「地鶏のコンフィ」、はっきり言って「余り物」なんだが..。
売り物であった「それ」が「一個」残ったまま「ピクり」とも動かぬ。
「しょうがねぇ、食うか」で賄いとなる。
その材料の「鶏」は地べたを走り回って育った。
おかげで、その筋肉は引き締まり、体脂肪率はめちゃ低い。
生まれ育ちは「養鶏場」、
かつて「雌」は採卵に回され「雄」は潰されていた。
そりゃあ同じ「命」、あんまり「雄が不憫」だってんで、
少し育てて「肉」として出荷するに至ったのである。
しかし彼らの肉は、普通に「煮る焼く蒸す」した位じゃあ、
「味」は良いが、固くて食えたもんじゃあない。
んで「コンフィ」にする事を思いついた。
「コンフィ」ちゃあ、材料を「塩、香辛料」で下味を着けておいて、
「低い温度の油で煮た料理」の事、「揚げる」とはちょい違う。
そもそもは「材料本人の脂」、「ラード、ヘッド」とかを使うが、
いわゆる「植物性油」でもOK。
「油」を使い「水以上の高温」で処理する結果、
肉は「ホロホロ、ヤワヤワ」になり、
油に浸して保存するので空気に触れず、長時間置く事が可能になる。
「鶏の砂肝」だってヤワヤワになる、お試しあれ。
全く「欧州」の方々の「肉食文化」には恐れ入る。
閑話休題
じゃあ普段食っている「鶏肉」は「一体何なんよ」って事になる。
それはそれ「イメージ」が悪いのか、
最近とんと名前を聞かなくなったが「ブロイラー」ってヤツだ。
「ブロイラー」は「wiki」によると、
「肉鶏の一品種。短期間で急速に成長させる狙いで作られた品種、
食肉専用・大量飼育用の雑種鶏の総称。」だそうで、
1、オールイン・オールアウト?
これは、同じ鶏舎には同じ日に産まれた雛だけを入れて育て、
全部同時に出荷する方法、つまりは機械に乗っけるのと一緒。
生き物なのに「個のコンディション」「個体差」は無視。
2、一般的に「1m四方16羽前後、つまり25cm四方に1羽の割合」が居場所。
「砂糖1kgの袋」の2〜2.5倍の大きさに育てるんだから、そら過密だ。
これは日本の農林水産省の定めた基準。
3、照明時間を長くすることで「摂食行動を活発にさせ増体を促進させる」、
つまり寝かせず、長時間「食いっぱなし」にする訳だ。
「24時間点灯」「23時間点灯・1時間消灯」などのオプションあり。
4、体内に「抗生物質」「成長ホルモン剤」が滞留するので、
出荷前7日間は薬入り飼料を止める。
って事は、その前はやっぱり「やり放題」。
5、お互いに傷つけたりすることを防ぐため、
「くちばし」を切断したりもするんだそうだ。
これはアメリカでの事で、日本では極一部でしかやってないそうだが、
逆に考えりゃ、少しはやっているってこった。
etc.etc.etc.etc.…。
いい加減、嫌になってくるが、
「鶏肉」の価格等を考えると「しょうがねぇか」とも思うし、
多分、規制が緩かったろう昔よりかは、少しか「マシ」なんだろうし、
だからって食わないって事は無いしさ………。
"newport"宮木英貴
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