2011年3月18日金曜日

3/17木曜 ところで

ここ2〜3日気に入らない事が山積みになっている。そのいくつか。


まずはこれ。

海外の今回の震災現場に於いて、日本人の「『略奪』等が無い、緊急時でも自己中心に考えない民度の高さ。」が評価されているそうだ。
一般的に海外では「大災害が起きた時考えなければならないのは、第一に『暴動』『略奪』『強盗』『強姦』等『治安』の悪化。」だそうだ。かつて私が住んでいた「べネズエラ カラカス」でも貧富の差も激しく、普段から貧困は目に見えてもいるので、もし何か大災害があったらまずは「暴動」「略奪」が起きる事は想像に難く無い。

ところがどうよ!
首都圏では食料、電池、ガソリン等の買いだめ、買い占めが起こっているそうだ。危機感があるのは理解できるとして、数日前から「被災地に必要な物が届かない」と報道があるにも関わらず、今日でもスーパーの棚が空になっているそうだ。ここ小樽でさえスーパーで「カップ麺」やら「電池」やらの量が減っている。今日郵便局に行ったら、「カップ麺」「電池」「紙パックのジュース」を小包にしている人達が何組もいた。

そのどこが「緊急時でも自己中心に考えない民度の高さ。」なんだろう。


次に「プロ野球」開幕について。
「まだ一週間ある」なのか「あと一週間しかない」のか判らない。ひょっとしたら「一週間後」には劇的にこの日本の状況が好転して、誰もがプロ野球を楽しめる様になっているかもしれない。

けど、普通に考えたら「一週間後」がそんな事になっているとは、あまり想像できない。

プロ野球選手会のほとんどが「開幕延期」を望んでいると言う報道もある。首都圏での計画停電の事もある。放射能のこともある。電車だってまともに運転されていない。

にもかかわらず、セリーグは来週25日に開幕強行だそうだ。今後の動向がどうなるかは、流動的な発言の報道もある様だが。報道の全てが正しいかどうかは、それこそ俺には確かめる術はないけどね。

日本プロ野球コミッショナー 加藤良三氏が仰るに「文化的公共財としての日本のプロ野球が果たしてきた歴史的な役割を考えると、苦しいときにこそ、 必死でプレーする姿勢をお見せすることこそがプロ野球界に求められている使命であり、責務ではないかと確信するに至りました。」

今時そんなに「野球」は日本社会で特別な存在である様に思えないけどなあ。

実際にグラウンドでプレーする選手達が「開幕延期」を望んでいるのに、「必死でプレーする姿勢をお見せする」事が出来るのか?100%野球に集中できる事できないのに、強行して大丈夫か?怪我しないか?

ま、全ての選手が100%野球に集中出来る様になる事は不可能だろうから、何処かでけじめは付けなきゃならないし、プロである限りいつかは「必死でプレーする姿勢をお見せすることこそがプロ野球界に求められている使命」である事を表現しなければならない時が来るのは間違い無いにしても。

来週金曜日に「開幕」する理由が判らない。こんな気分じゃ「野球」は楽しめない。



もう一個。
これは話がもう国家レベルの話なので、俺ごときがとやかく言っても「何の事」にもならないが、福島の原発の放射能の事。

もし「最悪の事」が起きたら、多分とんでもない事になりそうな事は、「最悪な事」を想定して行動しときゃなきゃ、とんでもない事になるんじゃないのかな。

今の福島原発近辺の人達の避難状況が、政府の考える「最悪の事」を想定した事ならいいんだけれども。じゃあ、どうしてアメリカ政府は福島原発近辺のアメリカ人に対して、日本政府の言う「30km」じゃなくて「80km」の避難範囲を言っているんだろう?

原発に関する「政府関係」「東電」の奥歯に物の挟まった様な物言いにもいらつくが。


ちなみに一昨日の夜「燦燦会(巨人軍激励会)」が行われたそうだ。親玉の「ナベツネ」氏は「25日開幕だ!」と吠えていたそうだが、その燦燦会」に参加する企業の中に「東電」は含まれている。何かあるのかね。










ところで、私普段目を通すweb上のニュースサイトに、IT関係のニュースを流す「CNET」てのがありますが、その中に以下のような記事がありました。予想はしていたものの、その予想以上の事に正直驚きました。出来たら読んでみて下さい。





