2012年11月14日水曜日

11/13火曜 「タコのトマト煮」のパスタ


当店のメニューに「タコのカルパッチョ」ってのがある。
小樽「塩谷」に上がった「活ダコ」を、
ちょいと裏技で「漁師さん」から、直買いさせてもらっている。

その「タコ」、「活」ってなもんで、かなり「元気」。
心優しい「洋食」のコックさんは、「殺生」が苦手のクチ。
ほっぺに「ビンタ」をくれて、「ゴム手」を履いて立ち向かう。
「活ダコ殺生歴」も、片手の年を重ねて、最近では「悪魔」の如く手早くなった。
終わると、毎度毎度、肩で息をしながら「どーだ、ばかやろう!」
と、口走るのは、何故かは分からぬ。

当然「茹でる」のも、自分でヤル訳なんだが、
実は、彼の地「ベネズエラ」で、その「ノウハウ」を蓄積した。
若干、方向が違う感じだが、まあ今時、そんな事でも違和感は無かろべ。

で、「タコ」を茹でて、何時も思うことは、「ベロベロの皮」が勿体無い。
「足」と「足」間の「水かき」みたいな所は言うに及ばず、
「足」「頭」の周りやら、「タコ」はそこいら辺じゅう、「ベロベロ」だらけ。
それはそれで、食えば充分美味いんだが、そうそう食ってちゃあ「飽き」も来る。
なんせ、基本、簡単には「噛みきれない」部分だし。

どうにか「何か」に使う「手」を何時も考えていた。
「勿体無い」根性で、何回分かの「ベロベロ」も冷凍で貯まっているし。
近くの居酒屋のご主人に「広げて干してセンベイ」にする「手」も教わった。
けど、それもどうも「ピン」と来ない。

何かの拍子に「タコの柔らか煮」を思い出した。
「長く時間をかけて煮る」「圧力鍋を使う」等、手は幾つかある。
「タコの硬さ」の「腰」が抜ける程に、煮りゃあ良い。
「ベロベロ」も、簡単に「噛みきれる」位「デロデロ」になる。

で、その「デロデロ」を、ミキサーにかけてやって「デロンデロン」にして、
その「デロンデロン」をベースに、「トマト」「ニンニク」とを合わせて、
パスタの用の「ソース」にしてやろうって寸法。
「タコ」を「長く」煮ると、「タコ」そのものの臭みも増幅されてしまう様で、
同じく、やはり強く個性のある香りの「ローズマリー」を足して隠滅を図る。
それがまた、はまったようで、「良い」。

「ソース」だけだと、何のこったか分からないので、
「タコ」の身の切れっ端も、煮過ぎると硬くなるので、温まる程度にして投入。
"「タコのトマト煮」のパスタ"完成。

その「味」の確認の「賄い」って訳だ。
そのパスタ、近日発売予定、乞うご期待。

newport宮木英貴




0 件のコメント:

コメントを投稿