご冥福を、お祈りします。
newport宮木英貴
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