「地べた」で走り回って育った、
「体脂肪率」が凄ーく低い「鶏」から取った「白湯」に、
「しょうが」を効かせた「スープ」が以前メニューにあった。
この「鶏」肉は硬いが、いわゆる「旨味たっぷり」ってやつ。
この「スープ」が残念な事に残っていて、
「塩ラーメン」に仕上げたのが「今日の賄い」。
「ラーメン」用にスープをこさえた時は、
「塩加減」はバッチリのつもりであったが、
どうやら「麺」「もやし」の事まで頭が回らなかったか、
えらい事「塩味控え目ラーメン」になっちまった。
「鶏」自体の「旨味」はたっぷりだから、
肯定的に「味わおう」とすりゃ、物足りない程ではない。
今時の「濃い味」は「一口目のインパクトのため」が一因だが、
「全部食べてなんぼの塩加減」が持論の当方、
一口や二口「味が薄い」くらいじゃあ、ひるまず食いつくが、
「ちょい味が薄いか」で、完食してしまった。
「塩味」程料理にとって重要な物はないと思っている。
いわゆる「旨味」は「塩味」が無ければ、成り立たぬ。
あらゆる「出汁」は、「塩の粒」「しょう油一滴」で花開く。
嘘だと思えばお試しあれ、その「前後」の違いに驚くはずだ。
「美味しさは旨味に塩分が会って、始めて作られる。」
と言っても問題は無いはず。
それほどに「重要」な「塩分」なのに、
料理の行き先案内である、世の「レシピ」では、ほとんどの場合、
「塩」は「適宜」とか「少々」とか「良い加減」な表現に終始する。
これは「生活環境」「体調」「年齢」etc.が複雑に絡まって、
「美味いのポイント」に個人差、条件差があり過ぎ。
だから、
「大事な事だから自分で決めないや。」って事。
「数字」ぢゃあ測れないって事。
つまりは料理人が料理に「塩」をすると言うのは、
「自衛隊がゴジラ」に挑むがごとく、
「大きすぎる敵」に立ち向かっているのと同じだ。
なんし「万人には合わせる」のは無理。
「塩加減」の多少の増減はあるにはあるが、
基本「俺はこうだ!」と決め付けてかからない訳にはいかぬと言う事。
ここまで理解出来たなら、少なくとも当店においては、
「優しく」接してくれても良さそうなものだ。
今後ともよろしくお願いします。
"newport"宮木英貴
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