凄ーく夏。
「冷たい麺」なんざ「ツルツルっ」てのには最高の時分。
それが全く「ツルツル」「ゴクっ」てんで、噛みゃあしない。
ついつい食い過ぎてしまう。
「温かい麺」の五割増は用意するが、案外「ペロっ」だ。
「乾麺」を茹でるにゃあ、
それが冷たく食べる時には、
「ボイルオーバー」気味に茹でといて、
冷水で「ギュッ」と締める様にしている。
するってぇと「弾力」が出て、「モチっ」「プチっ」って塩梅になる。
温かい時ゃ逆に、再加熱を見越して早めに上げ、
冷水で洗い、一度締めといて、
湯に戻すなり、それなりの「ツユ」に放り込んだりする。
つまり茹で塩梅は「アルデンテ」位。
さて、
かつて暮した「彼の地 ベネズエラ」での事、
けっこう「日本食 お料理教室」みたいなのも盛況で、
偉そうに「先生」役もしたりしていた。
ある現地の日本食大好きオバさんが言う。
「そばの乾麺茹でて、冷たく食べたら、固くて食えなかった。」
良く聞くと「アルデンテ」に茹でたんだそうだ。
そりゃ「ボキボキ」で食えんだろうさ。
「日本食好き」なんて言う程の「現地食いしん坊」にとっちゃあ、
パスタ等「乾麺」を茹でるにゃあ、
「アルデンテ」が基本と刷り込まれている。
「アルデンテ」への思いは、事の他強い。
だからもう、説明するのに一苦労、
「だ、か、ら、ボイルオーバー位にしてね、冷たい水で洗うとね、………。」
言葉は尽くすが「納得」には程遠い。
その上「そば」が食えなかった腹いせに、
「アルデンテは当たり前、
日本の乾麺は茹で過ぎでるなんてレベルが低い」
と言われる始末、いやはや。
まー「価値観」はそれぞれ、そう簡単には切り替えられぬ。
「ところ変われば…」のお話し。お粗末。
"newport"宮木英貴
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