2012年3月2日金曜日

3/1木曜 スペアリブの柔々しょう油煮


だいたい「賄い」用食材の決定理由、または動機は、
「安い」「頂き物」「たくさんある」「食わなきゃ悪くなる」等々だが、
今回の「スペアリブ」も例外ではない。ま、その内のどれか………。

昨年末、豚の後ろ脚を丸ごとローストする、
"Pernil de cochino al horno「ベネズエラ風、骨付き豚モモのロースト」"をやった。
その「豚モモ」を仕入れた時、ちょい腑に落ちない事があった。

「豚モモ」は産地にもよるが、時に100gが50円台にまで下がることがある。
欧米では「ハム」の文化があるせいか、「豚モモ」の値はそこそこ張るようだが、
「食肉文化」が違うのか、「豚モモ」は他の部位より値段は安めだ。
ちなみに「ハム」とは、基本的には「豚モモ」を加工したもの。

で「豚モモ」が丸ごとなら、加工の手間も少ないし、
「さぞや安かろう!」と思うのは人情。
ところが、そうじゃなかった。
「特注だから、安くならないんです。」と、肉屋さん。
まあ、それにしても「べらぼう」じゃあ無かったので、買うことは買ったが。

通常の肉の販売ルートから外れると、
加工の手間賃とは関係なく、「特注」ってことで高くなるらしい。
どうもその辺に、肉屋の値段に関する「歪み」がありそうだ。
ま、その辺への突っ込みは、その内ボチボチってことで………。

スーパーに売られている「スペアリブ」も、その「歪み」商品の一つ。
どうも、他の部位に比べて「割高感」は拭えなかった。
がしかし、ここ半年位、そうでもなくなってきた気がする。
「すじ」「スネ」の食い方が浸透してきた事を、先日話題にしたが、
「スペアリブ」も浸透してきた結果、
ごまかしが利かなくなってきたのかもしれない。

ま「すじ」「スネ」は、高い、他の部位に対抗して、食べるようになったら、
「安い」はずの物が、「高く」なってしまった訳だが。
「スペアリブ」は、浸透した結果「安く」なったのなら、そりゃ嬉しい。
今が食い時かも、みんな食べるようになったら、また高くなる。
急げ!!!

ところで、「スペアリブ」。「脂っこい」と敬遠の向きもありましょうが、
例えば、「スペアリブ」をフライパンに乗っけて、
脂の部分を弱火で時間をかけて、「脂」が抜けるほどにじっくり焼いてやると、
まあ、量は減るが、香ばしくもなるし、かなり「脂っこい」感は緩和される。
それから、柔らかくなるまで、じっくり煮てやれば、
更に、脂も抜けて「あっさり」するってなもんだ。

お試しあれ。

newport宮木英貴


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