2013年7月23日火曜日

7/20土曜 地鶏のコンフィ


「地鶏のコンフィ」、はっきり言って「余り物」なんだが..。
売り物であった「それ」が「一個」残ったまま「ピクり」とも動かぬ。
「しょうがねぇ、食うか」で賄いとなる。

その材料の「鶏」は地べたを走り回って育った。
おかげで、その筋肉は引き締まり、体脂肪率はめちゃ低い。

生まれ育ちは「養鶏場」、
かつて「雌」は採卵に回され「雄」は潰されていた。
そりゃあ同じ「命」、あんまり「雄が不憫」だってんで、
少し育てて「肉」として出荷するに至ったのである。

しかし彼らの肉は、普通に「煮る焼く蒸す」した位じゃあ、
「味」は良いが、固くて食えたもんじゃあない。
んで「コンフィ」にする事を思いついた。

「コンフィ」ちゃあ、材料を「塩、香辛料」で下味を着けておいて、
「低い温度の油で煮た料理」の事、「揚げる」とはちょい違う。
そもそもは「材料本人の脂」、「ラード、ヘッド」とかを使うが、
いわゆる「植物性油」でもOK。

「油」を使い「水以上の高温」で処理する結果、
肉は「ホロホロ、ヤワヤワ」になり、
油に浸して保存するので空気に触れず、長時間置く事が可能になる。
「鶏の砂肝」だってヤワヤワになる、お試しあれ。
全く「欧州」の方々の「肉食文化」には恐れ入る。

閑話休題

じゃあ普段食っている「鶏肉」は「一体何なんよ」って事になる。
それはそれ「イメージ」が悪いのか、
最近とんと名前を聞かなくなったが「ブロイラー」ってヤツだ。

「ブロイラー」は「wiki」によると、
「肉鶏の一品種。短期間で急速に成長させる狙いで作られた品種、
食肉専用・大量飼育用の雑種鶏の総称。」だそうで、

1、オールイン・オールアウト?
これは、同じ鶏舎には同じ日に産まれた雛だけを入れて育て、
全部同時に出荷する方法、つまりは機械に乗っけるのと一緒。
生き物なのに「個のコンディション」「個体差」は無視。

2、一般的に「1m四方16羽前後、つまり25cm四方に1羽の割合」が居場所。
「砂糖1kgの袋」の2〜2.5倍の大きさに育てるんだから、そら過密だ。
これは日本の農林水産省の定めた基準。

3、照明時間を長くすることで「摂食行動を活発にさせ増体を促進させる」、
つまり寝かせず、長時間「食いっぱなし」にする訳だ。
「24時間点灯」「23時間点灯・1時間消灯」などのオプションあり。

4、体内に「抗生物質」「成長ホルモン剤」が滞留するので、
出荷前7日間は薬入り飼料を止める。
って事は、その前はやっぱり「やり放題」。

5、お互いに傷つけたりすることを防ぐため、
「くちばし」を切断したりもするんだそうだ。
これはアメリカでの事で、日本では極一部でしかやってないそうだが、
逆に考えりゃ、少しはやっているってこった。

etc.etc.etc.etc.…。

いい加減、嫌になってくるが、
「鶏肉」の価格等を考えると「しょうがねぇか」とも思うし、
多分、規制が緩かったろう昔よりかは、少しか「マシ」なんだろうし、
だからって食わないって事は無いしさ………。

"newport"宮木英貴


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