2012年11月7日水曜日

11/6火曜 「山千」と「カットステーキ」丼


またも「丼物」。ここのところ「丼」付いている。

「丼物」は、「飯」と「おかず」が、「一緒に盛られている」ってだけ、
考え様によっては、無限の組み合わせが考えられる。
「飯」と「おかず」が別々じゃあないので、食器が、一つで済むと言う利点もあるが、
独身生活ならいざ知らず、当店の「賄い」に限って言えば、
一つや二つ「洗い物」が増えたところで、大差は無い。

さて、手元に「タスマニアンビーフのロース」がある。
「OGビーフ」とか「オーストラリア牛」ってやつの仲間だ。
こいつを、カットステーキにして、「飯」に乗せようって寸法だ。

この「タスマニアンビーフ」は、全面的に「赤身」の肉だ。
「和牛」の様に「霜降り」、つまり「筋肉」の中に「脂身」が滲んでなんかいない。
適度の「霜降り」は、肉に「柔らかさ」と「コク」をもたらすが、
度を超すと、その肉の味は「脂身」の「それ」だし、健康上良くない面もある。
その点「赤身」の肉は、「脂身」は一部分だけなので、
その「量」は、食い手がコントロール出来るし、
噛みごたえはしっかりしていて、味は「噛めば噛むほど…。」ってやつだ。

そんなこんなで、「飯」に乗せる事を前提に「ソース」を考える。
若干の「コク」を足すために、「バター」を足すことにして、
「飯」に合わせるためにも、味のベースは「しょう油」。
「ニンニクたっぷりオイル」で焼いて、「トンガラシ」でパンチ感、
「爽やかさ」「軽さ」を出すため、仕上げに「レモン」を振ることにした。
「寄る年波」、「軽さ」ってのは、この「歳」になると大事だ。

どうやったところで「肉」「ステーキ」となれば、「油脂」は、少なくとも「有る」。
「油」が「飯」に直接かかるのは、少々避けたかったので、
その「緩衝材」に「レタス」「キャベツ」「玉ねぎ」etc.…と悩んだ挙句、
「山いもの千切り」=「山千」を「飯」と「ステーキ」の間に挟むことにした。


「思惑」は、思った以上に上手くいった。
土台に「飯」があるから、「山千」の存在が効いている。
これが「カットステーキ」の付け合せが、「山千」だとそうはいかない。
いかにも、取ってつけた様になるはずだ。

やっぱり「丼物」は偉大だ。

newport宮木英貴


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