さて「冷たいラーメン」、
某「ラーメン屋さん」に言わせりゃ、
普通の「ラーメン」が、ただ「冷たい」「しゃっこい」ヤツって事で、
「酸っぱいタレ」がかかったり、「麺」が特殊ってワケじゃあない。
ぶっちゃけりゃ、なにがなんだって良いんだけど。
これが案外に美味い、夏にいい感じ。
スープが冷たい分、出汁に浮かぶ「動物系油脂」等は固まる。
気持ちは良くないので「網」かなんがですくってしまう。
すると残るは「スープの味、旨味」だけ、これが「クリア」で良い。
「油」を補うなら「植物系」、「ごま油」「オリーブオイル」にすりゃあ、
より健康的ってもんだ。
「麺」も冷たいから「シコシコ、コチっ」てなもんで、
より締まった麺の弾力を楽しむことができる。
スープの味は若干の注意が必要になる。
人間の舌は「温度」によっても「味」の感じ方が違い、
冷たい物は「味」が薄く感じるそうだ。
溶けたアイスクリームの「ベタ甘さ」を思い出すがいい、その逆って事。
「冷たいスープ」はその分「塩分」「旨味分」を強くせねばならぬ。
ま「塩」が多くなる分については、全体量を調節すりゃあすむ事。
様相は「ネギラーメン」としゃれてみた。
ハスに細く刻んだ「長ネギ」の「辛み」を洗い流して、
「ごま油」「茹でた豚肉」等々と和えたのを乗っける。
実は「ネギ」は好物の一つ、
「ネギラーメン」とか「ネギのトッピング」があるとついつい頼んでしまう。
ひと時「ネギラーメン」が流行った時は嬉しかったなんの、
当店メニューの「ネギ」が乗った「たらこパスタ」はここから頂いた。
さて「ネギラーメン」の「ネギ」は、
ある程度そのパワーを残していなけりゃならぬ。
「辛み」「歯ごたえ」はなければならぬと言う事。
例えば和食で使う「白髪ネギ」の様に、髪の毛のごときに「細く」切り、
香りがなくなる程に洗ってしまっては「上品」に過ぎ、
狡猾で世間擦れした「ラーメン」の前では、
「ママににらまれたパパ」のごとき「ひ弱」さだ。
東京在の二十数年前、極近所に「ネギラーメン」で売る店があった。
その「ネギ」、
「ダッと切って、ザッと水にさらしまた」以上ではあり得なく、
一応「細く切ったネギ」を目指している事は見て取れるが、
「志半ば」の感は拭えない、が、その「ネギ」が凄ーく良かった。
「ラーメン」に乗せる寸前に「ごま油」がマブされたそれは、
熱い「スープ」に浸したところで、まだまだ「バリバリ」。
噛む程に「ネギ臭」が「ブンブン」そして「辛辛」。
たぶん「結果オーライ」なんだーろうが、
まー「丁寧な仕事」ばかりが「仕事」じゃあないってこった。
"newport"宮木英貴
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