2013年7月18日木曜日

7/17水曜 鶏白湯ラーメン


「地べた」で走り回って育った、
「体脂肪率」が凄ーく低い「鶏」から取った「白湯」に、
「しょうが」を効かせた「スープ」が以前メニューにあった。
この「鶏」肉は硬いが、いわゆる「旨味たっぷり」ってやつ。

この「スープ」が残念な事に残っていて、
「塩ラーメン」に仕上げたのが「今日の賄い」。

「ラーメン」用にスープをこさえた時は、
「塩加減」はバッチリのつもりであったが、
どうやら「麺」「もやし」の事まで頭が回らなかったか、
えらい事「塩味控え目ラーメン」になっちまった。

「鶏」自体の「旨味」はたっぷりだから、
肯定的に「味わおう」とすりゃ、物足りない程ではない。
今時の「濃い味」は「一口目のインパクトのため」が一因だが、
「全部食べてなんぼの塩加減」が持論の当方、
一口や二口「味が薄い」くらいじゃあ、ひるまず食いつくが、
「ちょい味が薄いか」で、完食してしまった。


「塩味」程料理にとって重要な物はないと思っている。
いわゆる「旨味」は「塩味」が無ければ、成り立たぬ。
あらゆる「出汁」は、「塩の粒」「しょう油一滴」で花開く。
嘘だと思えばお試しあれ、その「前後」の違いに驚くはずだ。

「美味しさは旨味に塩分が会って、始めて作られる。」
と言っても問題は無いはず。

それほどに「重要」な「塩分」なのに、
料理の行き先案内である、世の「レシピ」では、ほとんどの場合、
「塩」は「適宜」とか「少々」とか「良い加減」な表現に終始する。

これは「生活環境」「体調」「年齢」etc.が複雑に絡まって、
「美味いのポイント」に個人差、条件差があり過ぎ。
だから、
「大事な事だから自分で決めないや。」って事。
「数字」ぢゃあ測れないって事。

つまりは料理人が料理に「塩」をすると言うのは、
「自衛隊がゴジラ」に挑むがごとく、
「大きすぎる敵」に立ち向かっているのと同じだ。
なんし「万人には合わせる」のは無理。
「塩加減」の多少の増減はあるにはあるが、
基本「俺はこうだ!」と決め付けてかからない訳にはいかぬと言う事。


ここまで理解出来たなら、少なくとも当店においては、
「優しく」接してくれても良さそうなものだ。
今後ともよろしくお願いします。

"newport"宮木英貴


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