(編集部注:今回の震災において被災地がどのような救援物資を求めているかについて、ジャーナリストの佐々木俊尚氏が日本ユニバーサルデザイン研究機構に取材した内容を公式サイトでまとめている。佐々木氏がブログ等への全文コピーを許可しているためここに全文転載する。)
「被災地からの報告 阪神震災とは違う実情」というブログ記事を17日朝にTwitterで紹介したところ、「ソースがはっきりしない」「デマではないか」というリプライをたくさんいただきました。その直後、関係される方がご紹介いただいたようで、この記事の中に出てくるNPO日本ユニバーサルデザイン研究機構の横尾良笑(よこお・よしえ)さんと電話で話すことができ、デマではないことを確認しました。
日本ユニバーサルデザイン研究機構
http://www.npo-uniken.org/
日本ユニバーサルデザイン研究機構は被災地に現在スタッフやボランティアを送り込み、救援活動を活発に行っています。「日本ユニバ震災対策本部」という名称のプロジェクトもすでに立ち上がっています。
取り急ぎ電話でうかがった横尾さんの話を、以下に簡潔にまとめます。
(1) ボランティアが日本ユニバ経由で大量に現地入りしている。たとえば気仙沼には個人所有のヘリを3台ボランティアで出してもらい、操縦もボランティアで。また別のボランティアは2トントラック2台分の物資を積み、16日午後6時に東京を出発。現地まで約12時間かけて早朝に山形に到着した。さらにそこから寝ないで津波の被害を受けた気仙沼に入っている。このような活動が多数展開されている。現在、現地に入っているのはこれまでさまざまな場所で経験を積み、訓練されたボランティアたちだ。内閣府認証の日本ユニバは政府から高速道路などの車両通行証の発行を受けており、これを使って東京から物資を輸送している。
(2)そして判明したのは、今回の災害は阪神大震災の時とはまったく異なるということだ。
阪神大震災では、兵庫県や神戸市、芦屋市と行った各自治体の機能は生きていた。したがって政府と日本赤十字社からの物資や義援金は、自治体経由で被災地に送り込むことができた。この結果、阪神大震災の教訓として「物資ではなく義援金で」「救援は赤十字社に一本化」という考え方が広く定着した。
ところが、今回の震災では救援の受け皿となる自治体そのものが各地で消滅している。この結果、赤十字や自衛隊や消防隊の救援は、全体をカバー仕切れていない。どこかの避難所に集団で避難している人たちが、誰からも発見されず、水も食糧も燃料も電気も電話もなにもなく、完全に孤立してしまっているという酷い状況が生まれてしまっているのだ。
だから今回の震災では、阪神大震災のルールを適用すべきではない。
(3)日本ユニバの横尾さんも震災の後に山形から48時間かけて現地入りし、状況を確認してきた。以下はその内容(かなり悲惨な事実描写が含まれているので、ご注意ください)。
50人が避難し、発見されないまま孤立している避難所をNPOが発見した。自衛隊に連絡したが、その直後に再び津波が襲来し、全員が水浸しに。自衛隊が駆けつけた時には、うち30人が死亡していた。津波の後に乾いた着替えが届いていたら、死なずにすんだかもしれない。
すでに高齢者をたくさん抱えている福祉施設が130人の避難民を受け入れ、しかしそこには食べ物も水も何もない。
赤ちゃんが2~300人もいる地域で、ミルク缶が1個しかない。みんな生き延びるためにもの凄い動き回って物資を探しているが、津波や余震が次々に襲来して、きわめて危険な状況。
引き上げた遺体は法律上、検屍をしないと火葬に回せないが、警察の手が足りていない。それでも宮城県警は必死に対応してくれている。
自衛隊や救助隊がいったん避難所の人たちに繋がれば、その後は配給経路が確立され、食糧や水も配給されるようになり命は救われている。問題はまだ自衛隊につながっていない場所にいる孤立した人たちで、NPOは現地でそうした避難所を発見し、自衛隊や警察につなげる役割を現在行っている。
とにかく被災地の人たちは、濡れている。濡れて寒くて死にそうになっている。阪神大震災では「古着を送るのは迷惑だ」という教訓が残ったが、今回は異なる。着替えの物資は絶対に必要だ。古着も送ってほしい。
最大の問題は、物資と輸送だ。物資は足りず、そしてその不足した物資を運ぶガソリンがない。
(4) これまで想定されてきた災害対応では、今回のように広範囲に同時多発的な被災を想定していなかった。だから誰も全体の状況を把握できていない。テレビでもインターネットでもみんな「阪神の教訓」で語りすぎだ。今回は阪神の教訓で語ってはいけない。まったく異なる、異常な事態となっていることを認識してほしい。
(4)東京をはじめとして非被災地の私たちになにができるか。
物資と輸送の確保に手を差し伸べてほしい。
まず物資に関しては、「企業から」と「個人から」の2つの方法がある。多くの企業は「阪神大震災の教訓から、物資は赤十字で一本化」という意識が定着しすぎていて、今回NPOに提供を渋るところが非常に多い。いじわるをしているのではなく、認識不足なのだと思う。赤十字だけでは物資の配給は追いつかない。NPOにも提供するよう呼びかけてほしい。
個人から。日本ユニバのウェブサイトでは、
「壊滅的な被害を受けた孤立被災地で、生死を分けるアイテム」  「壊滅的な被害を受けた孤立被災地で、枯渇しているアイテム」
の2種類の救援物資を受け付けている。それ以外のアイテムも受け入れるが、まず命を救うためのものに集中してほしい。これらの物資については、中が見える透明なビニール袋に入れるか、あるいは段ボール箱に内容物を大きく記すなどしてほしい。
【現時点の物資受付窓口】 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21ちよだプラットフォーム1階 日本ユニバ震災対策本部 支援物資受付窓口(直接持ち込みは1階ウッドデッキ)
持ち込みもできる(そちらの方が良いかも)。なお物資を宅配便で送る際は、必ずメールで内容物を連絡してほしいとのこと。物資輸送の調整のためで、メールには返事は来ないかもしれないが是非。
次に輸送について。現在、素人が現地にボランティア入りすることは控えてほしい。いま行われているのは復興支援ではなく救助なので、たとえば腐敗した遺体を現場から取り除く、といった作業も求められる可能性がある。また現地に行く燃料の問題もある。
もし手持ちのガソリンがあり、被災地まで往復のガソリンをタンクなどに入れて持って行ける人であれば、現地に物資を運ぶのを手伝ってほしい。その場合には日本ユニバが道路の通行証を手配する。
以上です。状況は刻々変わっているようなので、横尾さんからの話は随時更新していこうと思います。なおこの記事はブログなどに全文コピーしていただいても構いません。ただしソースの信頼性を保持するため、このブログへのリンクの掲載もお願いします。





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