当店のメニューに「タコのカルパッチョ」ってのがある。
小樽「塩谷」に上がった「活ダコ」を、
ちょいと裏技で「漁師さん」から、直買いさせてもらっている。
その「タコ」、「活」ってなもんで、かなり「元気」。
心優しい「洋食」のコックさんは、「殺生」が苦手のクチ。
ほっぺに「ビンタ」をくれて、「ゴム手」を履いて立ち向かう。
「活ダコ殺生歴」も、片手の年を重ねて、最近では「悪魔」の如く手早くなった。
終わると、毎度毎度、肩で息をしながら「どーだ、ばかやろう!」
と、口走るのは、何故かは分からぬ。
当然「茹でる」のも、自分でヤル訳なんだが、
実は、彼の地「ベネズエラ」で、その「ノウハウ」を蓄積した。
若干、方向が違う感じだが、まあ今時、そんな事でも違和感は無かろべ。
で、「タコ」を茹でて、何時も思うことは、「ベロベロの皮」が勿体無い。
「足」と「足」間の「水かき」みたいな所は言うに及ばず、
「足」「頭」の周りやら、「タコ」はそこいら辺じゅう、「ベロベロ」だらけ。
それはそれで、食えば充分美味いんだが、そうそう食ってちゃあ「飽き」も来る。
なんせ、基本、簡単には「噛みきれない」部分だし。
どうにか「何か」に使う「手」を何時も考えていた。
「勿体無い」根性で、何回分かの「ベロベロ」も冷凍で貯まっているし。
近くの居酒屋のご主人に「広げて干してセンベイ」にする「手」も教わった。
けど、それもどうも「ピン」と来ない。
何かの拍子に「タコの柔らか煮」を思い出した。
「長く時間をかけて煮る」「圧力鍋を使う」等、手は幾つかある。
「タコの硬さ」の「腰」が抜ける程に、煮りゃあ良い。
「ベロベロ」も、簡単に「噛みきれる」位「デロデロ」になる。
で、その「デロデロ」を、ミキサーにかけてやって「デロンデロン」にして、
その「デロンデロン」をベースに、「トマト」「ニンニク」とを合わせて、
パスタの用の「ソース」にしてやろうって寸法。
「タコ」を「長く」煮ると、「タコ」そのものの臭みも増幅されてしまう様で、
同じく、やはり強く個性のある香りの「ローズマリー」を足して隠滅を図る。
それがまた、はまったようで、「良い」。
「ソース」だけだと、何のこったか分からないので、
「タコ」の身の切れっ端も、煮過ぎると硬くなるので、温まる程度にして投入。
"「タコのトマト煮」のパスタ"完成。
その「味」の確認の「賄い」って訳だ。
そのパスタ、近日発売予定、乞うご期待。
newport宮木英貴
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